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【シャニマス】福丸小糸のソロ曲『わたしの主人公はわたしだから!』、キャラソンなんかキャラソンじゃないんか問題

※このnoteには【おみくじ結びますか】、ファン感謝祭ノクチル編のネタバレが含まれてます。

小糸のソロ曲、めちゃくちゃ元気で可愛い。ポップな曲が来るとは思ってたけどまさかユーロビート調だとは…。そんでTwitterやらで感想を見てたら「キャラソン」って言葉が使われていたので、実際のこの曲はキャラソンなのか?と考えてみることにした。本noteはそんな世間一般に渦巻く「ソロ曲はキャラソンにすんな論争」に深く切り込むことは特にせずに、担当のソロ曲についての考察と感想を書き殴っている。個人的はソロ曲はキャラソン志向でも全然良いと思ってるので別にどちらかを否定してる訳じゃありません。^^

いわゆるキャラソンとは

「シャニマス世界のアイドルとして歌う曲」という見方をした時に、そこから逸脱したような曲だった場合や、キャラクター性に深く切り込みすぎていると「キャラソン」という表現が使われることが多い印象だった。
例えばアイドルとしては出していない(であろう)情報やキャラクター性があると「これファンが聴いたらどう思うんだ?」とか「どういう気持ちで歌ってんだろう」みたいな裏の見方が発生するのだ。

前提として、公式が明言していない以上どっちが正解ということもないと思うし、結局は好みだろう。それにキャラ毎に適した表現方法があると自分は思ってる。たしかに愛依のソロ曲でばりばりのギャル曲をやられたらどうなんと思うのも分かる。だけど素の愛依だってあんなに可愛いんだからそれをテーマにしたキャラソンがあっても良いだろう。これまで自分がプロデューサーとして見てきたものを切り捨てるのは勿体ないと思う。

『わたしの主人公はわたしだから!』はキャラソンなのか

『わたしの主人公はわたしだから!』は小糸のパーソナリティをかなり直球で歌った曲だった。すごいみんなというのは勿論幼馴染のことだろうし、置いていかれないように頑張るという姿勢は小糸そのもの。小糸ってこんなにはっきりと自分の思いを伝える子だったか?とか努力していることを大っぴらに言うのか?という違和感はあった。

小糸はとにかく幼馴染以外とのコミュニケーションが下手な子だ。よくいる引っ込み思案とは一線を画している。ホーム会話では事務所のアイドルに対して激細低音声で話すし、シャニPにだって自分の気持ちを伝えるのに苦労していた。(そういうとこも好き)

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ただ、そんな小糸がシャニマス世界のアイドルとしてこの曲を歌っていておかしいかと言うと、そんなことは無い。小糸はアイドルになって色んなことをやって成長してきた。あんなに自分のことを伝えられなかった子がこんなにはっきりと、ストレートな言葉で自分のことを歌うなんてめちゃくちゃすごい事じゃないだろうか。『わたしの主人公はわたしだから!』は、ただ小糸についての曲というよりは、小糸がアイドルとなったことで歌えるようになった曲、というのが正しいだろう。

アイドルとしての小糸の曲

シャニマス世界の小糸はかなり真っすぐなアイドルなんだと思っている。ファン感謝祭で、ファンのみんなに向けて感謝の手紙を読んでいた小糸がこういう真っすぐな曲を歌っていても違和感はない。

それに、小糸は最初から「誰かの居場所を作れるようなアイドル」を目指していた。自分のように居場所がないと思っている人達に勇気を与える曲として、自分の主人公は自分自身だと伝えるのは小糸らしいだろう。
この曲がゲームに実装される少し前に追加された限定pSSR【おみくじ結びますか】でも、自分のような人達だけじゃなくて誰にも足りない部分があって、もっと色んな人に目を向けたアイドルになろうとした小糸が描かれていた。

また、以前自分は「小糸は特別そのものになりたいんじゃないか」というnoteを書いた。

「小糸が目指しているのは幼馴染3人と同じことが出来るようになることじゃなくて、なんでも出来る(と小糸は思っている)特別な人間そのものになることで、それは茨の道でしかない」みたいなことを思っていた。シャニPにも「頑張っている所を見られるのは好きじゃないかもしれないけど」と言われていた。

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だけど、『わたしの主人公はわたしだから!』にはこんな歌詞がある。

理想は よゆーで 何でもできて
憧れられちゃったりして (パーフェクト)
でもね でもね わかってるよ
わたしはわたしだもん 頑張ろー!(めいいっぱい!)

努力しなきゃいけない状況そのものにコンプレックスを抱いていた小糸が、こんな歌詞を歌えるようになったと考えるだけで、オラもう……。
このいった歌詞を、小糸のパーソナリティである内向きの情報として捉えるよりも、アイドルとして堂々と歌えるようになったと考える方がめちゃくちゃ素敵だと思う。この曲を聴いて、これまでの約8か月間で小糸が歩んできた道のりを振り返るとより一層深みが増す。こう楽しむのがいいだろう。

完全にあこ私妄だが、この曲はそういったコンプレックスを振り切った小糸が過去の自分に贈るメッセージだったりすると個人的に思っている。過去の「わたし」に向かって「わたしの主人公はわたしだから!」と言ってるんじゃないか、と思うととても泣ける。


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