急に痩せれば心配されるのに急に太っても笑われるだけ
って分かってるから太ったことを笑い話にしてみたけど、本当は痩せているときよりも不安と自己嫌悪で死にそうだった
昨年の5月に人生が大きく変わるような出来事があり、夜も眠れず食事も喉を通らず、毎日何かしらの体調不良を抱えて体重は1ヶ月で5キロほど落ちた。
その後も状況が改善することもなく自分の自己責任論的な思考の癖も相まって精神的にかなり追い込まれ、
また『理性的』であろうとしたために己の精神状態を無視した判断、例えば新しい薬の服用や生活習慣の変化など、を繰り返したことで体調にも影響が出始め、頭痛吐き気目眩腹痛動悸など、日々の不調でスタンプラリーをしているかのような毎日が続いた。
それが、8月くらいまで続いた。
夜は1時間おきに目を覚まし、週末は自分が生きるために食事をしているということが気持ち悪く感じて酒を過剰摂取してすべて吐き出すという行為を繰り返した
そういうことをしていたら、今まで身長162センチ52キロ位だったのが、46キロまで落ちた
運動もしていないのでただ不健康な痩せ方をしていて、当時の写真を見ると骨が出ていて気色悪かった。
やばいなあと思った
なんとしてでも現状を打破しなくてはと思って心療内科に行った、おくすりをもらった
なんとかして他責思考やら前向きやらに切り替えようとしたり気分転換をしたり、もちろん一連の原因の問題についてもできる限り解決の努力をした
色々と試みて、少しずつ状況は改善していった
それが、多分12月くらい。
食欲が戻ってきたはいいけど、よる眠れない日々が続き、薬の効果もよくわからなかったので、お薬の種類を変えてもらったのも、それくらいだった
そこから1ヶ月ほどで、今度は急に太り始めた。
恐ろしいことに、痩せるより圧倒的に太る方が早かった。
46キロだった私は、1ヶ月で56キロまで増えた。
新しい薬の副作用にはそんなものはないと言われたが、恐ろしくなって薬の種類を戻した。でも、体重は戻ることはなかった。
家族には太ったと言われ、着ていた服がきれなくなったことに気づいた。誰がどう見ても太っていた。
何しろこんなに太ったことは人生で初めてだったから、鏡で自分を見ることが屈辱だった
でも太ったときに心配してくれる人はいない、とわかっていたから
友人にも家族にも、適当に最近の食生活と結びつけてあたかもそれが原因で「急に太ってやばい」と笑って話した
惨めだった
いつも惨めだけど、今はもっと惨めだった
2ヶ月で10キロ近く太った私が、まともな精神のはずはない
自分の体が恐ろしいと同時に
反対に周りからはどれだけ滑稽に見えているのかと思うと屈辱的だった
薬を飲まねば叫びだしてしまいそうな以前のほうが、痩せてるだけマシだとすら思えた
今は体重を除けば毎日ふつうにもどりつつある
少しでも余計なことを考えたくなくて同じ動画をずっと見ていた以前に比べて、普通にドラマを見ることができる
友人と遊ぶ約束をして、楽しんだりできてる
未だに本調子じゃないところもあれが、概ね回復したと思える
でも、私は太っている
自分の中で精神的に窮地だったところから自分の努力で前に進めたと自信を持つべきタイミングで、下らないことにたった一つ「太った」というオプションがつくだけで、全て後悔してしまいそうになる
自分みたいな人間がのうのうと無意味に日々を過ごし、醜く太ったということが耐えられない
体重を戻さなくてはと思って、食事制限と、毎日の筋トレを始めた。
なんで、こんなに苦しんだのに、今していることが『ダイエット』なんだろうと思うと、自分が滑稽で哀れで、泣けてくる。
何してるんだろ
だから、最近は筋トレしながら、人に太った?とかすぐ言うやつ、全員ぶちころしてやる、そう思っている。
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