お風呂に入ると、だいぶ弱くなったような気になる。

お風呂にはいると、だいぶ弱くなったような気になる。


まず、服を着ていない。
そのとき、お風呂のなかにいるときとか、出てすぐとか、もしなにかそこから出ていかなくなったとき。布を着る以上、からだが濡れているとうまくいかない。なにも着ないで人目に出ることがもっともうまくいっていない。

爪が切りやすくなる。
切りやすいのは切りたいからであって、ふやけて柔らかくなって変形しやすくなっている。しろが多いときになにかに突き立てば、こっちが負ける。耳垢が掃除しやすくなる。綿棒を発明した人は耳垢を除くためにつくったのだろうか。これからさき代わりが出てくる気がしない。気をつけないと、必要以上にしてしまう。

そういえば、服の前に髪の毛なんてもってのほかだった。
濡れたままでは風をひいてしまう。朝は整えないといけないし、天気によっていろいろ都合が変わるしで、たぶんこれはお風呂のせいにもできるけど、髪の毛、ただそれが要因としておおきい気がする。

きわめつけは、全身を纏う肌だとおもう。
石鹸をつかって一番外側をきれいにすると、その外側はめちゃくちゃ乾燥する。使う石鹸によってはぴきぴきになる。気を使ったものをつかっても、結局はお風呂を出たあとに化粧水とか乳液とかを使わないとけっこう痛い思いをする。もちろんつかってる。


ほら、お風呂にはいると、だいぶ弱くなったような気になる。

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