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「ストーン効果法」 ~原音再生 ピアノトリオ編~

「ストーン効果法」は日々進化を続けていますが、最近になってようやくその仕組みが明らかになり、ベストな使用法がほぼ確立しました。ここ数カ月の試行錯誤でたどり着いた結論です。石の材質については未確認のものもあるのですが、形状や置き方に関しては(テスト中の)新たなストーンも含めてこれが一番であると確信しました。具体的には、1台のスピーカ(ボックス)に対して「複数の異なるストーンを組み合わせて使用する」ことと、「置き方を微調整する」ことが効果を倍増(それ以上?)させる、ということが判明したのです。詳しく知りたい方は、有料ページかヤフオクに出品しているストーン効果法の「使い方ガイド」の写真(ともに更新しました)をご覧ください。ただし、これはあくまでも筆者の(自宅の)オーディオシステムで試行した場合の結論なので、大型スピーカの場合や使用デバイスの種類、配置などによっては、ストーンの大きさや重さ、そして置き方が変わります。ですから、最終的にはそのシステム(使用スピーカや使用デバイス)に合ったストーンをそれぞれ選び出し、全体的に複数個使ってそれらを組み合わせるのが、ストーン効果を最大限に引き出せる方法ではないかと思われます。そして、それをカスタムメードできるとさらに理想的なのですが・・。(ストーンメーカーの方、一緒に開発、製品化しませんか?!)
https://auctions.yahoo.co.jp/list3/23764-category.html(⇒「その他」カテゴリー)

さて、これからしばらくは音楽のジャンル別にみたオーディオ的「原音再生」について書いていきたいと思います。まずは、筆者のお気に入りのCD、テープなどから、オーディオ的聴きどころ(聴かせどころ?)を探っていきましょう。筆者の勝手な主観が入って恐縮なのと、(著作権の関係で)音をお聴かせできないのが残念なのですが、どうぞご了承ください。なんとか言葉で表現して、その感じが伝わってくれればうれしい限りです。また、クラシックなど、あまり詳しくないジャンルもありますが、筆者なりの音楽の楽しみ方にも触れたいと思っております。生にしろ、オーディオにしろ、いい音楽を聴くと本当に感動することがしばしばあります。オーディオの場合は『ソース編』でも言及したとおり、「名演奏・名録音」のソースを聴いたときですね! 年のせいか、懐かしい音楽を聴くと余計にそう感じ、涙が出てきます(笑)。それと、最近ヘッドホンやイヤホンで音楽を聴いている若者が多く見受けられますが、ぜひスピーカで聴いてください。事情も分かりますが、スピーカで聴くと感動の度合いが違います。音楽の振動を体で感じることができるからです。特にベースの低音です。ずんずんと響く暖かみのある低音は体中に沁み亘り、とても心地よいですよ!(気持ちが)暗くなった時でも、しばらく聴いていると気分を良くしてくれます(ヒーリング効果ってやつですかね・・笑)。

音楽のソースを紹介する前に、筆者のオーディオシステムを簡単に紹介したいと思います。使用スピーカは、メインがボーズの101MMです(かなり古いです!?)。このスピーカは、(音が気に入って)マンションに引っ越してからすぐに買いました。それまでは、年輩の方はご存じかと思いますが、英国グッドマン社製のアクショム80(AXIOM 80)という、ヌケの良さではぴか一のスピーカを使っていました。アーティスト名は忘れましたが、このスピーカで聴いたダイレクトカッティングレコードのクラシックギターの音がいまだに忘れられません。これは、ソニーのC37Aという真空管コンデンサーマイク(ソニーの歴史に残る最高傑作と言われたマイクです!)で録音されたもので、当時大評判になりました。また、バイオリンの音色なども艶があり、大変美しく鳴らしてくれます(クラシックファンの人がこの音を聴いて感動してました!)。ただ、このスピーカはボックスが大きいので、引越しの際に真空管アンプとともに泣く泣く手放しました…が、今も(原音再生という観点から)あの音を目標にしている部分があります。あぁ、話が横道に逸れてしまいましたね(笑)。低音用としては、ヤマハのサブウーハを使っています。これも最初はボーズのサブウーハでしたが、YST-SW160というダブルウーハにパワーアップしました。高音用には、たびたび登場しているJBLのUT-025というスーパーツィータです。CDプレーヤは、デンオン(DENON→最近はデノンと呼ぶそうですね!)のDVD-A11です。これはDVDプレーヤなのですが、もちろんCDもいい音で聴くことができます。使用アンプは、同じくデンオンのPMA-390Ⅳ(これも古いです!?)とPMA-1600NEです。そして、ソースに合わせてテクニクス、サンスイ、ビクターのグラフィックイコライザーをそれぞれ使用しています。(びっくりするほど高価なものは1つもありません!?)

