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2021春アニメ総括感想

 どうもです。

 初めに2021春アニメお疲れ様でした。

 今クールの満足度は、程良く満足と言った感じです。もう最初からずっと絶対面白いだろ!ってのもあれば、中盤当たりから伸びきった作品も、逆に落ちていく作品もあって、色々?でした(笑) そーゆー意味ではいつもと違って、楽しめたかなとも思います、

 ということで、以下から総括感想です。
完走した全16タイトル分になります。一部だけでも読んで頂ければ幸いです。※タイトル名をクリックすると各話感想ツイートまとめたモーメントに飛べますのでよければ※



1.Vivy -Fluorite Eye's Song-

 面白かったけど、終盤は落ち着くところに落ち着いてしまった(綺麗に着地した)印象です。序盤良くも悪くも感じていたAI周りの意外性を保てず、無難に落とし込んだことが逆に意外だったまである(笑)

 "使命に生きる"…これが今作におけるAIの根本的概念であり、これを軸とした補強の仕方は最後までブレなかったので良かったと思います。技術的・科学的に見た時、過程に説得力・納得感がないなど、細かいとこまで目を付けると違和感は正直あった。でも、そこは目を瞑って上記の軸だけを頼りに見ていけば結構楽しかったというか。特に、その軸が揺らぐ出来事だったり、取り込もうとする人間的感情だったりが直接作用した際のAI達の言動・表現全てが愛おしい(+微笑ましい)と感じた。逆に、軸を通しての本来の人間の映し出しも目を見張るものが幾つかありました。やはり"AIと人間の共存"という考えが最終的によぎってしまう以上は、そこら辺は自然と注目してしまいますし、100年の年月を掛けて、築き紡いできたのは間違いなくこれだと思いますしね。

 世界観…と、それを支えているイラストやアクション、音楽などは期待通りか、それ以上のものを沢山魅せてくれてとても良かったです。アクションで言えば9話がベスト。緩急のつけ方と、この話数に限らず、一瞬瞳や肌の質感表現のグレードを上げる感じが堪らなくカッコよかった。音楽はOPED・劇伴・挿入歌どれも良かった。特に、劇伴で神前さんのスタイリッシュさが凄い前に出てくる楽曲が好きでした。

 SFにおいて、AIにとって"音楽"という存在がまだまだ切り離されることなく、可能性を秘めているものだと感じさせてくれただけでも感謝できる作品でした。そういう意味でも最後まで見て良かったです。ありがとうございました。


・ベスト話数【第9話 Harmony of One's Heart -私の使命、あなたの未来-】



2.不滅のあなたへ

 どう展開していくのか先が読みづらいところと、それに一番貢献しているフシの存在だけでかなり楽しめた作品。好きなところとしても、彼の変化の要因が"刺激"であることにより、そこだけを見れば、人間らしい側面を元々持ち合わせているのがとても好きです。

 フシの再生能力や、再現能力の機能自体は全然人間的じゃない(寧ろ異次元、高次元的な存在)のに、その機能を維持している、支えている要素としては、失ったものを無駄にしない事だったり、記憶に纏わる感情想起だったりと、人間的な要素がこれでもかと盛り込まれていたと思うんです。それに基づいて言語を覚え、人との関係を築き、勝手に与えられた自分の使命なんか知る気もなく不器用ながらも、精一杯目の前の出来事をどうにかしようと生きている姿がとても良かったです。このまま成長を続ければ何れ突き当たるところは目に見えているので、そこに至った時、彼がどのような選択を取るのか、その選択を取るに当たっての理由は何なのか本当に楽しみです。

 彼を主として見る物語だけでなく、マーチやグーグーを主として見た時の物語も結構面白かったです。彼・彼女たちあってのフシの変化ではあるのでここをいい加減にはできない、ただ長く描くとバランスも悪い。だからなのか、かなり味付けの濃いキャラづくりがなされていたのかなとも思います。その点少し無理やりというか、主張強いなぁみたいな部分があるっちゃあったけど、ここまでする必要があるとも取れるので結果的には良かった。フシが"人生"を引き継ぐ事で、命の重みは増す一方。ノッカーと戦う時にも、それを背負って変化しながら戦う姿は何だか色々と胸が痛くなった。我々からしたら絶対到達できない、理解できない次元なのに、そう感じてしまうのも生前の事を強烈に覚えているからかもしれないです。

 続きが気になる終わり方でしたが、そのまま連続で2クール目やってくれるそうなので、引き続き楽しんでいきたいと思います。フシの成長に合わせて見所も多く、まだ目が離せないです。とりあえず、1クール目ありがとうございました。


・ベスト話数【第5話 共にゆく人】



3.フルーツバスケット The Final

 まず、ありがとうございました。1stからだと5クール分、長い間本当に楽しませていただきました。待ちに待ったFinalシーズンはやはり感動の嵐で、冗談抜きで毎話泣きそうになってた。このレベルは中々お目にかかれないし、流石の名作というか、期待以上の作品でした。

