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#Come30 シンポジウム

De Angela さんが2024年8月10日、11日に開催した #Come30は完全なヴァーチャルイベントで、Zoomで行われました。

リアルタイムで参加することもできましたが、来週の日曜日(8/18)までZoom会場にアクセスすれば録画されたセッションを視聴できます。Zoomの登録は無料で、こちらのサイトからSubstackに登録し、さらにZoomに登録という流れになります。

Zoom会場が閉じられたあとは、いつになるかわかりませんが(数週間か2、3か月くらい先?)、これまでのシンポジウムと同様にYouTubeにアップロードされるとのことです。

私は、7月下旬くらいから少しずつアルバム『Come』を聴いてはいましたが、シンポジウム前日くらいにやっとKIDさんの『プリンス オフィシャルディスク・コンプリートガイド』をよく読んで、プリンスは『Come』と『The Gold Experiene』の同時リリースを希望していたという、なかなかに基本的な大切な事実を知り、それならば、長谷川友さんの『プリンス:ゴールド・エクスペリエンスの時代』をきちんと読まなければならないと気がついた次第です。これまで、どちらの本も開いてはいるのですが、頭に入れるのはなかなか難しく、しかもこのアルバムは1曲1曲を聴くだけで、だいたい力尽きてしまうので、予習にはぜんぜん手が回りませんでした。

結局、シンポジウムでリアルタイムで視聴したセッションは2、3本くらいでしたが、それでも情報量が相当多く内容も濃く、まだまだこの時期のプリンスの活動は飲み込めていないのですが、心強い上記参考書を手にしながら、無謀なのは承知の上で初めての『Come』深掘りへと突進することにしました。

Come / カム ('94) /
https://npg-net.com/discography/albums/come-94/


#UShouldDoThatBaby #SlurpyPart #PurpleProlific

シンポジウムが始まる前から、このシンポジウムのハッシュタグは #Come30 でしたが、#UShouldDoThatBaby といったハッシュタグも目にするようになり、期待が高まりました。

話しにくい内容も多く含まれるアルバムですが、シンポジウムは笑いもたくさんあり、楽しく進んでいきました。印象的な話題は、これからハッシュタグが出てくるかもしれません。

“Come”の中の大音量では聴きにくい箇所をCasey Rainさんが「Slurpy Part」と言っていたのは、みなさんの心に残っていたようです。

シンポジウムが始まり、プリンスがこの時期に何をしていたのかを話し合ううちに、この時期はとんでもない多作の時期だという話になり、「Purple Prolific」という言葉も出てきました。

その他、バックグラウンドとして、G-funk、オルタナ、ロドニー・キングといったキーワードも気になりました。

座談会風のセッションや、テーマごとの発表などなど盛りだくさんでした。Lee Christianさんの動画にまとめたプレゼンテーション、Edgar KruizeさんのUlysses、Tammy SharpeさんとChris Robさんの朗読とピアノ!などなどありました。日本の真夜中にあったセッションはこれから急いでみてみようと思います。

Poem コンフィグレーション

『Come』のアルバムが『Come』になる前に、多くのコンフィグレーションがあったのは『プリンス:ゴールド・エクスペリエンスの時代』にも詳しく書かれていました。まだ、それぞれを追えていませんが、De Angelaさんがお気に入りだと言っていたのが、“Come”が入っていないPoemのコンフィグレーションです。

1. Poem (3:36)
2. Interactive (3:06)
3. Endorphine Machine (3:50)
4. Space (4:30)
5. Pheromone (4:24)
6. Loose! (3:27)
7. Papa (2:49)
8. Race (4:17)
9. Dark (6:03)
10. Solo (3:51)
11. Strays Of The World (5:14) 

『プリンス:ゴールド・エクスペリエンスの時代』148ページ

ヴァージョンを正しく再現できませんが、とりあえずオフィシャルのアルバムの曲を並べ替えて聴いてみました。オフィシャルの『Come』を何回も聞いたあとでは、Poem(Orgasmで代用)が先頭に来るので、少し違和感がありますが、私もこのコンフィグ大好きです。はまるかもしれません。

『Come』や『The Gold Experience』のアルバムには入っていないけれど、入っていたらよかったと思う曲は?

読書会でいつも豊富な知識で熱く語ってくれる C. Liegh さんが、こんな質問を受けて、「公式リリースされたアルバムの『Come』を聴いたことがない」ので、質問に答えられないと言っていて、最初は意味がわかりませんでした。説明を聞きますと、公式リリース前にブートでたくさん聴きすぎたので、『Come』は公式リリースされたアルバムとしては聴いていないということでした。他のパネリストの人も、いろんな組み合わせがありすぎて、わけが分からなくなると言っていました。

次元の違いを具体的に感じることができて驚きましたし、ハードコアファムの方は、初心者には想像ができない地平に立っていることを肌で感じることができました。そして、はせともさんの本を読んでいるときに感じる難しさもここにあったのかもしれないと思いました。ギャップに気づけると、ただ難しいと感じていたのが、もっと読みやすくなりそうです。

Newsgroup

『Come』と直接は関係ありませんが、この頃にAOLで(プリンスファムの)○○さんと知り合った、という話があり、30年前ってそういう時代だったな、と懐かしくなりました。

うろ覚えですが、私も30年くらい前に就職して、研修でコンピュータを触る機会があったときに、遊んでいて見つけたNewsgroup(Usenet)というシステムにプリンスのニュースグループがあるのを見たような気がします。KIDさんのツイートの中にある「O{+>」の表記を、このときNewsgroupで初めて見たと記憶しています。英語圏のファムの方はこの頃にはインターネットで繋がっていたのかもしれません。

その頃は、あまりプリンス情報を知りたいと思っていなかったので、読み続けることはありませんでした。今思うと、もっと熱心なファンだったらよかったのにと思います。私のプリンス愛は薄かったと悲しくなります。訳がわからなくても、ともかく聴いておけばよかったと今になって思います。若いうちはなんでも聴いたほうがいいですね。

セッションの中では何回か『Interactive』のCD-ROMが登場しました。当時この存在は知らなかったのですが、それより後に、npgmcを見つけたことはありました。でも、ゲームっぽくてよくわからないと思ってスルーしました。これまた、少しはプリンスに近づいていたのに、先へ進まなかった悲しい記憶です。


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