お待たせしました(笑)。最初はジャズのジャンルから、ピアノトリオです。ピアノトリオのCDといっても奏者別に様々ありますが、筆者がピアノトリオのリファレンス(オーディオの音質基準)として使っているのが、ヨーロピアン・ジャズ・トリオ(EJT)の「悲しみのアンジー」です。愛聴しているEJTのCDのなかでも特に録音が良く、演奏もすばらしいものです。EJTのピアノは音がいいと評判ですが、このCDのピアノの音はまた格別です(生よりいいのでは、と思うぐらい!?)。このCDはピアノトリオにギターが加わっていますが、このギターの音もいいですね!(「御三け」の)「弾け」が最高です(1曲目)。3曲目のタイトルチューン「悲しみのアンジー」では、ギターとベースの弦が弾ける音が実に生々しく、リズムに乗って聴いていると、心がうきうきしてきます。4曲目、5曲目はピアノの余韻がすばらしく、また中低音が美しく「響け(き?)」ます。終わった後、しばらくCDを止めて余韻に浸っています(とても癒されます・・笑)。6曲目と8曲目はリズムに乗ったドラムスが聴きどころです。6曲目のリムショットの「抜け」が良く、生々しく響きます。また、8曲目で後半にピアノとギターのユニゾンの部分があるのですが、これがはっきり聴き分けられないと分解能に問題があるといえます。9曲目から11曲目はピアノの中低音が(「三み一体」の)「厚み」があっていいですね(もちろん響きもいいです!)。全体的にベースの低音も「暖かみ」があり、ずんずんと良く「弾み」ます(11曲目)。

ただ、シンバルの音でいうと、EJTの別のCD「サウダージ」の方が生々しいです。1曲目からシンバルが激しく飛び出してきますが、2曲目の出だしでピアノとベースが合わさった響きが気持ちいいです。なかでも、9曲目と13曲目が生々しく、チンチン(というよりシンシンとか、ツンツン?)というシンバルの高音がスピーカから鋭く抜け出てきて、脳天に響きます(スーパーツィータによる「高音の極み」です!)。筆者は以前ジャズバンドでドラムスを担当していたので、シンバルの音にはちょっとうるさい(笑)のですが、このシンバルの音は生そのものです!これまでどの展示会や試聴室のオーディオシステムでも、こんな生々しい音は聴いたことがありません。みなさん、この音を聴いたらほんとビックリしますよ!以前生録を経験した者にとっては、マイクやマイクのセッティングがよっぽど良かったのでは・・、と半分羨ましく(?)さえ思っていますが、これもストーン効果法の成果によるものなのでしょうか。14曲目は曲の最後に間合いを取る部分があるのですが、この小さく鳴るシンバルの音が聴こえるかどうか、ですね(SNと解像度が悪いと聴こえません!)。もちろん、ピアノとベースの響きも「悲しみのアンジー」に負けず劣らずいいです。まるで、グランドピアノの胴体の中に入って聴いているかのようです。(ちょっと響き過ぎかも!?・・笑)

「名演奏・名録音」といえば、オスカー・ピーターソン・トリオの「ウィ・ゲット・リクエスト」が有名ですね。これは、筆者がオーディオを始めた頃レコードの輸入盤で聴いて感動した思い出深いものですが、当時はレコードがそっくり返っていて、プレーヤのトーンアームが波を打って今にも飛びそうなのをヒヤヒヤしながら聴いて(見て?)いたのを思い出します(音楽を聴くどころじゃなかったのです・・笑)。今はCD化されたのでその心配もなく、安心して演奏を楽しめるので助かってます。肝心の音ですが、ピアノの音もさることながら(クリアーで良く伸びています)、ベースの音がいいですね!4曲目の「ピープル」は良く「弾み」ますし、6曲目の「ユー・ルック・グッド・トゥ・ミー」の弓弾きの「暖かみ」のある低音がすばらしいです。また、ここで鳴るトライアングルの音やシンバルの高音も良く伸びています。

まだまだ採りあげたいピアノトリオのCDはたくさんありますが、切りがないので(笑)特に筆者のお気に入りを挙げておきます。アーティストでいうと、レイ・ブライアントとトミー・フラナガンです。ともに(初期を除いて)録音が良く、演奏もすばらしいです。なかでもお薦めなのは、レイ・ブライアントが「スルー・ザ・イヤー」というアルバムで、VOL.1とVOL.2がありますが、VOL.2の9曲目「ソー・イン・ラブ」などは感激しますよ!録音がいいのが「オール・マイン・アンド・ユアーズ」という、日本のホールで(無観客で!?)録音したアルバムで、ピアノの響きやドラムスのシンバルの音が良く捉えられています。4曲目の「リフレクション」は自然と体が揺れてきますし、5曲目の「アイ・ドント・ケア」は力強くメロディアスに鳴るピアノとベースの心地よい響きの上から、チンチン(ツンツン?)という脳天を突くシンバルの高音が抜け出てきて爽快です。一方、トミー・フラナガンは「シー・チェンジズ」というアルバムの6曲目「シー・シー・ライダー」のピアノの響きがすばらしく、「レディ・ビー・グッド」というアルバムの6曲目「アローン・トゥ・ロング」のピアノが生々しいです。また、10曲目「ピート・ケリーズ・ブルース」のピアノの響きとシンバルの音、ベースの低音などが心地よいです。お二方とももうこの世にはいないのが残念ですが、この名演奏をオーディオシステムで甦らせて何回も聴ける、というのがオーディオファンとしての醍醐味といえるのではないでしょうか!


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