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中学生が前澤ファンドに応募したって話

こんにちは。株式会社クリスタルロードの加藤路瑛です。タイトルに書いたように、前澤ファンドに応募した話をしたいと思います。

まず、前澤ファンドを知らない方はZOZOの前社長・前澤友作さんのこちらのnoteをご覧ください。

簡単にまとめると、

・ZOZOの前社長・前澤友作さんが「前澤ファンド」を創設
・第一弾は10人の起業家に10億円、総額100億円出資
・エントリーはビジネス提案書提出
・審査料は10万円

という感じです。

審査料に10万円、そして募集期間も短い。そして10億円。

ハードルは高いけど、起業を志すなら挑戦を考えたっていい。けど、なぞも多い。10億円の出資で前澤さんが20%の株式保有。ということは、資本金100万円の僕の会社の場合、バリュエーションは50億円になります。シード期の企業に50億円の企業価値。次の調達は無理じゃないかと思う。もう、株式の概念も崩壊するのではないかと思う。思わず僕も呟く。

キングコングの西野さんも前澤ファンドについて以下のような考えを公開されています。

「だよね」と思い、やはり西野さん鋭い考えだなと思いながらも、別の考えも浮かぶ。

「謎も多いけど、挑戦もしない外野があれこれ言っても意味はないし、出資されるわけでもないのに、出資された前提であれやこれやと悩む・・・これって無駄な時間では?」

「そもそも前澤さんはビジネスアイディアを求めているのではなくて、投資したい未来の起業家を発掘したいのでは?」

「万が一、自分が選ばれて会社が成長したとして、それって前澤さんの力じゃね?と言われることがあったとしても、選ばれたこと自体が実力であり運があるんだし、そもそも、選ばれる前から否定しても意味なくない?」

どうせ悩むなら事業内容で悩もうと思って、僕は前澤ファンドにエントリーする決断をした。

会社のお金から10万円出してコンサル料で経費にすることもできます。だけど、今回は僕の個人のお金でエントリーすることにしました。僕は社長なんてやっているけど、けっして金持ちではない。中学生の間は役員報酬はゼロにしていて、事業に全額投資すると決めている。でもって、親からもらうお小遣いは、普通の中学生と同じ。中2の今は4000円で、中3で5000円になる予定だ。そんな中学生が自分の貯金で前澤ファンドに挑戦するのだ。小学生から貯めていたお年玉貯金を発動した。

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10万円。普通の中学生にとってはすごい金額です。でも自分のお金で出さなければ本気にはなれないと思ったから、迷いはなかった。10万円はどこかで必ず回収できると思ってます。(ネットバンクは僕の年齢では使えないので親の口座から立て替えてもらっています)

僕が提出した事業計画が10億円の出資に値するかと言えば、僕自身は値すると言いたいですが、一般論としてアイディアベースのものに10億円の価値があるものはないと思います。だから「10万円で10億の夢をつかみに行く」みたいなものには期待していないし興味もない。

では、なぜ僕は自腹で10万円を出すかというと、前澤さんに僕の存在を知ってもらうためです。中学生がバカだと言われながらも起業に挑戦して、事業も試行錯誤しているけど、そんな人間がいるってことを前澤さんに認識してもらえる。あわよくば、興味を持って会ってもらえるかもしれない。

僕は15歳までの間に前澤さんにお会いすることを目標の1つにしていて、Twitterでも公言しました。それは一瞬会って、記念撮影して終わりという記憶に残らない出会い方ではなく、認識していただいてお会いしたいのです。

会えるか分からないけどまず記憶に入れてもらうために、僕の存在を知ってもらうために10人の起業家にエントリーしたのです。そのための対価として10万円は価値があると思ったのです。

おそらくエントリー数は1200−1500人と予想。そのうち、小中高生でぶち込んでくるのは10人くらいいると予測。それくらいなら、「中学生がエントリーしてる」と僕に気づいてくれると思うのです。