 Finalは本格的に慊人周りの、呪いの話を中心に進んでいきました。更に並行して、それぞれの旅路や恋路も。順番に、少しずつ、秘めていた想いを爆発させ実らせていく彼・彼女達の姿は成長を感じられるものばかりで、強く逞しくなったなと何度も胸を打たれた。その際、一筋縄でスッといってくれないのが、またフルバの魅力。外に想いを出そうとすると、抑え込んだり、引きずり込んだりする様なあらゆる力が働く。代表例が"十二支の呪い"にはなっているけれど、それだけでなく、もっと単純に人としての思い遣りや未練、罪悪感に拒否感、憧れと期待、プライドからの執着など、湧いてきて当然とも思える感情達があらゆる力となっていたと思います。それぞれ、その呪いとも言える感情に縛られ葛藤(という言葉で片づけるには勿体無いが…)を繰り返しながらも、やはり時間は確実に経過しており、節目の様なキッカケが順々に訪れる。その時に、呪いを呪いのままにするのではなく、向き合い、受け入れ、祝福に変えて魅せたのがこのFinalであり、フルーツバスケットで一番描きたかった事なのかな、と思いました。

 カップリング成立に向けて、その二人だけでは絶対に完結しないのも良かったです。感情が想い人へと渡る感動の前後で、宣言と余韻を残しているというか、それがこれまで一緒に歩んできた者達の元へ渡り歩いてくる。本気になる為の宣言と、そうさせてくれた事への感謝の余韻。他者との色んな繋がりを強く大切に築いてきた作品なので、こういう救いや幸せが連鎖的に訪れるのもまた必然というか、やっぱり一つだったんだなと思わざるを得ません。何よりそう思わせてくれた透には感謝しかないです。

 言葉や表情にした時に湧き上がる実感や重みが強烈で、それを受け止められるだけの器もできている。キャラ1人1人がそれだけの事を成し遂げられるくらいにまで変化・成長していき幸せを掴んだ事に心の底から良かったと、最終回の皆の穏やかで、清々しい、素敵な笑顔を見ながら思いました。改めて感謝の気持ちを送りたいです。本当にここまでありがとうございました。近い内に原作も買います。この作品は色んな味わい方できると思うので。


・ベスト話数【第10話 好きなんだ、ただ…】



4.転生したらスライムだった件 転スラ日記

 何だかんだ、どちらかと言えば楽しめてたなという作品。失礼だけどスピンオフにしては、かなり力入ってて、ここまで話を拡げられるのは転スラが持つ、キャラの豊富さと、一人一人が持ってる個性の賜物だなと改めて思った。併せて、好きなキャラを更に好きになってしまう様な、引き出し方が上手だったなと思います。

 1話だけ何故か話が繋がって感じがせずグダグダで、これで大丈夫か…?みたいな印象だったんですが、2話以降はそれが嘘だったかのように綺麗なストーリー仕立てでした。季節変化による時間経過を感じさせ方、恒例行事を踏襲する中で、キャラ毎の役割分担の与え方がずっと良かった。基本的にみんなハイスペックなんで、リムルがやりたいって言ったらもう絶対叶えられる。見所はその過程だったり、その先の反応。この子だったらこの役割で一番魅力が引き出せる、これに対する反応をこの子とこの子で魅せたら新しいものが見れる。ここら辺のこだわりが詰まってて、キャラ好きには堪らなかったと思います。個人的には紫苑が一番好きなんですが、紫苑×ランガと、紫苑×ミリムが本当に良かった。単純に掛け合いもだけど、張り合う相手ができた時にだけ魅せる、負けず嫌いに可愛げがあるんですよね。それ以外にも行事毎に色んな衣装を身にまとってくれて眼福でした。女帝衣装が一番良かった。

 本編では出しづらい空気感で、微笑ま要素もあり、笑いもあり、たまに日常の趣に併せてテンペストに対する想い入れを語るシーンなんかもあり、最終的には満足できました。ありがとうございました。次クールではいよいよ、第2期の2クール目が始まるので、こちらも楽しみです。


・ベスト話数【第11話 サンタクロースはどこにいる】



5.スーパーカブ

 見所というか、楽しみ方が多かった作品だったと思います。小熊だけの静かな盛り上がりを魅せた序盤の感じも好きだったし、後半3人揃っての賑やかで力強い感じも好きでした。自分自身を強くしてくれる様な存在と共に成長していく、素顔を全開にして、関係性を築いていく彼女達の姿が愛おしかったです。

 スーパーカブについてのアレコレは新鮮だったが、途中からは割とどーでもよくて、それよりも小熊や礼子にとってそれがどういう存在なのかわかっていくのが楽しかった。道具でもない趣味でもない、そういう次元じゃないんだなって。カブがあるから今の私がある、カブのない世界なんてありえないぐらいの、掛け替えのない、自分の一部の様な存在なんだろうなと。で、そういう存在って確かにあるから、もう何やっても許したくなるというか、カブにはいつでも2人の傍にいて欲しいと、こちらまで思ってしまう。それくらいにはいつの間にか彼女達にハマっていました。

 距離感の縮め方にしても特殊だった、1人でも特殊なんだから当たり前っちゃ当たり前なんだが。小熊と礼子に関しては、探り探りで近づいていった事、お互いの指摘をきちんと咀嚼して仲を深めていくのが良かったです。名前で呼ぶ様になるまであんな時間掛かったのに、少ない言葉数で意思疎通ができる様にまでなって…(泣)。同じカブ好き、負けず嫌いな性格でも、微妙に属性の異なる感じをお互い認めていたのが良かったですね。

