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2020夏アニメ総括感想

 どうも、毎度ですが、Twitterのフォロワーさん、そうでない初めましての方、この記事に飛んできてくださり、ありがとうございます!

 初めに2020夏アニメお疲れ様でした。アニメ感想クラスタの方々、いつも素敵な感想読ませていただいてます。ネット上はありますが、共有できる環境、日々に感謝しております。こんなご時世だからか、アニメ視聴だけに留まらず、こういう形があってよかったなぁとより一層思わされました。春アニメからの延期組もしっかり放送しきってくれて嬉しい限りでしたし。

 総括感想の前に、ずっと続けてる個人的ランキングですが、今回はこんな感じに。以下のツイートから是非覗いてみてくださいましー。


 ということで、前置きはこれくらいにしまして、以下から総括感想です。完走した全16タイトル分になります。一部だけでもどうぞー。
※感想の最後に貼ってあるリンクは各話の感想ツイートをまとめたモーメントになります※


1.THE GOD OF HIGH SCHOOL

 ””アクションがカッコいい””、終わってみればそれ以上でもそれ以下でもなかった。設定・シナリオ周りは考え(すぎ)ちゃダメなやつでした(笑) 
5話あたりぐらいまでかなー、その辺りがまだよかったのは。モリ・デイ・ミラの個人とチームの描きがわかりやすくあったし、試合にも大きく影響していたので。カッコいい以外の感情も湧いてくるというか。
 その後はもう正直きつかった。戦うにおいて、必要になり得る、状況、立場、動機、能力etc...どれも取って付けたようなものばかりで、どうせ深堀もないなら無くてもいいくらい、と想ってしまった。これらがちゃんと付いてくると感情移入できたり、応援したくなったり、勝利したときの喜びだったりが自然と感情として生まれてくると思うんですけど、殆ど無い(何人かはあったかな)のでそれがそのまま最初に書いた結論に繋がります。
 ただ、スケールは何か知らんけど、めちゃくちゃ大きくなっていくし、技はくっそ派手派手になっていくし、劇伴もSEも見事にハマって迫力あるし、アクションやってる間の表面上の演出は文句なしにカッコよかったです。カメラワークとキレのある動きが特に好きでした。肉弾戦における、腰の捻りや肩の入れ方、反動、力の溜め、これらを見て感じ取れるくらいだったので、魅入ってしまったほど。
 キャラデザに関してはアクションをあれだけ描く上でシンプル目にした方がやりやすいのは頷けるので仕方ないけど、せめてチャームポイント的なのがあればよかったなぁ。最後まで皆鼻赤いのもやっぱり気になったし(笑) 
ラスト、1人で頑張ってるパク・ムジンさんがなんか好きでした。以上。

https://twitter.com/i/events/1294316233756565504?s=20



2.フルーツバスケット 2nd season

 春クールに続いてなので、2クール目になる13話以降をメインに書いていこうかなとは思います(一部被るとかもあるかも…)。
 回を重ねるごとに面白さが加速していったのはこの作品が一番だった気がする。というのも、草摩家の呪いに関してだったり、由希と夾、透の関係性だったりの部分で大分深いところまでやっと踏み込んできたからで。本当に1話1話が濃ゆかった。1話見終わった後に、ちゃんと見たなっていう満足感も凄い。感想書くのが捗るというか、一番楽しかったのもこの作品でした。
 13話以降、成長が著しかった由希の内面をアニメでできる全てを以って自然に映し出してくれたのが特に気に入っています。ボソッとした台詞(モノローグ含め)だったり、生徒会メンバーとのやり取りだったり、そして何より第15話の三者面談の回。由希が人生にかけてる想いを母に伝えたシーンが大好きです。彼が面談の日だけはずっと曇り空で暗く、雨音が鳴っていたんですけど、この天候に関する光…風…雨…っていう要素達を、彼の心の状態にぴったりと重ねてきた。そして彼が想いを伝える時、雨音が消え、由希の髪が少しなびいて、最後は太陽の光が差すように画面が明るくなったんです。彼の晴れていく表情と声色と心にまるでリンクするように。本当に息を呑むほどに綺麗だった。こういう細かい芸で内面を映しだしてくれると感動は増幅する。そのキッカケが綾女や透だったのもやっぱり最高の要因の一つで。彼らの言葉が由希の言葉を強くしたなと思います。
 言葉繋がりで話すと、相変わらず気が抜けなかった。サラッと強い言葉が入りこんでくるので。3つ、4つ気に入ってるのがあるんですけど、一番は第16話で透が紅野さんに伝えた言葉です。

明日は…どうなるかわからないから…
明日、目が覚めたら会いたくなるかもしれないから… 
明日じゃなくて明後日かも…一年後かも十年後かもしれないけれど…
でも、それでも生きていく限り、何か起こり続けるから…
生きている限り、願いは生まれ続けるから…

 実に彼女らしい、不安や弱さも含むけどそれ以上に希望へ目を向けさせる強い言葉だったと思います。もう透の表情、声含め忘れないわ。ここに合わさった劇伴の音量バランスも素晴らしく、ただただ沁みた。
 あとは、依鈴や真知、慊人らは単体でくそ重い話だったのも大分効いた。目を背けたくなるくらい辛い話で泣けてくるんだけど、それでもやっぱり見れるのは彼女らの側に、好きという感情を持って支えになってる人がちゃんといるから。だからこそ、応援したくなるし、この先を見届けなければいけないなと思わせてくれる。この関係性と推進力、感動への誘いはこの作品の強みだと思います。画面越しにこちらまで伝染させるものがあるというか。
 衝撃すぎて号泣した最終話で幕を閉じた2nd seasonでしたが、そのまま発表されたFinal seasonもめっちゃ楽しみです…。特に大人達が未だ気になる。紫呉さんの根底にある感情もただの嫉妬とかじゃないと思うんだよなぁ…。早く見たい。原作も読んでみたい。それと2nd seasonのサウンドトラックが欲しいです…商品化待ってます…。

https://twitter.com/i/events/1261934178242719748?s=20



3.放課後ていぼう日誌

 今期、一番満足度が高かった作品。本当に最高のアニメーションでした。不満点も一切なくて…ただただ好きなとこは沢山ある。キリが無くなってしまうので、特に好きでよかったなぁと思ってる2点について書きます。

