見出し画像

【試し読み】vol.11 1980年代日本とクトゥルフ|えくすとら

本記事は、公式アプリ「クトゥルフ神話TRPG ルールブックPLUS」にて、有料プラン加入の方向けに公開中のアプリ限定コンテンツ、「クトゥルフ神話TRPG えくすとら」の試し読み記事です。

#コラム #データ


■文:七峰きざし/アーカム・メンバーズ 
■画:原友和

 皆さんが遊んでいる“クトゥルフ神話TRPG(“Call of Cthulhu”)”がケイオシアム社から発売されたのは、1981年のことだ。今からもう40年以上前である。
 今回は現代に生きる私たちによりなじみ深く、それでいてノスタルジックに浸ることができる舞台として1980年代日本を紹介する。スマートフォンが存在しない、インターネットも普及していないのに都市伝説が伝播していく、クトゥルフ神話TRPGが発売された頃の少し不思議な世界を覗いてみよう。

1980年代の生活
 学校や会社などは週6日が普通だった。土曜日はお昼で終わり、半ドンといった呼ばれ方をしていたようだ。
 携帯電話は1985年に3kgもある大型のものが誕生したが、一般には普及しておらず、公衆電話が利用されていた。急な用事で相手がデートの待ち合わせに来ることができなくなっても、その場で来るかわからない相手を待つ必要がある。時には、駅にある連絡用の黒板に伝言を書いて、その場から去っていく人もいたようだ。
 コンビニも地域によっては存在したが、「深夜スーパー」と呼ばれているくらいのもので、今ほど便利なものではなかった。整ったインターネット環境もない。なので、公園で友達と遊び、TRPGをやるためには筆記用具とサイコロ、ルールブックを持って誰かの家に集まる必要があったのだ。
 今から考えると、生活できないほど不便に感じる。しかし、その不便さの中にしかない物語やノスタルジーを垣間見ることもできるだろう。

「クトゥルフ神話TRPG えくすとら」Vol.11

続きは公式アプリ「クトゥルフ神話TRPG ルールブックPLUS」にてご覧ください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?