※実際は4331件!予想の倍以上!ま、まじですか・・・これでいくと、小中高生の挑戦ももう少し多いかもしれない。

事業計画書には自己紹介は書いていますが、「中学生がお年玉貯金を使って自腹でエントリーしました」みたいなアピールは一切していません。それは事業計画書のレベルを下げてしまうので。

僕は今自分が持っている限界点まで考え抜いて、事業計画書を作りました。それ自身に10億の価値があると言ってくれる人はいないかもしれませんが、前澤さんなら言ってくれるのではないかと思っていたりします。

前澤が出会いたいのは、夢ある事業プランやアイデアを持ち合わせた、挑戦意欲と社会貢献意欲の高い起業家です。

と前澤さんはおっしゃっています。10億の価値があるビジネスアイディアが欲しいのではなく、10億の投資の価値がある起業家に会いたいのだと思うのです。

僕は2月15日にビジネス提案書を提出し、同じ日にお金も振込みました。メールには「カトウジエイ」という振込名のカタカナも書いておいたのですが、前澤ファンドから返信がきたのは、2月20日の13時33分。前澤さんが最終エントリー数をツイートしても連絡がないので一瞬、焦りましたが無事エントリー完了です。

エントリーが終わったので、あとは連絡を待つのみ。前澤ファンドに頼ることなく、やるべきことをやって行こうと思います。

合格不合格の連絡はかなり時間がかかると思います。今回の前澤ファンドのおかけで、資金調達することの覚悟ができました。僕は起業するとき、スタートアップという概念を教えてもらい「かっこいいな」と思って、出資を受けることも考えたことがありましたが、その後は考え方を変え、「自分の資本だけでやれるだけやってみたい」と思うようになりました。というより、自分の会社の大事な株式を他の人に渡すなんてことはしたくないし、株主として口を出されるのも嫌で自由にやりたいと思ってしまいました。あとは、上場に興味はないので、投資家の方々の「僕は小さいこと言わないけど、でも、基本は5年でEXITだからね」と言われるのがすごく嫌で、「上場にあまり興味はない」と言えない雰囲気も怖くて、出資は受けずにやれるだけやってみたいと自由にやってきました。

だけど、今回、前澤さんと一緒に「人間の感覚を共感ではなく共有できる世界を目指す」っていうのも面白いと思ったのです。(宇宙を体感している人の感覚を共有できたら最高です。)

前澤さんに限らず、面白いと思ってくれる投資家の人がいたら、一緒に挑戦したいと気持ちが変わりました。出資してくださる人に出会える努力もしてみようと思います。僕が感じる過敏な世界を他の人にも伝えたい。もっともっとすばらいい感性と繊細さを持つ才能溢る人の感覚を共有してみたい。そして、過敏さがあって現代社会では生きづらい人が快適にくらせる未来を作りたいです。

ビジネス提案書(加藤路瑛) (1)

会社名であるクリスタルロードは僕の名前、路瑛を英語にしたものです。水晶の光が指し示すきれいな路を進めるようにと親がつけれくれた名前です。

僕はクリスタルロードを歩いている。その路の先がどうなってるか分からないけど、悔いのない路を歩きたいと思います。

前澤ファンドにエントリーして連絡を待つだけでなく、実現できるように今できる努力をしたいと思います。僕は「感覚過敏」の啓蒙活動をはじめています。感覚過敏研究所を立ちあげ、コミュニティーを作りました。

かわいい感覚過敏の動物キャラクターも作成ました。

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今は、啓蒙用・ヘルプマーク用の缶バッチやキーホルダーのデザインを作っています。缶バッチはクラウドファンディングを利用したいと考えていいます。

感覚過敏に関する講演・セミナーも是非、声をかけてください。専門家にいはなれていないので、こども代表の当事者として親向けや学校向けに、不登校や生きづらさなどをテーマに話せます。

ちなみに、こどもの起業などの講演はたくさん実績がありますので、そのテーマも歓迎します。

ということで、このnoteも「前澤ファンド」の名前を借りて、感覚過敏研究所の宣伝に利用させていただきました。感覚過敏研究所のサポーターも募集中です。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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https://kabin.life/

感覚過敏研究所
所長 加藤路瑛


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