まず、ひとつめ。

①リアルな書き込みだけど、アニメチックな表現もあるバランスの良さ

 本当にこのバランスは終始細かい所まで見事だったと思います。街並みや電車、釣り道具や部品なんかは物凄い書き込み量でめちゃくちゃ丁寧でリアルなものでした。これが魚や餌、料理になってくると、アニメ特有のちょっと可愛らしい感じや綺麗な感じが強めに足される。だけど、全く浮いてる感じもしない。どういう処理が施されてるのかわからないけれど(色彩や明度調整がいいのかな?)、全体的に見て非常に調和の取れてるデザインだったと思います。

そして、ふたつめ。

②釣るまでと釣ったあとにも重きを置く、一連の流れにおける釣りのとの向かい方

 釣れた!楽しい!で終わりにしない、"釣り"を絶対的ベースに置きながらも、部活色を強めた成長や引継ぎ、命に対する感謝やリスペクトをちゃんと感じるものでした。
 "釣るまで"の過程としては、黒岩部長が特に印象深く残っています。3話までその気配はあって、彼女の釣りと部員に対するスタンスはずっと変わらずにあったんですけど、11話でそれが大きく出てくれました。釣った瞬間が結果であり、成長の瞬間だとしたら、そこまでの過程が結果に結びつく何よりも大事なものであり、だからこそそれを見守るのが好きな人だったんだと思っています。誰かの成長を見るのが好きな人は大体教え上手な気がしますし(笑) 11話での陽渚に対しての対応は、"部長として"という気持ちも勿論あったと思うけど、それ以上に好きになってくれたからには、ずっとこの先も続けて欲しいという願いが込められていたと思います。このていぼう部もいつかは引継ぎがあって、陽渚も先輩になる時が来る。その時に彼女にはまだ釣りを好きでいて欲しいし、彼女なりの釣り方も身に着けておいて欲しい、そしてそれを誰かに上手に教えてあげて欲しい。激しい思い込みと思われても仕方ないですが、僕はそういう風に彼女達の作品世界が続いていて、それだけの願いが込められていたら良いなぁと思った次第です。
 "釣った後"は片付けと食事。片付けは釣り糸やゴミなどの環境に対してのアプローチで、第8話ですね、陽渚の性格と心理を活かしたいいエピソードでした。食事に関しては、出来上がりだけじゃなく、魚を締めるとこから完成まで一通り描かれていたのも好感持てるところ。ここでは大野先輩がいつもテキパキと料理をこなしてくれて大活躍。陽渚のあたふたする様子が可愛らしかったのも印象深いです。手芸と同じだと思って洗脳をかけていくスタイルは克服されるのだろうか…こちらもですけど、いつか後輩に教える時とかを想像してしまって(笑)
 加えてですが、両者に関して解説がガチガチすぎない、釣りの楽しさや会話の中で収まりがきいていたのも凄い良かったです。解説コーナー!みたいな違和感がほぼなかった。意外とこれは難しい気がするので、流石でした。

 で。
終わりにしたいんですが…すいません、もう少しだけ書かせてください(笑)

 えっと、陽渚のトラブルで笑いを起こしたり、ハプニング要素を上手く、成長や周りの手助けへと昇華させる運びが多かったと思うんですけど、この内容っていうのは決して濃いわけではない。ただそれだけにどこまでいっても日常ベースというか、その魅力をこちらに丁寧に体験させてるくるのが凄い気持ちよくって、自然と満足感が得られました。まさに追体験。彼女が釣りにハマっていくのと同じようにこちらもハマれるようなつくり。陽渚が何気ないとこで釣りのことを考えてるのを差し込んでくるのもいいなと。小さくても積み重ねとして、あるかないかで全然違うと思うので。
 最後に、本当に良いなと思えるキャラ達と関係性について。黒岩部長が好きです(直球)。大雑把で緩い感じだけど、芯は強く、面倒見の良さをさり気なく見せてくれるいい人でした。関係性は、先輩後輩の縦、幼馴染の横、どちらもあって、更には部活という家族のようなものも感じて最高でした。僕の勝手なイメージですが、部長→父、大野先輩→母、夏海→双子の姉、
陽渚→双子の妹、かなぁ。各自たまに逆転するとこは勿論あったけど(笑)