 関係性でいうと、まず礼子は積極的でちょっとお節介な時もあるけど、凄い気遣いができる子(自覚恐らくないだろうけどw)。小熊はそーゆーとこ含めて実は信頼してるのと、あとは単純にむっちゃ感謝してる、ちゃんと人やモノを観る力がある子(バレない様に素っ気なくしてるけどw)。正反対ですれ違いが起きてもおかしくない2人だけど、補完し合う様に成立してるのが本当に好きでした。椎ちゃんが入る頃には、2人とも自信に満ち溢れていて、それもあって小熊も前より積極的になったんだけど、如何せん不器用で、そこを礼子がサポートしてる感じが良かったです。椎ちゃんの持つ憧れが上位的なものではなく、対等なものになって、それぞれのリベンジを果たした最終話は見事な締め方だったと思います。

 個々の感情や表情に留まることなく、作品全体のテイストまで何度か変えて楽しませてくれました。テイストは変わっても、人物像や通じ合い方の確立は早く、且つブレずにいたので、ずっと汲み取り易かった。本当に質の高い日常アニメでした、ありがとうございました。


・ベスト話数【第6話 私のカブ】



6.ゴジラ S.P <シンギュラポイント>

 ひたすら夢中になれた作品。それに尽きる。博識なキャラが多く、展開される科学理論は完全に理解できなくても凄えって事だけはわかるし、そう考えさせてくれるのが有難い。やっぱ知らない難しい事の方が学び甲斐?があります。また、それだけじゃない怪獣災害も見応えがありました。

 妄想科学というか、どこまでが事実でどっからがファンタジーか、ラインが曖昧なのも良かったです。あり得るかもしれないっていう考えだけで自分は惹きつけられてしまうので。専門用語で殴ってくる感じも、毎度色んな分野から出てくるから、それとそれ結びつくんか?っていう新しい考えを提示してくれて楽しかった。これを可能にしてるのも、全てストーリーに直結してる訳ではない、明確に答えに繋がる様には描かなかったからで、この作品の良いところだったと思います。そもそも答えなんてない哲学要素もあったのが好きでした。それらを駆使したユン陣営とメイ陣営、それから政府陣営、色んな角度から状況を打開しようと進んでいく展開自体もそれぞれのストーリーというか色があったので、単調にならず飽きなかったです。

 ゴジラについてはあまり詳しくないので、ゴジラ以外殆どわからず、カッコいい…迫力やベーくらいしか感想ないんですけど、災害や疫病等ではなく、ここではないどこかの世界(との繋がり)を意識させる為、怪獣を扱い実現させた事はとても良かったと思います。色んな作品からの怪獣をそれぞれの世界(宇宙)代表として絡ませるのをファンサービスとして成立させてたのも、ファンにとっては堪らないだろうなと。また、それの対抗馬としてAIである、ジェットジャガーとペロツーがいたのもまた良かった。学習と試行を繰り返していく様や設定に忠実な言い回し等はちゃんとAIなのに、感情が芽生えていると思わせる瞬間も多々あって、2人とも魅力的でした。

 何度も何度も考えて進んできて、行き来するかと想えた時間軸の輪廻から抜け出すようなラストは痛快でした。同時に、言われてみるとこれしかないなとも想える圧倒的納得感。いやぁ…ホントに楽しかったです。まだ続きがあるかも?なので、オリアニでもあるし、楽しみにしています。ありがとうございました。


・ベスト話数【第10話 りきがくのげんり】



7.ゾンビランドサガ リベンジ

 待ちに待った2期。十分面白かったし、クオリティアップも見れたけど、もう一伸び欲しかったというのが正直な感想です。まぁ続きもチラつかせていたし、長く長くやっていくならこれくらいなのかも、とも思います。実際続くか、まだわからんけど(笑)

 1話から既に幸太郎にスポットが当たっていて、彼が何をそんなに急いで、誰の何の為に、このプロジェクトを成し遂げたいのかが1期よりは鮮明になった事は大きな収穫ですね。過去の事実も踏まえて、どうしてここまで佐賀に、この子達に執着するのかわかって良かったです。また同時に、そーゆー新しい発見だけでなく、復活劇の過程で1期で感じたフランシュシュの良さや可能性を再認識できたことが良かったです。構成からしても1期を意識していたと思われる、7話なんかが顕著ですね。賑やかさから急に生まれるエモ、あの回が一番好きです。「それがフランシュシュやけん。」自分達がどういう存在か、何を築いてきたかちゃんと認識していないと出てこない(2期だからこその)言葉であり、彼女達が持ってる、生き様に関するモノは全てここに帰結すると言っても過言ではないと思う。何かあったらここに立ち返ればいい。だから、退く事を決めた舞々の言葉も良かったですね。

 ギャグは相変わらず面白くて、たえちゃんが何かする度にゲラゲラ笑ってました。感想読み返したら、たえちゃんの事ばっか書いてたし(笑) ライブシーンも新曲と共に、これでもかと魅せてくれました。ステージ演出や、観客込み込みのライブ空間の意識は2期ならではで良かったです。1期のアングラ感も勿論あれはあれで大好きですが。

