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母は友

ママ友とランチ。ほんとは飲み会しようと思っていたけれど、年のせいか風邪さえも回復が遅い。。。ああ、めちゃくちゃ楽しみにしていたのに、とリスケチャレンジ。
地元の古民家風の一軒家で女たちが切り盛りする、ちいさなごはん屋さんはこどもを育てた保育所に似ていて、ちょうどよかった。
ママ友といったけれど、もともとは共同保育所だった無認可保育園でしりあって20年近くなるので、親戚に近い感じかもしれない。

やさしいごはんで外国の人もきて賑わっていた

そんなお出かけ準備をする間、洗濯物を干すときにふと風が。それは、ふわっときて、ぐわっとこみ上げる感情でわたしが瞬間につながったのは「母」で、涙がわいてびっくり! え?このタイミング何なん? 私には今時間が、待ち合わせの時間があるのだし・・・で、ふいと持っていきたい石を思いついた、くじら水晶とエンジェライト。それらを持っていくことにした。

しつこいけど、こういうご飯は大好きです

いろいろ、自分とこどもたちの近況をシェアして、そのうち、ママ友の母の話になる。聞いているうち、ああ、わたしも「母への想い」がテーマで、その日きていたのだ、ああぁ、と。彼女は途中、その話の行方を終わりのない話といっていたけれど、わたしも石を持っていたけれど、出し切れない、言葉になり切れない、今日はここまでという感じだった。(これを書きながらならわかる、わたし、風邪完全回復まであと一歩だった。はなが利かない、五感がもうひとつ働いていなかった)

母とはもっと違う関係性も、持ちたかった。これは胸につかえてた。3年前に亡くなって、74歳は早かったと思う。
先月、父のところへ、簡単な掃除手伝い・惣菜・息子から送られてきた柑橘をおすそわけに行って、一緒にそばを食べた。幸いにもその店の待ち時間が長すぎて、父の大好きな郷土菓子の話題をきっかけに、それを今も送ってくれる叔父のこと、父や叔父が得意だった学科やスポーツ、父が熱心にしていた美術と登山部活動のこと、祖父母の音楽活動を継いだのはほかの姉弟で、父と叔父は学業とスポーツを選んだから好きな道に進むために説得する役を担ったのは父だったということなど、たわいもない、でも初めて聞いたという話を聞くことができた。幸せな時間だったと思う。

今、母がいて、お互いに大人になった者同士の会話がしてみたい。過去のできごとも、過去の立ち位置はかわらないけれども、今ならこうするとかこうできるとか、これからはこうしようと思うなど、わたしにたくさんのヒーリングをもたらしたかもしれない。登場人物は互いに絡み合っているからこそ、感じあえる世界へ一気にたどりつけたりするだろう。ときにつらいと感じるとしても、過去の出来事として、また客観的になれないだろうか?
いや、そんなのなくてもいい、友としてただきいてみたい。

生前の母と私のやり取りは時におもいやりにかけていたというわたしの後悔が、なおさら母への想いを掻き立てる。母の人生を、わたしが切り取ってかたることは意味がない。それよりも、わたしの未熟さ、せっかく会っても自分の話を一方的にしていたから。それに、そうだ、わたしはそれを知っていた気がする。わたしの考えを伝えたところで何も変わらないだろう、というような立ち去り方で、母の気質に距離を置いて、その程度の短絡的なところに境界線を引いてさみしい思いをさせた気がする。わたしはまだ母の気持ちに寄り添って、受け容れていない。

「お母さまは、ひとり我慢強い方なのね」と、母が亡くなったあと、わたしが語る母についての話を沢山きいて、短歌にしてくれた知人がひとこと感想をいってくれたとき、そうなのかも・・・と思った。10歳年上のその方はさらりとすべてを見通していて、そういう見方もあったのかとハッとさせられた。

いまさらながら、母の若いころや成り立ち、わたしとは違う時代に生きた女性と今を生きることの違いなど、もし語り合えたらどんなことをいうのだろう。人間として超えられない境界線とわかりあいたい素直な欲求が「母と友のように語り合いたい」と、こころ素直につながった! 
母自身が話題をはぐらかし、その手の会話は望まないかもしれないけれど。。

なんだか、久しぶりだね、エンジェライト。文字通り晴天の日につながったね。やさしく平和な気持ちにさせてくれる、コミュニケーションの石。穏やかに語り合う、くじらちゃんたちも一緒に!エンジェライトはストロンチウム(骨に蓄積してしまう性質の物質でデトックスしにくいらしい)とカルシウム(骨そのものを生成する)を持っている。ただ持つだけで感じる、やわらかくおだやかな石。色はマットで薄い水色、磨くとこのようにダークグレーも入ってくるらしい。横たわってのどのあたりにおいて感じたり、手にもって感じたりするとても好きな色味の石。ああ、こうして書いていたら、ダンスホール(Mrs.GREEN APPLE)を聞きたくなった。