https://twitter.com/i/events/1261936969925316608?s=20



4.Re:ゼロから始める異世界生活 2nd season

 良くも悪くも裏切られたなぁというのが結論。ずっとどこか不安要素が付きまとってて、安心できない。どんどん行くわけにもいかなくて、慎重にならざるを得ない緊張感。この辺りは1期で好きだった要素そのままで楽しめた。なんだけど、如何せん地味で真面目で暗い展開が続く。雰囲気はともかく画面の色合いでさえ暗いもの(笑) 元々それなりにあったユーモアあるやり取りや熱い展開が個人的に好きだったのもあり、その成分が少なくなってしまったので少し残念だったなぁと(それどころじゃない内容であるのは分かってはいるけれど)。エミリア笑ってるとこ殆ど見れなかったし…。パックいないからなぁ…まじずっと寂しかったわね。ただこれら全てを乗り越えた先に待っている未来は相当なものなんだろうなと、期待しながら耐えて耐えて視聴を続けたいとは思います。(次クール冬だけど…。)
 あとは、情報の魅せ方が1期よりわかりづらかった印象。情報そのものがわからないんじゃなくて、それの提示の仕方が微妙だった。スバル視点が視聴者視点に必ずしも一致してなくて、今どういう状況で誰がどういう立場で何に困ってるのか、みたいなのがわかりづらいとこが幾つか。それを敢えて伏せて引きを強める、後々そうだったのね。っていう良さがある反面、それっていうのはスバルはどの段階でどこまで知っていたのかが確かに共有がなされてなくて…どことなく置いてけぼりを喰らった印象(説明下手ですんません)。何ていうか、その場その場で整理もなければ、前置きも少ない。聖域というフィールドにずっと居てスバルのやることが多いからっていうのもあるけれど、考える配分が多くなってしまったのよね…リゼロってもっと感情面でワクワクしながら見てた気がするんよ(笑)
 2期まできた積み重ね分で情報量がただでさえ多いし、何度も繰り返す死に戻りというループで変化を汲み取るのにも情報がいると思うんです(特にスバルの記憶など)。そういう状況下で結果だけを追う形になりかねない視聴スタンスが続いてしまうと、過程で彼の心に追い付くことができず十分な感動を得られない気がして…。勿論こちらにも非が或るとは思うから余計にもどかしかった。作者さんが解説のようなツイートをしてくださってたけど、そうじゃないんだよなぁっていう想いもあって。アニメ内だけでやらなければ作品としての完成度という意味合いでは足りないし、視聴中はアニメの画面だけに集中したいので。OPももっとアニメ内で聴きたかった…。

 とまぁ、ちょっと不満を書いたけれど、それ以上に面白い、良い所の方が多いので全体的には満足しております。特に2点あげるなら、

①溢れんばかりの情報量があるのにも関わらずシナリオや設定が破綻した感じが一切ない
②アニメでしかできない演出、特に人物の訴えかけがめちゃくちゃ強い

 ①に関しては言わずもがなですね。どんどん増えてくのに、おかしくない?みたいな考えは一切湧いてこないし、興奮と好奇心がついてくる。情報の出し方は前述の通りだけれど、情報そのものの不鮮明さは後々個々の繋がりを以って鮮明になってくるので、これで良いのです。ロズワールと魔女の思惑なんかは本当に今後の展開が楽しみ。

 ②に関しては表情と演技がもう最高でした。泣きや怒り、囁きに語り掛け。画面一枚挟んでる感じがしない(一人称視点やバイノーラル音声もあったし←神)。引き込む力がほんと強いなぁと思います。引きもえぐいし、1期より凄まじいんじゃ…とまで思ってしまった回もありました。

 以上、あとは2クール目ですね。積み重なりまくった疑問達をどこまで回収してくれて、いったい何を魅せてくれるのか待つだけ。ちょっと休めるのは嬉しい面もあるけど、普通に忘れそう(白目)。

https://twitter.com/i/events/1294339131116367873?s=20



5.デカダンス

 結論からいうと、ラストの展開に満足できなかった。これに尽きます。ラスボス=結末を予期させるガドルΩが初めて出てきた10話で正直ガッカリしてしまいました…。この作品って想像を膨らませる十分な情報量を序盤からかなり敷いてきていて、それに割と理にかなっていた話の拡げ方をしてきてくれていたと思うんです(少なくとも僕はそう受け取っていた)。なんですけど、この子だけは突然現れて急成長していった(勿論、予兆描写はあったが)のが今迄の積み重ねと然程関係ないよな…って思ってしまって。王道展開で盛り上がったし、最終話の演出も熱かったんですけど、折角のオリジナリティ溢れる作品がこれじゃあ勿体無い…というのが僕の感想です。でも尺の関係上とカブラギ視点に変わっての結末を考えるとこれしかないのかぁ…と納得しようとはしました(笑) つまるところ、認知的不協和みたいなものです。ラーメンが食べたくてラーメン屋に来たのに、店主につけ麺激推しされてしまったので食べてしまい、まぁ美味しかったからいっか。みたいな(例え下手ですいません)。
 あとは調理不足とでも言うんですかね。良い食材が山のようにあって、これだけあれば美味しい料理が揃えられる!と思ってたら、調理時間と調理スキルが足りなくて、これしかできませんでした!みたいな(笑) 最終話の"3年後"の、その間が見たいんじゃ!って思いました。まぁ、それこそ自分で考えて楽しんでね、ってことなんでしょうけど。ストーリーに大きく関わる部分でもないから。ただ結末に満足できないと、そのステップに中々移行できないんだよなぁ…(小声)。
 因みに、最後まで一番気になっていたのはシステム周りです。作られた歴史だったり、制御範囲だったり、バグの判断だったり、最上位の存在だったり、他の会社だったり、etc... 最初、この作品を見た時にナツメ視点だったこともあり、シミュレーション仮説というか、"誰かに見られている"っていうのをずっと意識してたんですよね。僕がこういう話が好きだからっていうのはあるんですけど(笑) なので、その見てる側を暴いて欲しいっていう願望が最後まであるっちゃありました。 