 安定して毎週楽しみに見ていた事には変わりないし、ホント素晴らしいオリアニだと思います。リアルイベントもあるし、根強いファンも結構多い。まだ気になるとこ、描いて欲しいとこはあるので、もうあと数年は楽しませてくれたらむっちゃ嬉しいです。ありがとうございました。


・ベスト話数【第7話 マイマイレボリューション SAGA】



8.異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術Ω

 1期の方が面白かったけど、2期は2期で違う見所があったのかな?という印象です。制作スタッフもまぁまぁ変わってるので、仕方ないっちゃ仕方ないんだけども。

 元々、この作品の好きなところはディアヴロの無双だけに留まらない、エロや笑い、泣きなど要素の多さと、そのバランスが絶妙だったところ。これが2期だと、話数によってはかなり悪い時もあって、極端になってしまってたのが少し残念と言った感じでした。ディアヴロの無双による爽快感は演出弱くてあまり得られず、逆にエロは唐突すぎてノイズになる場面も。泣きに関してはホルン周りの話である感じで、これは良かったかな。感情の勢いはスムーズに勢い付けれていたり、エロにおける肌感のこだわりだったり、要素単体で見れば良いじゃん!って思えるとこも多々あっただけに、それらを上手く調理し切れなかった感じを最後まで拭えぬままでした。そいえば、EDとかも物語の流れに合ってなかったな…ED絵はむっちゃ好きだけど。

 2期から増えたニューヒロイン達はみんな可愛くて、魅力としても既存のキャラと被ることなく良かったと思います。ルマキーナは少し世間知らずな感じ(自覚無し)が放っておけない可愛さを持ってたと思います。ロゼは、唯一以前のディアヴロを知っているキャラとして忠誠心を持って頼ってくる(頼って欲しい)感じが可愛かったな。クルムちゃんが一番好きなので、彼女の活躍もそれなりにあって嬉しかった。ポリシーを崩さないところに純粋さが重なって可愛いのよね、ほんと。

 物語的には可もなく不可もなく、展開で目新しさも無かったけれど、キャラだけは相変わらず強くて、ディアヴロを中心に大事にされてる感が凄いあるので、その点やっぱ好きだなと最終話の総出演なんか見てると思いました。3期やるのなら勿論見ると思います。ありがとうございました。


・ベスト話数【第7話 魔王幼女】



9.極主夫道

 今期一番笑ったのはこの作品ですね、間違いなく。ギャグ漫画ってのは聞いてたけど、ここまで面白いとは思わなかった。自分の笑いのツボとの相性も良かったみたいです。

 龍さんのプライドとプロ意識の高さは、ヤクザの頃から変わらずなんだろうなって言うのと、何するにしてもそれがキッチリ働くから面白い。「そこまでする?!」「そんなんなる?!」っていう、本人がガチでやってるのか、ワザとギャグでやってるのか、そのラインがあまりに曖昧で判断つかないのがマジで面白かった。加えて、そんな彼に対しての反応(ほぼツッコミ)まで面白い。一番好きなのは、三久さんと三久パパですね。掛け合いが一々面白くて、第20、21話が最高に笑えて大好きです。

 日常を描いていく作品なので、話数毎の繋がりは無かったけれど、キャラの繋がりはしっかり描かれていて良かったです。特にヤクザ時代からの関係だったり、地域の子供達やおばちゃん達と馴染んでる感じだったり。人との交流を通して、彼の人の良さが自然と分かる様な話作りになっていたと思います。

 ネトフリ限定で、話数もそこまでなくあっという間に見終わってしまったけれど、満足度はとても高かった。また、アニメで見れるのなら見たいなと思うくらい。漫画風のインパクト重視なアニメ作りも何だかんだ良かったです。ありがとうございました。



10.SSSS.DYNAZENON

 むっちゃ良くて好きなところもあるし、ちょっとイマイチ…って思ってしまったところもあって、どっちつかずで落ち着いた作品。ただ視聴感としては、今期一番よかったかな。時間の流れ方とか、ハッとさせられる瞬間とか、考え込んでしまう様な台詞とかが、極力自然体で見れる丁度いいバランスだった。

 先にイマイチだったとこだけども、全部終わった時に、まとまりがなくて取っ散らかってる印象を受けてしまったところ。単純な未回収要素はともかく、それぞれの物語の進み具合がバラバラで、よもゆめ以外の話は申し訳ないがオマケ感があった。無くても成立するんじゃ…は流石に言い過ぎかもだけど。ただ、グリッドマンの時と違い、爽快感ゴリ押しではなく、キャラをちゃんと描こうとした(キャラ造形は相変わらず上手い)姿勢の表れであると同時に、後述する空気感の一部とする為のトーン合わせならこの描き方で正解なのかもとも思う。作品全体のストーリー進行と、キャラの人生単位で見る物語が、もう少しきっちり噛み合っていたら良かったなと。上手く、伝わっているかわからんけど、そんな感じです。

