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🔥Flash Back🔥Tomoki Hirata

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ハウス&ガレージプロデューサーTomoki Hirataの過去の体験談や、 海外有名アーティストとの興味深い交流、 そして現在の音楽活動や人生観について綴っています。
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#音楽制作の裏側

Tomoki Hirata(クワイア系の音色が好きだ)

ミラノ大聖堂から見た景観。 ガレージとかソウル系のイメージが強いせいか意外に思われるが、 自分はヨーロッパの教会を見るのが好きだ。 ちなみに無宗教だからカソリックもプロテスタントも ロシア正教も関係なく、 ヨーロッパの様々な教会を見学した。 ステンドグラスと厳かな雰囲気や混声合唱団の歌声に 何とも言えず魅了されるのだ。 その理由は昔聞いたエニグマの曲から来ているのかもしれないし、 長くヨーロッパに暮らしていたからかもしれない。 だから、 そういった理由か

ビートマニア(I.C.B.リマスタリングとJDとの思い出)

先週アップされたI.C.B.のリマスターミックスの反響と評判がいいようだ。 もし、この曲の声ネタの持ち主であるJD Braithwaiteも このことを知れば大笑いしただろう。 前にもここで書いた通り、10数年前から行方不明のJDだが、 今回鮮明に思い出したことがある。 まだ、UKガレージがブリティッシュ・トラディショナル・ガレージと呼ばれていた1996年の12月の今時期、 JDがその総本山のひとつといわれていたクラブに招待してくれた。 その場所はロンドンのど真

クリスタルミント (日本とロシア、国家間のはざまの中での新曲リリース)

上の自分の画像は、5年前の夏の終わり、 モスクワでのクラブ帰りに深夜のクレムリン横の遊歩道を 歩いてホテルまで帰るときに撮ってもらったものだ。 プーチンの国、ロシア。 その中部にある人口150万都市エカテリンブルクに、 自分の音楽パートナーでシンガーソングライターの ジュリア・ミントが暮らしている。 そんなジュリアと自分のグループ、 Crystal Mintの新曲が本日リリースされた。 やっと、というか、実に半年ぶりの新曲リリースとなるのだが、 この間、様

ビートマニア(All Night とAngelの本名を書けなかった理由)②

「トモーキッ!いい詞とメロディーが出来上がったわ!」 と笑顔で抱きつきながら、 レコーディング当日のスタジオに元気よく現れたレベッカ。 「曲のタイトルは?」とすかさず聞くと、 「All Night 。パーティーチューンよ、パーティー、パーティー!」 というなり、デモ曲を流すように頼むとヴォーカルブースに向かい、 ヘッドホンを着けながらウォーミングアップなしでいきなり歌い始めた。 「ワオ!パワフル!」 彼女が歌やアドリブを重ねるたびに自分とエンジニアのマイケルは

ビートマニア(All Night とAngelの本名を書けなかった理由)①

Tomoki Hirata feat Luciana and Nick Clow - Facing Up (Original Mix) このFacing Upのビデオが撮影されたのは1997年。 初期のビートマニアでおなじみの楽曲「All Night 」のシンガーAngelとの出会い。 そのきっかけはこのビデオ撮影の時であり、 ビデオの中でフューチャリングシンガーとして歌っている ルチアナとニックが彼女Angelの紹介者であった。 今でも当時の記憶を思い出せるが、

海外コラボレーターとのリモート制作術

日英露3カ国のリモート音楽制作に ついて、HookUpさんのインタビューで語らせてもらいました。ダンスミュージックや音楽制作に興味がある方は是非🙏 Tomoki HIrata https://hookup.co.jp/blog/849821

ビートマニア(I.C.B.と行方不明のJD)

JDはもうこの世にいないのか? 上の写真は90年代終わりのロンドンの自宅パーティーでの一コマ🇬🇧 写っている男は、80年代後半に一世を風靡したUKソウルデュオ 「Total Contrast」の片割れシンガーで、本名はロビン・アカンポングという。 かつてはアメリカビルボードのトップ10シングルにもなったほど売れた そのデュオも2枚のアルバムを残して解散し、 自分が出会ったこの頃の彼はJD. Braithwaiteという ソロのアーティスト名に変え、NYのDJ R

Tomoki Hirata-Find A Love(20年の時を超えてリリース)

20年前にロンドンで作った曲をリリースした。 いや、正確にいうと2000年だから22年前になる。 実は、ネット上のファンのコメントや、 海外の若いハウスDJたち、 さらに自分の音楽パートナーのジュリアからも この曲をリリースした方が良いといわれ続けていたが、 あるきっかけからやっとリリースに踏み切れたのだ。 その人物やきっかけをここに書くことはできないが、 自分の気持ちを動かしてくれたことに、とても感謝している。 そして、 リリース後のひとときだけ、 あ

ビートマニア(Ain't It Goodのリミックスをリリース!)

本日、またしても自分曲の配信をスタートさせた。 その楽曲の名は、 Ain't It Good 色々な事情からずっとアンリリースになっていた自分の作品。 そのオリジナル曲は、初期のビーマニファンなら知ってる人も多いと思う。 今の時代に合わせ、リ・エディットとリ・マスタリングをかまして、 ようやくリリースすることができた。 で、 この曲のリ・エディット作業中、気付かされたことがある。 若い頃は熱量だけでストレートな音楽を作っていたのだと。 もう一度、直球をど真