 総括感想としては以上のようになるけれど、溢れんばかりのポテンシャルと最後まで世界観設定の破綻は出さなかったことはやはり見事だったと思います。部分的に設定を追っていくと、確かに既視感がなくはないんだけども、その繋ぎ合わせは新しいものだったり、多面的・多層的視点の多さはこの作品ならではでした。それだけ独自性も高かったので、序盤は本当に想像が捗って情報を繋いでいく楽しみもありました。振り返ってみた時にちゃんと伏線提示もあって。特に第2話でぶっこんでひっくり返してきたのは今でも凄いと思う(それ故にもう一回を期待してしまった…)。
 あとは、地の文や台詞以外の映像での説明力が半端なかったのも良かったです。細かいんですよ…描写が。だから納得感も強いし、魅力的に映る。タンクの街並み、食文化、肌屋や武器屋、ゲーム画面、戦闘システム、ガドル工場、オキソンなどなど。特にガドルとの戦闘システムが好きでした。ゾーン、タンク、オキソン補給、針の装填、失血死っていう流れ。ナツメの新しい右手もカッコよかった。手首分の誤差でブレがない強みとか。リミッター解除も何だかんだ好きだったから、最終話はそんなんありかよ!と思うと同時に、理には敵っているのでマジで熱かった。
 キャラ描写も抜かりなくて、言動に芯があったのも好きでした。憧れや信頼の対象があって、追いかける背中、背負ってるものがそれぞれ皆にある。カブラギさん最後まで熱かったなぁ。第7話が感情移入度ピークよ。あとはサイボーグ達もデータ化しきらずに、あくまで人間臭さをちゃんと残してあって。変に人間らしさを残してあるのは、人間として過ごしたい人も少なからずいるのかなぁと序盤から希望を持っていたので、最終話の共存の光景が広がっていたのは素直に嬉しかったです。

https://twitter.com/i/events/1294330467248816131?s=20



6.GREAT PRETENDER

 この作品2クール目があって話数構成の関係もあるので、今回は区切りがいい第10話のCase2まで書こうと思います。放送中のCase3以降は次クールで。シンシアさん深堀話なので書きたいとこなんですがとっておこう(笑)

 ストーリーだけじゃない楽しみが沢山あったのが、この作品の好きなとこ。突き詰めるとこ自分の好みにヒットしたってだけなんですけど(笑) でもまぁそれ抜きにしても本当にハイセンスさが光ってた気がする。それこそ制作陣に名を連ねる方々は有名な方ばかりで。OPから始まり、本編で流れる劇伴はまじでバーや喫茶店で流れてそうなジャズミュージックだったんですが、その場の感情表現がよく伝わってくるものが多くて、ピアノの爽快さが特に好きでした。楽曲名だと「Encore」が一番好き。これが流れたとききちゃー!!って感じだったな、顔にやける、いつも(笑)
 次にキャラデザ。担当の貞本義行さんが描くキャラデザは元々好きだったので今回も大ハマり。みんな好きだけど、シンシアさんがぶっちぎりでよかったですね。中身もちゃんとついてきて文句なしでした。
 そして何より背景に目を奪われっぱなし。色鮮やかなイラスト調の背景。配色は勿論なんだけども、境目に彩度高い色が置いてあるのがスタイリッシュで好きでした。このおかげである程度ばらけた感じでも面の向きがいくつかできて、奥行き、立体感を感じられるものになってた気がする。光と影の処理も似たような感じでできていたし。舞台が世界に渡るものだったので、余計に色んな背景を見れたのも楽しめるポイントでした。

 肝心のストーリーは、視聴者視点でも読みづらい、考えを読み取りづらいい内容で。でもそれが不快ではなく、知りたいという好奇心側に働いているので見てて楽しいものだった。キャラが何考えてるかわからない以上、展開もどう転ぶのかわからないので、先を見たいという気持ちは強くなる。それで、Case1は最後の最後で騙されました。まじで笑うしかなかった。覆してくるのを期待してはいたけど、そのスケール感にびっくりで。Case2ではそこが微妙な結末ではあったので、この後のCase3,4は期待しています。
 あとはもう詐欺師ってかっこいいって思えるのがよかった。"詐欺師"っていう、近すぎない日常感、遠すぎない非日常感(伝われ)をフィクションを通して追体験できるのはやっぱり面白い。悪が悪を懲らしめる、悪党なんだけどロマンも感じさせる。これが本物の詐欺師かどうかよりも、1つの詐欺師の形としての、美学、王道、生き様なんかを描いてくれて爽快でした。そこに関して実写じゃやりづらい、アニメだからできる表現もあったし、詐欺の内容、種明かしもしっかりした説明がなされて安心。
 キャラの深堀も自然となされるつくりでよかったかな。しつこいけど、わからないことの方が多い(作品内のキャラ同士でさえ)。なのでそれを活かした人間ドラマを絡めた話にもなってたかと(Case2なんかは特に)。人情ものっていうほどではないんだけど、エダマメがいるお陰か割と情を感じる。なんか良いんですよね。ローランなんかも未だにどちらかというと知的さを出してるけど、情があるからエダマメを気に入っている感じだし。そんな彼のことも含めて、2クール目ではどこまで深堀がきて、心が満たされるのか楽しみです。

https://twitter.com/i/events/1294636944836579328?s=20



7.やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。完

 ついに完結した今作品。中々思うように進展しないし(当たり前)、途中どうなるかと思った場面もあったけれど、これ以上ない終幕だったと思います。雪乃の八幡がくっついた、"その後"を気にしていたので、それに対する答えが前向きで肯定的で未来を感じさせるところが本当によかった。「やっとここまでこれたんだなぁ…よかったよかった」と素直に想えたし。