 で、好きなとこだけども、空気感ですね。空気感って曖昧すぎるんで、もっと他で表したいんですが…この作品が持つ特有の「何か」が確実にあったというか。不思議な引力が働いていたと思います。戦闘以外の日常シーンでね(笑) 特に蓬や夢芽の学生らしい感じがむっちゃ好きでした。意味を考えるための工夫が彼、彼女の動きの一つ一つ、音の一つ一つ、全てに為されていたというか。言葉にしても、何か匂わす様な、仄めかす様な言葉が多くて好きでした。例えば、"好意"にしても確信させず、匂わすことで、距離感の詰める際に、常に相手への(からの)意識が伴うか否かの判断が勝手にされていると思うんです。よもゆめに関してはそれが顕著にわかるシーンが結構あって良かった。話題を流したり、逆に急に持ってきたりね。一瞬の迷いと判断、そこから生まれる適切なドラマチックさが本当に良かったです。恋仲以外でも、キャラ毎がまとっている空気感をここまでリアルに体感できるとは思わなかったです。極論センスだよなぁ…センス抜群でした。

 そんな感じでまとめると、感覚、体感的には凄い満足しているんだけど、ちょっと踏み込んで考えるとこ考えてみると、首傾げるとこあるよな~っていう感想です。グリッドマンと絡んだ時どうなるのか、楽しみにしておきます。ありがとうございました。


・ベスト話数【第10話 思い出した記憶って、なに?】



11.バック・アロウ(2クール目)

 最期まで見続けて良かった。心からそう思えた作品です。1クール目は正直微妙だなと思いながら見ていたんですけど、2クール目はその点殆ど感じさせない展開ばかりで、終盤はかなり盛り上がって楽しかった。

 物語の内容は、ルドルフが種明かしした18話あたりから大分予想ついたし、意外性もなくそこまで面白い感じはなかったんだけども、キャラの進化具合とか、勢いみたいなところが興奮できて面白かった。どのキャラも良かったけど、敢えて上げるならゼツと、フィノワール(フィーネ姫)ですね。この2人はホントによくやってくれた。最後少しだけど復活したし。"信念"の味を占めてるというか、使い方と人柄と強さが上手く噛み合って魅力溢れるキャラになってたのはこの2人だったと思います。ゼツは不可能を可能にする男として、こちらの予想を遥かに上回る勢いで強さを魅せてくれたし、フィノワールは不屈の精神を持つフィーネに受け入れられた存在になってから、心強い味方になってくれました。小清水さんの演技も素晴らしかった。

 そして、アロウが本当に意味で自分を見つけて、彼の信念形成に影響しているのはこれまでの物語であり、「俺はお前達全員の意志の塊」だと言ってくれたところは本当に良かった。信念ってバラバラが当たり前だし、その人らしさの様なものではあるけれど、全員が一つの目的に向かって進むに当たって、まとまらなければいけない。その役をちゃんと主人公である彼が担ってくれたと思います。抽象的である"信念"という概念の実在性の証明としても、あれは大事なシーンだったと今でも思う。

 "信念"を主軸に、ただそれだけを信じて、それが絶対に人を人たらしめるものだと疑わず、突き進んでいく一人一人の姿が素敵でした。世界の限界を決めるのは信念の様な人の意志だと思いますし、〆も良かったです。改めて見て良かった。ありがとうございました。


・ベスト話数【第14話 その戦場に愛はあるのか】



12.結城友奈は勇者である ちゅるっと

 アプリゲームの「ゆゆゆい」はやってないんだけど、ゆゆゆは好きなので、見てみた!って感じです。そしたら案の定、知らない子沢山出てきたけど、それはそれで面白かった。なんか友奈ちゃん3人いるし、蕎麦派の子達がいるし。新鮮な、初めての感覚ってやっぱ無条件で楽しいなと、こーゆーの見てると思うわ。
 んで、内容ですが、1分半の中にぎゅっと可愛さとギャグを畳み掛けるスピードも良かったし、知ってる子に関しては、久々に声が聴けて、絡みが見れて何だか懐かしさと共に嬉しくなりました。音楽とか雰囲気も。SDキャラはやっぱ可愛いですね、ちゃんと特徴捉えられてて、知らない子も興味が湧きました。なんか急に声色変わって「徳島ラーメンだっつぅのお!!!」ってブチ切れてた子がくっそ気になります。見た目も小動物みたいで可愛いし。"麺類皆兄妹"はいい言葉ですね、もう忘れないと思うわ(笑) 感想は以上ですが、ホント短い割には楽しめたし、秋クールの3期に向けてモチベ高まりました。ありがとうございました。



13.スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました

 癒しと笑いと、日常に通ずる心地よい感動を届けてくれた作品。全体的にも、家族が増えていくにつれて、右肩上がりに面白くなっていってくれた気がします。アズサの思い描くスローライフの形が変わっていくというよりは、あれもこれもと、膨らんでいく感じが良かった。

 キャラが増える、そのまま家族が増える時に、唐突さが殆ど無かった事。増えても設定やキャラ付けが被ることなく、相乗効果を得られる関係が築けていた事。この2つが特に良かったなと思います。先に目的や原因があったことで、導線もしっかりしていたし、増えた時にその子とどういう事が起こりそうだなというのを自然と想像してしまうスムーズさがあった。また、大人数の中に、いくつかのカップリングが出来上がってて、その掛け合いがお決まりになりつつあるのは、終盤どれも微笑ましかった。一番好きなのは、ベルゼブブ×アズサですね。風呂場に召喚される事が、次第に当たり前になって寧ろ絶対喜んでる(スタンバってた)だろ!!っていう感じが好き。

