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「僕はゆたかだ。」自称ゆたかさのススメ

ゆたかさとは何だろう。note投稿コンテスト「#ゆたかさって何だろう」にエントリーしながら、ゆたかさについて考えたいと思います。

僕は「ゆたか」だと自称できればどんな状況であろうと「ゆたか」だと考えています。

自分は味覚過敏で食べれるものも少なく、嗅覚過敏・聴覚過敏で行ける場所も限られて、上記にある3つの過敏さで体調を崩すことも多いです。さらには触覚過敏でオシャレも制限されています。服を着ると肌が痛いのです。感覚過敏に自分の生活を制限されていたのです。

小さい時に「自分がゆたかだ」なんて考えたことはなかったけれど、今思い返すと小学生の時の自分はゆたかとは言えない気がします。普通に小学校に通い、勉強をして、友だちとゲームをして遊んでいました。当時は感覚過敏だと気づいていませんでしたが、それが原因で食べられるものは少なく、着れる服も限られていました。衣食が充実していませんでしたが、だからといってお金がなくて食べられない状態ではありませんでした。外で遊びたくても、臭いや騒音のせいで長時間外にいるのはとても辛いことでした。

この頃、周りの人は僕の抱える苦しさを察することなんてできないし、僕自身も自分の辛い感覚を表現なんてできていませんでした。自分がやりたい事すらできないのに満足なんてできていない状態です。

しかし、中学3年生になった今、「自分はゆたかだ」と自信を持って言えます。なぜなら自分に満足できているからです。それは、お金や物質で満たされているという意味ではありません。

僕は中学1年生の時に法人登記し、株式会社の社長になることができました。会社を始めたことによって、新しい価値観の人々と出会うことができました。

さらには、中学生になって、なんとなく感じた自分の感覚の違和感を保健室の先生に説明したら、「聴覚過敏では?」とデジタル耳栓を紹介してくれました。この時、初めて感覚過敏を知ることができ、自分の感覚を少しずつ表現できるようになりました。そのおかげで家族も友達も僕の苦手なものを理解し、察してくれるようになりました。

感覚過敏のことを知ってから1年後に感覚過敏研究所を立ち上げ、感覚過敏の人が無料で入れるコミュニティーを作成し、自分と同じような辛さを抱えている人や、親と繋がることができました。

僕のゆたかだと思える源泉は、自分の困りごとや課題を理解し、認めてくれる家族や仲間の存在だと思います。

これからも僕は挑戦を続け、「ゆたか」だと自称できない人が、自称「ゆたか」だと思えるような社会をつくっていきたいです。

自称、僕は「ゆたか」です。




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