 けど、その答えにたどり着くまでの道のりに対して、面白かった、楽しかったとはやっぱり言い難くて。シリアス色強めで、重苦しいムード、外部圧力が強すぎて思うように動けない、本筋そのものも大分不鮮明、「これ本当に終わるんか…」と頭によぎった時もありました(笑) 
 特に結衣の諦めムードというか、中盤の追い込みは本当にキツイものがあった。大好きな雪乃の変化は嬉しくて、力になってあげたいけど、それは同時に八幡をどんどん自分から遠ざけることになり得る。欲張りな彼女にとって「本物」が欲して行動すると、「本物」から遠ざかっていくのはぶっちぎりで彼女だったと思います。雪乃も似たようなものだけれど描写量がさ…。
 なんだけど! 平塚先生やいろはす、小町ちゃん、結衣のお母さんの支えもあって、そして何より結衣本人が最後はああいう形で2人ないしは3人の未来を望んでくれてよかったです。あれだけ泣いたし、雪乃本人にも向き合ったから…最後の最後まであからさまな変な距離を2人に対して置かなかった彼女偉かった…。奉仕部の活動は終わったけど、続けたいと思っていた彼女。願掛けではないけれど、もう一つの膝掛を部室に置いておいた甲斐があったのかも…。
 皆が普通に抱くような嫉妬心や思い遣りぐらいじゃ亀裂なんて入らない、それ以上に築いてきたものが壮大で濃密なものが、この3人の関係を繋いでいたんだなと思い知らされた3期でもありました。登場人物達全員が変わることなく、変わり続けてくれて本当によかったです。しかしまぁ…これといった推しキャラがいなくて良かった…(笑) 強いて言えば戸塚が好きだけど(巻きタオル最高でした)。

https://twitter.com/i/events/1294621228431314945?s=20



8.ノー・ガンズ・ライフ 第2期

 ハッキリ言います、1期の延長戦でした。マイペースで早急感、緊迫感にどうしても欠ける。でもまぁ、ちょーっとだけ面白くなったかな。というのも鉄郎がメインシナリオの先頭に立って動くようになってくれたので。十三とほぼ並走。これぞW主人公!というほどでは無かったけれども、巡り巡って背中を押す展開になった終盤は良かったです。出逢った時からの十三の教えが鉄郎の一貫した意思表明を生んでいた、今度はその鉄郎が十三に何気ない一言で心響かせる。重い重い過去に取り残された十三自身を救う為の計24話だった気がします。その過程で彼は同じような境遇の子らを助けてきたのも事実(結局、自分のことを誰よりも後回しにしてた彼なのです)。ラストはペッパーとセブンの想いも汲み取り、雰囲気は同じでも違う景色を見上げる十三が印象的でした。

 それと、世界観の映し出しは相変わらず強くて、好きになれる部分が多くあった。状況説明、世界説明、キャラ説明どれも丁寧でわかりやすいから、ストーリーは追いかけられる(マイペースだけど…)。3DCGのバトルも圧巻でした。SEも相まって、あの重そうな質感がいいのよね。インパクトあるし。エンディング映像も凄いよかったです。記事も為になりました↓

 そして何より、ペッパーというキャラを演じてくださった水瀬いのりちゃんに感謝です。彼女が演じた数あるキャラの中で、ヘスティアみたいな幼女寄りの声なのに背伸びして大人の声出してる感じ(伝われ)が可愛くて一番好きなんですけど、ペッパーもかなり上位に君臨しました。ありがとうございました。いやぁ…鼻づまりキャラ故に鼻声らしさを残しつつ、あの威圧的で張りのある声を出してて、罵倒台詞なんかはもうご褒美でしかなかった(←これ形の音声作品待ってます)。たまに笑ったり、誘ったりするようなお姉さん系の声の時は可愛さが完全に拭えてなくて、ただ可愛いだけでした(笑)
今後、ペッパーみたいな悪役っぽい出番があれば是非また演じて欲しいものです(切実)。勿論、何でも好きですけどね(結局な)。 

https://twitter.com/i/events/1211202529557499906?s=20



9.富豪刑事 Balance:UNLIMITED

 不満点ほぼゼロ、まじで楽しかった。OPからEDまでフルに。次週放送までのモチベーションも一番高かったかもしれない。
 単純に半端ない財力によるガジェットをぶっ放す、当然のようにセオリーをぶち壊す、予想もつかない大助のやり方を見ているだけでも楽しかった。フッゴーケイジ‐♪って劇伴好きすぎる(笑) 以下の記事も毎回目を通していたのだけれど、どれも最高でした。こういうのにワクワクしてしまう人なので。