 あとは、割と長生き設定な子が多いので、それぞれある程度人生観が固まっていて、譲れない所みたいなのが備わっている。この人生観を以って、見て見ぬ振りはせず、意地でも手を差し伸べてあげる(これこそ優しさ)描きが本当に好みでした。アズサは前世の事もあり、初めからその感じが強かったんですが、ベルゼブブにしても、ハルカラにしてもあって。一番良かったのは、10話のフラットルテ。優しさが渡って、跳ね返って、傷を少し追いながらも、その分を倍にしてまた優しさを返す。あれは密かに推してた対象が人気になると嬉しいはずなのに、寂しくなる現象に通ずるとこがあって。その現象を感じる人間が持つ複雑で面倒臭い感情の行く先の答えを、彼女なりに魅せてくれました。あーゆー素敵なオタクになりたいわね。

 元々、森田季節さん他作品にて印象に残る台詞が好きだったのがキッカケで見始めたんですが、見て本当に良かった。印象に残る台詞も勿論聴くことができたし、オタクにしか通じない様なギャグで笑ったし。色んな方向に話が運んでも、最後は温かい雰囲気で締めるこだわりも感じることができました。最終回全員来てくれて最高だったし、2期あったら絶対見ますっっ!!ありがとうございました。


・ベスト話数【第10話 吟遊詩人が来た】



14.86―エイティシックス―

 部分的に見れば良いとこあったけど、全体的にはそこまで楽しめなかった作品。ストーリーが正直微妙で、キャラへの感情移入もそこまでできず、特にスピアヘッド戦隊のどこかでやっぱり死を受け入れている感じがずっと引っ掛かっていました。申し訳ないけど、茶番っぽく映ってしまうというか…。

 世界観に入り込めず、一歩引いて見てしまっていた自分の所為では勿論あります(魅力以上に疑問が上回るとこうなる)。ただ、進展があまり見られず、クドイくらいに悲観的状況を見せてきたり、決意表明が本当の本当に本気で言ってる?って説得力が付いてこなかったりとかが、茶番っぽく映った原因かなと思います。こんな状況下でもどうにかして変えて見せよう、その為に信じてみよう、とか発信点は良かったと思うんです。同じ所に向かっていたと思うし。ただ、それが中々綺麗に鮮やかに進んでいかない、繋がってくれない。その歯痒さをウリにしてるなら、プラスに働いてる感じは申し訳ないが受け取れない。視点切り替えも、最初はいいかもと思ったけど、そこまで良い働きしてなかった気がします。この点含め、複雑にしたり、残酷にしたり、皮肉さを演出したりしてたのが上手に機能し切らずに却って悪さしてる時もあったなぁって思います。何事にも限度というか、適切なパターンやタイミングがあるものです。盛り上がりやピークを感じづらかったのも、これが原因かなと…。

 良かったところは、音楽・音響周り。これに尽きます。直接的な描写よりも、想像で恐怖を演出した3話やリアルで迫力半端ない5話は最高でした。SEの響き方が本当に疑似体験しているみたいで、立体的な定位感が良かったです。音楽は大好きな澤野さん、どの曲も素晴らしかった。澤野さんが音楽担当だから、この作品見れたまでありますね(笑) エンディングの入りが素敵でした。

 2クール目もあるようで、見るか迷ってるんですが、澤野さんの音楽聴きたいし、大きな盛り上がりがある事を少しだけ期待して多分見ると思います。とりあえず、1クール目ありがとうございました。


・ベスト話数【第5話 私も一緒に】



15.シャドーハウス

 不気味なのに可愛らしい、独特の世界観で最後まで魅了してくれた作品。ワクワクする展開続きで、関連する視点やギミックの多さが楽しめる幅を広くしていたと思います。1周しかしてないけど、見る度に良い所を発見できそうなくらいには。

 設定開示というか、情報の出し方がまずめちゃくちゃ良い。さり気無く、且つタイミングや状況を完全に踏まえた感じ。同じくシャドー家のついて知っている事が少ないエミリコ達の視点を意識したものだったと思います。お披露目会の時なんかは、三階の方々の視点が遂に現れ、彼らの楽しみ方、エドワードの思惑を通して、この作品世界が露わになっていく感覚がとても楽しかった。生き人形とシャドーが設定上、本来どうあるべきで、それに対して色々思いたくなってしまうのは、エミリコ達の成長を感じ取っているからこそ、っていう感覚も沢山味わえました。

 初めから確定してるそれぞれのカップリングのついては、個性が内面からしっかり出ててどの子も好きでした。ちゃんと皆(作者に)愛されてるなというか、見ている側としても良いキャラだなぁと思う瞬間が沢山ありました。万能キャラみたいな、先導するキャラもおらず、長所と短所が明確に見て取れたのも非常に好感が持てたし、カップリング相手から得られている(受け取っている)個性なんかは光るものがあったと思います。その子にだけ魅せる態度や行動ってやっぱ尊い。お気に入りはそうですね、迷うけど、エドワードかな。あの頭脳派と見せかけて実はそうでもない、ポジティブ野心家な感じ好きです笑

