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#WDPDTW読書会 1983 Week 30 エリック・リーズの回、速報

#WDPDTW読書会の今週のスペシャルゲストはエリック・リーズでした。スペシャルすぎます。

#WDPDTW読書会では、ある時からオープニングに Madhouse の曲を、そのときの週の数に合わせてかけてくれるようになりました。De Angelaさん曰く、「私のMadhouse 24は、Times Squared」ということで、Week 16 のあとは、このアルバムからも順に流してくれて、最近は Things Left Unsaid に入って、女島などなど聴かせてもらいました。確かに De Angelaさんは、エリック・リーズにこんなこと聞きたい、あんなこと聞きたいと、折に触れて言っていたのですが、まさか、今週いきなりエリックがゲストで来てくれるとは感激です。

昨日、ライブ配信を1時間くらい見たところまでのメモを書いてみます。アルバムのクレジットやその他エリックについて基礎知識がないので、よくわからないことばかりでしたが、どんな話題だったというメモとして、忘れないうちに書きます。

聞き直しをしていないので、間違いもたくさんあると思います。これまで知られている内容もあるかと思います。思い出したままに書いているので、順番は動画の通りではありません。



Times Squared は、Madhouse の3枚目のアルバムとして準備していた。ほぼ出来上がっていたが、プリンスはその頃はいろいろなプロジェクトを抱えていて、最終的な関与をしてくれなかったので、エリックのアルバムとなった。でも、これはあくまでもMadhouse としてスタートした作品で、エリックのオリジナルの音楽ではない。Things Left Unsaid の方がエリックの音楽。プリンスのクレジットの1曲もプリンスが作曲(?)で関わったという確認がありましたが、詳細聞き逃しました。Things Left Unsaid のカバーがかっこいいというコメントに対して、この撮影には、他の普通のアルバム制作費よりも大きな予算がついた。予算があるのはありがたいことなんだけれど、という答えがありました。そして、写真撮影はたくさん待ち時間もあって、大嫌いだと言ってました。

Ricky Peterson を指名したのはプリンスだった。Madhouse で使われなかった Andorra(違う曲かも?)のトラックをエリックが再編成、再構築して、あとはピアノで各パートを“のり付け”してまとめる段階になったので、プリンスに弾いてくれと頼みにいった。するとプリンスは、”uh-uh”(「ダメ/あかん」的なアッアー)と答えた。そして 「Ricky Peterson に弾いてもらって」と言った。この曲に求められていたのが、自分の音楽ではないということをプリンスは理解していて、的確な指示を出したというお話だと思います。

セッションでの即興性についての質問に対して、エリックが答えたのは、プリンスには(ジャズの)即興性がなかったので、そういうセッションではなかった。エリックは、「プリンスは spontaneous だった」と言っていました。だから即興とは噛み合わないということのようです。(spontaneous : 自然に起こる、自発的な、自然の……)

エリックや他のジャズのミュージシャンが持っているジャズのボキャブラリーをプリンスは持っていなかった。エリックが一緒に演奏していたミュージシャンは、プリンスを聴く人たちではない。

エリックは、ワーナーブラザーズのジャズ部門で演奏したいと思っていた。WBのジャズ部門にはペイズリーパークにはないリソースがあったから。自分の音楽をそこでやってみたかった。そのことを話すと、プリンスは理解してくれた。そして、出ていくエリックに ”I'll get you back” (いつか君を呼び戻すよ)と言ってくれた。(ミュージシャン同士の対話ができて理解してもらえて、しかも出ていく人に、ほな、さいなら、で終わる対応ではなく、 ”I'll get you back” と言ってくれたという感動ポイントでした)

Madhouse は好きじゃない。1枚目のアルバムね。Madhouse は好きじゃない。1枚目の。(2回言いましたー)全然聴かない。

Gil Goldstein のこともちょくちょく話していました。具体的な曲とアーティスト名をあげて、この曲はこうだった、という話をたくさんしてくれたのですが、私の知識不足でメモを書けません。参加したアーティストがどこの出身でどんなテーストを残してくれたとか、どんなミュージシャンのどの曲の影響があるとかいう話です。デューク・エリントン、その他多数。

冒頭で Kid Creoleのことも何か話してましたが、よく話を聞いていませんでした。ゲストがエリックだったから驚いて聞いていなかたった。

Venus De Milo の別バージョンを録ったことがある。フルートとテナーのユニゾンでとても良い感じに仕上がった。でも、もとの曲が好きすぎて、再録は使わなかった。再録もすばらしかったのだけれど、結局オリジナルを「読んでいる」だけになってしまう。それを発表する意味を見出せなかった。(フルートとテナーのユニゾンを想像するだけで、ため息が出ます)

(ジャズのドラムの話で)プリンスはスィングができない。シーラはスィングができる。

ジャズ専門誌はMadhouseをまったくとりあげなかった。Times Squaredが出たとき、アルバムのことは書かれなかったが、エリックの経歴が小さく載った。Things Left Unsaidが出たときはディスク評が載って嬉しかった。

(レボリューションのリハーサルではジェームス・ブラウンの Bodyheat をたくさん演奏したことを聞かれて)
20分もやっていた。20分……。私の人生のあの20分は決して取り戻すことはできない。プリンスは、私に Bodyheat のブリッジを吹かせたかったんだけれど、20分て。何の意味があるのかさっぱり分からない。
どうして Bodyheat だったのかは、特に理由は分からない。R&Bファンクのグルーブをつかむのにちょうどいい曲だったのかもしれない。
(サックスありバージョンはかっこいいんですけれどー)

(話題はジェームス・ブラウンに)
(ジェームス・ブラウンのCD Box Set(たぶん Star Time)のライナーをアラン・リーズが書いているが、その中にエリック・リーズの名前も出てくるが内輪のジョークかという質問に)
そうだ。具体的な内容は忘れたけれど。
アランは今、JBのドキメンタリーを作っている。来年にオンエアされると思う。
(その後、JBエピソードがたくさん出てきました。また、JBとプリンスの音楽や生き方について時代背景などから語ってくれました。これは要約などせず、直接エリックの言葉を聞いていただきたい内容でした)

(セント・ポール・ピーターソンについて)
素晴らしいミュージシャンだけど、過去のカタログの知識(誰の何の曲かという知識)がない。でも、こういう音楽をしたい、というと、理解してすぐにできる。
彼は忙しいけれど、また一緒にやりたい。


メモが雑になってきましたので、ここで終わりにします。
読書会のプレイリストが、前に見た時はほとんど空でしたが、もうぎっしりリストアップされています。ダーリン・ニッキーの回でしたので、その関係の動画のほか、エリックの曲やインタビュー動画が大量にリストアップされています。またじっくりと曲を聴きたいです。



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