 そんな彼のバディとして春という存在が加わることで新しい魅力が自然と盛られていく訳ですが。春が新しいものを嫌う、しきたりとか文化とか風習とかそういうのを大事するタイプの人間だったので余計に面白かった(笑) 大助は個人的目的最優先が故に隠されていた感情が、春には弱くなっていた刑事魂のようなものが、次第に表にハッキリと出てくるようになり、それっていうのは信頼関係ができつつある証拠だと思うので、最終的には事件解決の足掛かりにもなる築かれた2人の関係性に昇華してくれた結末には大満足です。
 第4話で酒を交えたり、料理を提供したり、大助なりの感謝が垣間見えたり、仕事以外での距離感があってのその後の展開だったと思います。やっぱプライベートでの付き合いって(大事とは言わないまでも)仕事に関係してくるよなぁと。お互いの過去から現在に至る事情を知ってしまったが故に動きづらくなる部分もあると同時に、本来動けないであろう部分で動けるようにもなる。言動の意図を自然と汲めるようになるから。
 第9話から最終話までの距離感が伺える心理描写は本当に素晴らしかった。春が船に乗ってると聞いて、驚いた表情を見せた大助。大助がちゃんと長さんや武井課長のことも含めて事件解決に臨んでい事にハッとする春。極めつけは「ずっと公務員である前にヒーローだったじゃないか」よ…。4話の件、まるまる効かせてくるのはズルい。流石に良すぎた。ちゃんと覚えていたことに対する喜びもそうだけど、その言葉をあのタイミングで口に出した事実が神。土壇場で咄嗟に出た言葉だったと思うので、彼の人間性だったり、無意識な部分だったりが捻りだされたもののはず。その自然な流れの中で口に出した言葉が他の言葉ではなく、今回の件で春の事情を身に染みて、春から伝えられたあの言葉だった、というのが個人的には一番刺さりました。言葉の重きがどちらかというと自分寄りだった大助が、この辺りから相手に重きを置いた言葉を発するようになったのもよかったです。
 最終話で高笑いを見せた大助も、あれは極論言えば春に自分の選択を委ねたということでもあり、それはつまり春を信じたのと同時に、その選択をした自分を信じてみるのも悪くないと思った大助の気持ちの表れに他ならない。誰よりも自分を信じて行動し続ける彼は変わらずあるのだけれど、その信じる過程に春がいる。エピローグでもそれが伺えたし、改めて素晴らしい着地だったと思います。

 後半シナリオのメインであった神戸家の謎を追う展開は現対本部の事情も織り交ぜながら、彼らにしか解決できないものになっていたし、原点回帰で飾った種明かしもよかったと思います。特に本編以外でもOP映像をほぼ毎話変えたことによるミスリードにやられた。そっちだったかあ!と。鈴江さんは一瞬でも疑ってすいませんでした(笑) 彼女は終始メリハリのあるお姉さんでとてもよかったです。謎な部分もあるけれどね…2期あったら嬉しいな…。

https://twitter.com/i/events/1261934792905375745?s=20



10.天晴爛漫!

 もっと見ていたかった。そのくらい人間ドラマが楽しい作品でした。互いに影響し合いながら話を展開し、一人一人が変化していく様子が一々魅力的で。特に空乃天晴という人間が最初っから最後の最後まで好きでした。

 1話で彼の口から聞く夢、憧れ。表情や言動から掴める自分を貫く姿勢。「俺はどうする、俺はこう考える」っていう芯のブレなさは見てて安心するし、貫いて欲しいなと思えるもので。4歳の頃の憧れを汲み取って貰えず、十年以上経った今でも父や兄から強く当たられる描写もあって、不屈の闘志的なものも伺えるけど、それ以上に只々真っ直ぐに、世界に対してできる自分の可能性に想いを馳せる彼がよかった。目がいいのよね、目の表情でその人の印象は大方決まるもの。初めはそこで暑苦しさを感じないのも惹かれた要素の1つでした。
 でもそれだけじゃこの先ダメだぞと、小雨やアル、シャーレンらと出逢って影響し合う関係に。彼が外に出てきたからこそ環境が変わって、周りがいてこその変化が生まれていく。彼自身は初め不本意だったと思うけれど、これがどこまで行けるのかっていう可能性の拡張そのものだったので、元々の良さを残しつつ、まるで生まれ変わったかのような彼もまた素敵でした。

 レースについては3話や4話で魅せられたものも楽しかったけれど、レース展開そのものを楽しむのなら、何度も言うけどそれも踏まえた人間ドラマの方が個人的には楽しかった。人間性あってのレースだし、天晴の緊張加速装置が1話時点からどんどん進化していくのを見れただけで十分でした。他のレーサーとの競い合いも見たくなかったわけじゃないけど、今度そうすると車の性能、運転技術、地形の特徴云々の話が拡がって、折角の魅力的なキャラ達の掛け合いが減ってしまうのは嫌だったので、個人的にはレースは天晴の見せ所だけで満足でした。緊急加速装置は天晴の象徴だったと思うので。

 あとは全体的に見た時に、欲求や目的は同じで、スタンスが異なる、何というか部活ものに近いものを感じてました。1人1人が同じ方向を向かって、全力でアクセルを踏んでいたからこそ、終盤に向かうにつれ速度は増していくし、他の介在を許さない結末だったと思います。その過程でマイナスをプラスにしていく物語としても機能していた。後ろより前に、不可能を可能に、敗北を勝利に、壊れたら直す(より良く)、悲しみを喜びに。0スタートだったり、どちらか一方の魅力だけだったりではなく、両端までキッチリ魅せてくれていたので、その振れ幅の分だけ感情移入した際の反動は大きかった。特に第11話はそれが顕著で最高でした。ベタではあるけれど、ああいうの大好きなので。あとは、アイキャッチが一々カッコよかったです。

https://twitter.com/i/events/1261936708238495744?s=20



11.宇崎ちゃんは遊びたい!