 死や恐怖が隣り合わせで、不穏さを絶対に拭わせない徹底された世界観。その中で興味や希望を観測させるのが上手で、それは関係性に於ける人間らしさが共感や鼓舞したくなる気持ちを呼び込んでいた成果だとも思います。素敵な作品でした、ありがとうございました。2期ぜひ見たいわ。


・ベスト話数【第9話 烏龍と花】



16.美少年探偵団

 雰囲気や演出は期待通り抜群で、内容に関しても謎解きの快感より、新しい価値観を見出せるようなメッセージで締めていくのは非常に好みでした。学を筆頭にキャラ立ちも良く、揺ぎ無い美学を以って突き進んでいく無敵感は最後まで純粋に気持ち良かったです。安心して見ていられた。

 しつこいけど、どのキャラも魅力的だった。ビジュアルも中身も。一つ一つの興味深い言葉選び、鮮やかに映し出される深層心理、尖った特徴的な行動原理などなど、一貫性が明確にあったので、それらを頼りに人間性を紐解いていくのも楽しかった。これが分かってくると、実際には描かれていない部分の物語を勝手にだけど、想像できるので事件解決の過程にも深みが増したと思います。なので、自然と最後のD坂の事件はその事件内容に関係ないところで、6人の物語が進んでる気がして良かったです。このタイミングでそーゆー事言える関係になったんだなぁとか、今後も同じ様な状況になったらこうやって助けるんだろうなぁ、とかね。振れ幅としては満や創作が分かり易くて好きでした。カリスマ性溢れる学は小5らしいところもたまに魅せてくれて、良い意味で裏切られる瞬間が今後もありそうです。

 演出面も好きな感じが詰まってました。芸術的で煌びやかなテイストはキャラの魅力を後押ししてくれていたし、感覚的にハマらせようとするセンスが抜群に良かった。謎解きがどうこうよりも、そこから生まれる人と人とのやり取りに重きが置いてあったので、ハマると人が好きになる仕掛け。次第に眉美が美少年探偵団色に染まっていくのとか、感化されて新しい一面を見せてくれるようになるのとか堪らんかったですね。

 前情報だけで期待はしてたが、持ち寄った独自のセンスやスペックの高さが生んだ相乗効果の成せる技だよなぁ、と久々に感じれて大満足でした。言葉選びと言い回しについても、もう流石としか言いようがないです。印象に残る台詞が沢山ありましたわ。ラストは2期やる気満々な感じでしたし、楽しみにしております。ありがとうございました。


・ベスト話数【第12話 「D坂の美少年」その3】




 各作品の感想は以上になりまして、以下、ランキングに突入します。いつもは別で画像作ってツイートしてたんですが、今回から記事内に組み込むことに。概要については以下の通りです。では、興味ある方だけどうぞ。

【概要】
・(基本的には)上記の見た作品からのみ選出
・部門内での作品被りはNG
・各部門の内容や作品数は、そのクールの気分で変動する可能性アリ
・あくまで個人的な趣向をまとめたものである
・作品の優劣を示唆する意図はない
・世間の評価なんてものは知らない



OP部門ベスト5

1位.宇多田ヒカル 『PINK BLOOD』-『不滅のあなたへ』より

2位.BiSH『in case...』-『ゴジラS.P〈シンギュラポイント〉』より

3位.ヒトリエ 『3分29秒』-『86―エイティシックス―』より

4位.芹澤 優 with DJ KOO & MOTSU 『EVERYBODY! EVERYBODY!』
   -『異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術Ω』より

5位.WARPs UP 『Pleasure』-『フルーツバスケット The Final』より

〈コメント〉
 イントロから優勝。終始完璧。しかし、1人の歌声でこれだけ表現できるの流石だよなぁと。歌詞も雰囲気も作品にぴったしだったと思います。


 BiSHの謎の中毒性~。サウンドもカッコよくて、Aメロのピロピロとか引っ掛かり作ってくるのも好き。このMVええよな。


 ちゃんとチェックしてなくて、OPで流れた時はヒトリエだぁ~~~って1人で盛り上がってました。むっちゃカッコいいです。


 なんか好きなんよな、この曲。どう考えてもダサいのに(笑) なんかさ、聴いてる内にハマってて、ノリノリになってるの…。音楽の力って凄いんよ、これだから音楽は止められん。あとは芹澤優さんの声やっぱ好き。


 日中混合グループらしい。洒落っ気たっぷりだけど、普通にメロディ強いよな。サビで曲の表情2種類魅せてくれる感じ、好きです。



ED部門ベスト5

1位.SawanoHiroyuki[nZk]:mizuki 『Avid』
   -『86―エイティシックス―』より

2位.浜渦正志『Mediator』-『不滅のあなたへ』より

3位.内田真礼『ストロボメモリー』-『SSSS_DYNAZENON』より

4位.芹澤 優 with DJ KOO & MOTSU / YOU YOU YOU
   -『異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術Ω』より

審査員特別賞.前島麻由『ANSWER』

 〈コメント〉
 澤野さん信者なので(n回目)。今回も当然の様にカッコいいの、なんなん。mizukiさんの歌声も好きすぎて。このタッグからは神曲しか生まれない法則。サビで、身体の内側に強烈に訴えかけてくる感じ。大好きです。


