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【cheer+】有栖川夏葉の信頼とその先の話【シャニマス】

Pに明確な好意を抱いてるキャラはいわゆるPラブと言われていますが、実際に結ばれてしまうと話が終わってしまう、というかその話しか書けなくなっちゃうのでその好意が100%正解だとも言いづらい。そんな訳で、演劇の物語とか幼稚園の頃の話とかで好意をチラ見せしつつ、「個人的に恋愛の話のつもりはない、だけど解釈は自由」というスタンスのシャニマスが
今回のコミュでもかなり上手い事ギリギリを攻めてきました。
夏葉はそういうタイプじゃないと思っていた自分としてはかなり衝撃的だった。という訳でどう受け止めたら分からん状態でこのnote書いてます。

※このnoteには【cheer+】有栖川夏葉のコミュのネタバレが含まれてます。

番組でトータルコーディネート対決をすることになった夏葉。
シャニマスが始まって苦節2年ちょっと、ようやく私服pSSRが追加され、夏葉の得意分野のお仕事のコミュが見られるとは。感無量でした。

そんで初っ端の番組スタッフの「なんかあんまりそう言うイメージないから」の一言にビビりました。
実際これまでのpSSRでは水着→メイド→ウェディング→バニーと完全に変幻自在のコスプレ姉さんと化していた夏葉なので、穿った見方をすると「これまで私服SSR一枚もなかったからコスプレしてるイメージしかないよね〜」的なメタ発言とも考えてしまった。ユーザー目線のメタ発言だとしたら嫌いじゃないけど、いや自虐するならさっさと私服pSSR実装しろやとも思う。悔しい。

スタッフの心ない発言見てシャニPと一緒に「これ落ち込むやつじゃん……」とか勝手に心配して速攻大丈夫か?を選んだけどそこは完全に杞憂でした。夏葉はむしろ受けてやろうじゃんみたいな姿勢で、そこには「鍛えてる割に細いんですね」やらネット民の書き込みやらGRADやら乗り越えた夏葉がいました。

もうシャニPが言わないでもセルフで聞こえてくるレベルにまで達してた。夏葉はまじで大丈夫。

企画は、女子高生に告白のための自信がつく服をコーディネートする、というもので、夏葉は相手の好みよりも自分自身を好きになれる服、自分を『特別』にしてくれる服をを選ぶようにしました。

夏葉のすごい所がメンタル管理能力(言い方が正しいのかは不明)であり、そのために必要な存在、言い換えればモチベーターとしてプロデューサーを信頼していると思っているので、女子高生にもそんな存在になれる服を探してあげたんじゃないかと思ってます。流石Meひらめき。

問題はその後。

あれ???????????????????
好きなん???????????????

シャニマスはイラストがいいとかシナリオがいいとか曲がいいとか色々言われていますが、シャニマスが本当に上手なのは「あれ?こいつ俺のこと好きなんじゃね?」と思わせること。(自分はこれを『言葉のボディタッチ』と呼んでいる)

ただ、高山Pの2周年インタビューでも、「シャニマスで恋愛云々を書くことはない(できない?)」や「NOT≠EQUALは自分からすると失恋の話ではない、でも解釈は自由」といった政治家みたいな答弁が行われてきました。
正直NOT≠EQUAL三峰、甘奈GRADなどなど「まだ実際に好きとは言ってないからギリギリセーフ」というシャニマスの巧妙なやり口は今までもあったので、まあそれはこっちも分かってますよと言いたい。

夏葉の一言で思いの外心臓が跳ねたわけですが、冷静に考えてみると私を特別にしてくれる人、というのは服を選ぶときに言った「自分を特別にしてくれる存在」にかかってるとも考えられます。

「好きな人の〜」話の流れ的に女子高生は「夏葉さんの……(好きな人なんですか?)」って聞いていてもおかしくないが、夏葉は別の意味に捉えてそう。その後の選択肢での「あなたが分かっていること」という言葉からもあくまで恋愛ではなくプロデューサーとしてどんな存在かを答えただけという線が濃厚だ。

つまり
女子高生:好きな人なのか聞いている
夏葉:選んだ服のような存在なのか聞かれてると思っている

みたいなすれ違いコントが発生してるわけです。

やっぱりシャニマスは恋愛の話を明確に書かない代わりに、その手前にあるワクワクとかドキドキとかもどかしさを存分に喰らわせてやろうという気概がすごい。
甘奈で「え?今のってまさか…ドキドキ」となったり三峰冬優子で「こいつら付き合ってる?」って付き合う前の一番楽しい時期を体験したり、凛世で「なんで凛世の気持ちに気づかないんだよ」と思ったり色々パターンありましたが、
今回は「あれ?……いやいや俺の勘違いじゃんはずかしいな……勘違いだよな?」みたいなキモくも甘酸っぱい中学生みたいなメンタリティを思い起こさせました。

その後、「words of」では今回の仕事を受けて夏葉には誰かを支える仕事が向いているという話になりました。やっぱり放クラでもお姉さんやってますし面倒見いいですからね。夏葉はプロデューサーに支えられながらも、夏葉自身が誰かを支えるという。

ちなみにこのカード名、cheer(応援)に+する、つまりそれぞれのコミュ名を前後にcheerを付けると意味が完成するという仕組みです。

Cheer up! :がんばろう!
make cheer :陽気にやろう
cheering:応援する
words of cheer:応援の言葉

それぞれ番組の企画で女子高生の告白を応援する、とリンクしていて、最後にTrueコミュ「s!」でcheers!(乾杯!)になるという中々お洒落な言葉遊びで締められます。そりゃ2人で180万のワインを飲むのも納得ですわ。

しつこいですが、夏葉はいわゆるPラブ勢ではないと思ってます。シャニPとの相棒的な信頼関係が好きです。
ただ今回のコミュを見て、夏葉の未来には当たり前のようにみんながいて、プロデューサーがいて、なんか信頼関係のその先もちょっと期待させてくるな、とは思わされました。やっぱりシャニマスの手のひらの上で踊らされている気がするけど。

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