 好きがひたすら多かった作品。本当に相性がよかった。不満点はクソキャットによる謎演出のみ(最後までよくわからんかった)。
 宇崎ちゃんはウザイっちゃウザいけど、怒るほどでないし、ただただ楽しそうなのが可愛いかった。大空直美さんの声ぴったし。言葉の最後が上げ調子になる時と、合間に入る漏れ出したような細かい声の表情が好きでした。
 1話時点で高校での桜井との出逢いを差し込み、宇崎ちゃんの先輩に対する想いをハッキリさせてくれてお蔭で、最後まで安心して見ることができたのが何よりよかったかな。関係性を共有するのがあとは本人達のみ!っていう外から見たらある程度出来上がってるのが好きなので。対する桜井も宇崎ちゃんに対して完全に拒否しない(しようと思えばするはずの性格)から、彼女を受け入れているし、自分にも非が少なくともあることを自覚しているので、成り立っているものがある。高校からの付き合いは伊達じゃないなと。お互いがお互いに無自覚というか、ウブで純粋すぎたのも、じれったいけどそこが見所でもあるのでよかった。
 その見所を溜めて溜めて、解き放たれた第8話よ…。

桜井の言葉が見事にこちらと宇崎ちゃんの想いに応えてくれて最高でした。裏切られねえな…信頼できるわこの作品と思った瞬間。最終回辺りかなぁとばっかし思ってたので、大方早い段階で、しかも宇崎ちゃんの感情の起伏、回想も相まって、これ以上ない出来だった。話のぶつ切り感も8話は全くなかったから。

 ラブコメでもあるけど、ギャグ日常ものとして見れるのもよかった。やり取りがしょうもないのに、2人の距離感を活かした笑いが生まれていたので。あそこまで突っ込んだことができるのは2人だけ。そんな2人の踏み込めない領域を見守る第三者視点の役割(亜細親子ですね)。そして、またその外側にいるモブキャラよ。内輪な、閉じた世界にしてもいいはずなのに、そうしなかったのは挑戦的加点要素。どこにでもいる大学生カップルの、ちょっと意地悪だったり、良い行いだったりを周りにも認知させる。そこへの真っ当な配慮と素の反応を感じた。第三者視点も複数にしてたのは、最初?とも思ったけど、それぞれ見守る場所や立場、立ち回り方が微妙に違ったので正解だったなと、見終わった後に素直に思った。宇崎ママは妄想一人歩きしてて普通に面白かったし。

 あとオマケで見た目の話をすると、身長差もいいなと思ってて。基本的に宇崎ちゃんが上目遣いになるのと、背中を追いかける形、桜井がちゃんと先輩だなっていうのが。あれが同身長くらいだとまた印象が変わってくると思うので。宇崎ちゃんの小動物的可愛らしさも、桜井の水泳部故の逞しさも薄れる。宇崎ちゃんのSUGOI DEKAIについては、あれはおっぱいであっておっぱいではないと思う(伝われ)。ファッションというか、チャームポイントがしっくりくる。いつ、誰と、どんな状況で、何を着てもSUGOI DEKAIでいて欲しい。そうでなくては宇崎ちゃんではない。

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12.うまよん

 デフォルメ大好き人間なので、何やっても可愛いなぁと思いながら毎週見てました。まじあっという間だったけど(笑) 1期からなんだかんだ月日も経っていたし、懐かしさで嬉しくなる場面も多々ありました。世界観やキャラ設定は勿論そのままでしたし。話数を跨いだ時のストーリー性が皆無だったのはやはり仕方ないものでしたが、話数単体で見ればいい回もあったので、それなりに満足。第9話がお気に入りです。ストーリー云々よりも、キャラの掛け合いが勢いある話数ほど満足度高かったかな。ただ最推しのナリタブライアンの登場がなかったことが唯一の心残りです。まじでなんでなん…。それくらいですかね、総括としては。
 ぱかチューブはゴルシのものということでYouTubeでの再開、それと決まったウマ娘2期の放送を楽しみにしております!アプリもいつか(白目)。

https://twitter.com/i/events/1309923535058395136?s=20



13.炎炎ノ消防隊 弐ノ章

 1期からの延長線…と思いきや、後半(8話以降)の伸びがよかった。まじで面白くなってきたっす。
 第7話までは単独より集団というか、第八が1期から形成してきたものを今度は共にしてっていう流れになってるのがよかった。そのまま放置だったり、仲良くなって終わりだったりじゃなく、協力して何かできないか、手伝って欲しいと頼んでみる、何ならあっちから助けにくる、みたいな大きく全体的に見た時に常にどこかで誰かが動いてる状態だったのがよかった。規模が大きくなってきて、視点が増えて、楽しさも単純計算で増える。小規模でみても空いてしまった穴を埋めるような動きが出て、新鮮でした。環ちゃんのシスター姿もいい。ビキニベールは大アリでしょう。
 終盤はまた個人にスポットを当てて、ダークヒーローの番。敵方のスケールに対して、とんでもない気がしたけど、痛いとこつけるのが醍醐味よね。ジョーカーにリヒト、バーンズ大隊長や紅丸も。特にジョーカーのキャラ造形は大久保篤先生、流石でした。数話で掴めた世界観と個性の繋がり、拡げ方が十分に感情移入を誘えるもので。是非、彼には頑張って欲しい。
 あとはもう相変わらずだけど、戦闘シーンでのSE、劇伴の使い方がピカイチ。単純に好き。爆発寸前の一瞬の溜めがあってからの、バーン!!!!っていう衝撃凄いのもだけど、人工感ある爆発音と自然爆破で音が違うのもちゃんと楽しい(音フェチなので)。この作品、戦闘で”炎”しか出てこないけれど、ちゃんと各々の特性やスタイルに合わせた雰囲気作りを徹底してるのでアニメ化してよかったなぁと勝手に思っております。カムイ中隊長の凍らせるのや、ジョーカーの煙も新しいし。まだまだ増えるであろう新しい音を初めとした、演出の数々を2クール目も楽しみにしてます。あと愛しの火華さんの出番を増やしてください(マジ切実)。