 浜渦正志さん、初めて知ったんですがむっちゃいいですね。物語調の展開が好きです。音の使い方と、雰囲気の出し方がえげつない。


 内田真礼さんの曲そんな聴かないんですが、この曲はめちゃめちゃ良いですね。サビの刻み方が心地良い。2段目はエモいし。


 OPに続いてEDも同じユニット。こっちもねぇ~なんかハマる(笑) あと歌い方可愛い。ED映像のデフォルメ絵くっそ可愛くて好きです。


 特別賞です。MYTH&ROIDの時から彼女の歌声大好きなので。CDもサイン入り買わせていただきました。しかし、前クールに続いて凄いね。この曲もマジで超超超カッコいい。洗練されたスピードとパワー、ブレイクダウンからのシャウトもとっても素敵です。



劇伴部門ベスト3

1位.澤野 弘之さん-『86―エイティシックス―』より

2位.神前 暁さん-『Vivy -Fluorite Eye's Song-』より

3位.川﨑 龍-『不滅のあなたへ』より

 〈コメント〉
 澤野さん信者なので(n回目)。エイティシックスの戦場の緊迫感にハマった瞬間の楽曲はどれも最強でした。「ZERO×5」とかね。


 神前さんのもどれも良かったなぁ、作品の世界観にしっかり寄り添ってて、且つ"らしさ"が出てて。「Vivy -Unrivaled-」が好き。

 川崎さんはフシの変身シーンとか、危機的状況の時の楽曲がどれも良かった印象。ただ、どの方もサントラ買うかって言われると微妙なんよな…作品自体にはそこまでハマれなかったから(笑)



台詞部門ベスト3

1位.「僕の為の幸せはまだ…まだこの先の未来で僕が来るのを待っているかもしれないだろ」-草摩紅葉『フルーツバスケット The Final』第5話

2位.「足をすくわれる事なんてないよ。寧ろ足には…救われてばかりでね」-双頭院 学『美少年探偵団』第5話

3位.「世の中は才能の順に成功するものではない」-フラットルテ『スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました』第10話

〈コメント〉
 紅葉の台詞はホント強烈でした。くそ泣いた。自らの決意表明でもあり、慊人へ希望を繋がせるこの言葉。フルバは最後の最後まで名言量産してくれました。演技してくださった声優さんも素晴らしかったです。
 学の台詞も結構いいのあって迷ったけど、これで。真意はわからんけど、もう言い回しが好きすぎて。切り返し方が天才のそれなんだよな。最終話の演説も最高だけど、この5話の宣戦布告も最高。
 フラットルテのこの台詞辺りから完全に熱が入ってて最高だったなと。思い当たる節がないとこんな台詞は言えんので、フラットルテの人生を垣間見えたのも良かったです。



キャラクター部門ベスト3

1位.ベルゼブブ(CV.沼倉愛美)-『スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました』より

2位.シオン(CV.M・A・O)-『転生したらスライムだった件 転スラ日記』より

3位.鹿子行江(CV.小岩井ことり)-『ゴジラS.P〈シンギュラポイント〉』より

〈コメント〉
 ベルゼブブは最初そんなにだったんだけど、見れば見る程好きになってしまった。気品の中に、ちゃんと可愛いとこがあるんよね。

画像3


 紫苑はもうずっと好きで、転スラ日記でも初めての表情とか含め、沢山魅せてくれたので入賞。2期2部も活躍待ってます。

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 鹿子さんは単純にお姉さんキャラなので好き。画面に映る度にエッチなんだけどエッチじゃない感じが堪らんね!

鹿子



総合部門ベスト3

1位.フルーツバスケット The Final

2位.ゴジラ S.P <シンギュラポイント>

3位.不滅のあなたへ

〈コメント〉
 フルバはもう正直見る前から1位。5クール目なんで当然とか言わんといてな(笑) 1話毎の濃縮度が他とは段違いだったわ。拍手。
 ゴジラSPみたいな前のめりにさせてくれる、夢中にさせてくれる作品は大好きなので入賞です。SFの面白さは無限大です。
 不滅のあなたへは感動の引き出し方が今迄にない感じも多く、他にも新鮮度が高かった。2クール目も目新しさを沢山魅せてくれると高まる。




 以上、各種ランキングでした。
そのまま、総評に入るんですけど、こうやって感想書いてみると、やっぱ満足してるかもなと(華麗な掌返し)。じゃないとこんな書けねえわ。自分の観測可能範囲内で、これだけのものを魅せてくれて、日常に感動を添えてくれたら感謝しかないですし。続編も多かったですけど、オリアニも最近は頑張ってて嬉しいですね。どうしても1クールという制限があるので、内容量を重視してしまう自分としては、物足りなさが勝る事が多いんですけど、今クールのオリアニはそこまで無く、寧ろ続きを匂わせたり、考察範囲を残してくれたりと、自分で埋め合わせ可能な物足りなさでした(プラスの意)。同時にそれは、後もう一歩!!ってとこもあるので、引き続きオリアニには期待して積極的に見ていきたいですね。

 では、ここまで読んでくださった方、ありがとうございました!夏クールも楽しんでいきましょう。また、感想記事で。


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