空間と音楽とマウスピース

演奏を発信することは地方に住んでいるとその機会がそんなに多いわけじゃない!

しかし、それと引き換えに練習にふさわしい空間が簡単に手に入る。

都会の刺激的なスタジオで他の愛好家の熱気を感じながらの練習もいいものだが、何にも影響を受けないこの空間こそが実はよかったりする。

先日紹介したかもしれないヴァンドレンのA35 JUMBOJAVAは歌心あふれるマウスピース だ。あまり宣伝もされないひっそりとたたずむこうしたマウスピース の中に宝が埋もれている場合があることを肝に銘じておくべきだ。


さてこのマウスピース はとても大きな音が簡単に得られるマウスピースだ。

しかし、このマウスピース の最もよいところはボーカルで言うとウィスパーなささやくような音も出せることだ

吹奏楽の定番マウスピース ではこうした音は出しにくい。

逆に音の安定さや吹奏楽に求められる音程のコントロールはA35では結構苦戦を強いられるところだ。

一長一短があるがサックスの音に何を求めているのかがこのマウスピース を通して教えてもらえる。

音楽の喜びを感じる道具なのだ。都会にいてはこの道具の真価は見極められなかったかもしれない。