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14.彼女、お借りします

 「レンタル彼女」という設定自体は新鮮でした。これに加えて同級生というのも…初っ端から大変な状況だなぁと(他人事)。この大変な状況の出来上がり方は中々のもので、外堀の埋め方が怖いまである。2人だけでは埒が明かないと、お婆たちの圧が強かったり、ヒロインを徐々に投下。これらが悪いんじゃなくて、怖い。ちゃんとこの人物達にいい感じに憎めない要素を盛り込んでくるので。それじゃあ仕方ないかなぁと思わせる。
 偏にラブコメといっても色々あると思うんですけど、このカップリング周りを他の関係性で埋められてしまい、より一層一定距離を置いて見渡さなきゃいけないラブコメは個人的に相性がよくなかった。しがらみやお約束のような決まり事、規則なんかが多いものですかね。くっつくカップリングが明確であったのにも関わらず、その二人に共感を得たり、応援したくなったりっていう気が全く起きなかったので、その点は本当に楽しめなかった。この後それが加速するのなら変わってくるかもしれないけれど…。

 じゃあどこで楽しんで見てたかっていうと、人物像としてこういう子なんだろうなとか、言動の真意とかを想像するのが楽しかった。特に千鶴。例えば和也を目の前にしたときに、その言葉は顧客に対してのものなのか、和也に対してのものなのか考えることですね。本音や建前が、理想と現実にどう影響を与えていくのか。答え合わせはその都度あるわけではないし、徐々に浮き彫りになっていく様子は面白かったです。和也もあっち見てこっち見てっていうブレブレ状態だったけど、彼なりに整理をしている感じなので見守ってあげよう、という気は起きた。未だに彼の思考回路は読みづらいのだけれど(笑) あとはコメディとして笑えたのはお魚さんが喋ったやつですね。ああいうシュールなやつ好きなの、もっとやって欲しい(笑) 決定した2期はまぁ折角なので見るかな…。アニメーションとしての出来は大変よかったし。

https://twitter.com/i/events/1309922968496037895?s=20



15.魔王学院の不適合者

 最後の最後までアノスは強かった。そして、愛や友情といった温もり溢れる作品だったと思います。アノスのオーラ、存在感そのままに、目的もスケールデカくて…だけど、身近にあるものを決して粗末になんてしない。誰に対しても平等に最大級のものを捧げ、一人一人の感情を拾ってあげていくところに好感を持てた。常にカッコよく、信頼足り得るものでした。
 本当に安心して見れたのが強すぎる。悪く言えば、マンネリ化や慣れでもあるのだけれど、ファンユニオンやミーシャが瀕死の状態になっても、心のどこかでアノスが絶対に何とかしてくれる、って思ってる自分がいてしまう時点で作品側の思い通りというか。もう自然と心を委ねて楽しんでる証拠なんだと思う。だって、ちゃんと来てくれた時、やっぱし何だかんだ嬉しかったもの。あちらが描きたかったものとこちらが見たいものが毎回素直に一致している。これ以上ない合格ラインでしょう。
 あとは全体的に手堅くてズルいなと思ったとこがいくつか。

①アノスに魅せられた者達と同様にこちらもアノスを愛せるように
②アノスの敵に対するアプローチ(罠や力の振るい方)がスマート
③できない、わからない情報を優先的に出して、全体像から逆算的にアノスの情報を得るつくり

こんな感じですかね…何となくでも伝わっていたら幸いです。
①は家族愛を初めとした、ミーシャとサーシャ、ファンユニオン、カノン…まぁ諸々ですね。沢山いたけれど、その魅せられた者の分だけ彼のことを好きになってしまうようなものでした。
②は基本的には後出しというか、余計なことがなかった。相手を見極めてから徐々に罠を張ったり、力を行使する。無駄な力の振りかざしがなかった。真の強者の振る舞いよね、知らんけど(笑)
③はアノスが出来ないこと(観察眼と想像魔法)がちゃんとあったのが極端な例かな。情報量の多さに対して、最低限の説明量で話を運び続けるには最良の選択な気がする。横文字用語(魔法名や人物名)が最後まで聴覚的にノイズではあったのだけれど、それ以外のは良かったと思う。これといった破綻もなかったと思うし、ご都合主義とも思えるけど、彼の場合もう魔王という設定が提示された上でのことなので、妙に説得力があるというか、逆にすげえって思ってしまう部分あるし。第7話の「(魔法を)今作った」なんか流石に便利すぎて…あんなん彼しかできないだろ(笑)

https://twitter.com/i/events/1294738124879216641?s=20



16.日本沈没2020

 この作品は配信後に一気見してそのまま感想を書いた記事がありますので、こちらを目通して頂ければ幸いです。
 未だに大きく賛否両論ある作品ですが、そうなってしまってることも含めて一度は視聴してもいいんじゃないかなと思います。劇伴担当の牛尾憲輔さんと、グランドエンディングテーマ担当の花譜さん、最高です。(ただのファン)



ーーー以上、16タイトル分の総括感想でした!
 2020夏アニメは春アニメの延期組もあって、中々に充実したもので本当に満足度の高いクールだったなぁと、こんだけ感想書けたし(自分でもびっくり)。水曜なんか密度凄すぎてパンクしそうになるほどで、木、金曜のラッシュも凄かったし…。放送スケジュール慣れるまで大変だったけど、嬉しい悲鳴でしたわね(笑) 改めて、最後まで放送しきってくれた作品、及びその制作陣には感謝のお気持ちです。

 ということで併せて、ここまで読んでくださった方ありがとうございます。もし何か総括記事に関して質問やリクエスト等ありましたら、何でも受け付けてますので(今後の参考にさせていただきます)。

ではまた!

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