Cryrock.e|元樹伸

ペンネーム:元樹伸(もときしん) 小説を掲載しています。 ■Youtubeチャンネル開…

Cryrock.e|元樹伸

ペンネーム:元樹伸(もときしん) 小説を掲載しています。 ■Youtubeチャンネル開設しました https://www.youtube.com/channel/UCZm_zFMNefjSfyP9IpCEVjw

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固定された記事

掌編小説|『噛みつき魔(承の巻)』

 さて、今から語られるのは、カザミという名前の麗しき女性と、彼女を好きになった哀れな吸血鬼……つまりは俺自身の物語だ。  吸血鬼が登場するからといって、本作は、…

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紹介動画|青春小説『水曜日の放送当番』

■紹介文 青春短編小説をNoteで掲載しています ■小説配信元URL(Note内) https://note.com/cryrock_1971/m/m029db50a9087(外部リンク申請中) 上記リンクへは本チャンネ…

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見て楽しむ小説|『鏡さん』

■紹介文 1分半で読める物語です ■使用BGM 『夏に吹く風』written by ゆうり(ユウリ)様 ■使用イラスト illustrated by Image Creator

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見て楽しむ小説|『一途な恋』

■紹介文 掌編小説『一途な恋』をノベル動画にしました。 小説版はNoteにてご覧いただけます ■小説配信元URL(Note内) https://note.com/cryrock_1971/m/m029db50a9087(…

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紹介動画|Note掲載中の『青春小説シリーズ』

■紹介文 友情、はつ恋、ノスタルジックをテーマにした青春小説シリーズをNoteで掲載しています ■小説配信元URL(Note内) https://note.com/cryrock_1971/m/m029db50a908

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見て楽しむ小説|『三寒四温』

■紹介文 Noteに掲載している青春小説のビジュアルノベル版です。 音のズレなどを修正して再掲載しました。 ■小説配信元URL(Note内) https://note.com/cryrock_1971/m/m

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見て楽しむ小説|『アイのいる店』

■紹介文 Noteに掲載している小説のビジュアルノベル版です。 ■小説配信元URL(Note内) https://note.com/cryrock_1971/m/m029db50a9087 ■使用BGM 『雨の音』written by…

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見て楽しむ小説|『予約した席』

■紹介文 Noteに掲載している恋愛小説をビジュアルノベルにしました。 ■小説配信元URL(Note内) https://note.com/cryrock_1971/m/m029db50a9087 ■使用BGM 『雨の音』wr…

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見て楽しむ小説|『寿命タイマー』

■紹介文 Noteに掲載している小説のビジュアルノベル版です。 ■小説配信元URL(Note内) https://note.com/cryrock_1971/m/m029db50a9087 ■使用BGM 『雨の音』written by…

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紹介動画|青春小説「恋するシカク」

■紹介文 Noteに掲載している青春ビジュアルノベルです。 ■小説配信元URL(Note内) https://note.com/cryrock_1971/m/m029db50a9087 ■使用BGM 『雨の音』written by ゆ…

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掌編小説|『エイプリルフール』

 例年より早めの桜が咲いた、三月の終わり。  春休み中に自宅でゲームをしていたら、机の上の携帯電話が鳴った。見覚えのない番号だったけど、出てみたら聞き覚えのある…

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掌編小説|『ふしぎな夢』

 このところ、毎日のように、ふしぎな夢を見ている。  最初は見知らぬ女性が目の前に現れて、魅力的な笑顔で僕に話しかけてきたところで目が覚めた。それからは眠る度に…

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連載小説|恋するシカク 第20話『新しいシカク』

作:元樹伸 第20話 新しいシカク  あれから一週間が経ち、映画が完成した。でも試写会に安西さんと手嶋さんの姿はなく、会場には僕と寺山しかなかった。 「まあ、完成…

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連載小説|恋するシカク 第19話『覚悟』

作:元樹伸 第19話 覚悟  救急車が病院に到着し、手嶋さんは治療室に収容された。同乗していた僕は酷い頭痛と耳鳴りに襲われていて、廊下の椅子に座ったまま動けなくな…

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連載小説|恋するシカク 第18話『悲劇』

作:元樹伸 本作の第1話はこちらです ↓↓↓↓↓↓ 第18話 悲劇  部活の名簿にあった住所を頼りに手嶋さんの家へむかった。彼女が住んでいるのは集合住宅の五階だけ…

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連載小説|恋するシカク 第17話『暗雲』

作:元樹伸 本作の第1話はこちらです ↓↓↓↓↓↓ 第17話 暗雲  文化祭が二週間後に迫っていた。編集作業も佳境に入り、映画がちゃんと完成するかどうかは、僕の体…

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固定された記事

掌編小説|『噛みつき魔(承の巻)』

 さて、今から語られるのは、カザミという名前の麗しき女性と、彼女を好きになった哀れな吸血鬼……つまりは俺自身の物語だ。  吸血鬼が登場するからといって、本作は、血なまぐさいホラー小説でも、吸血鬼ハンターと死闘を繰り広げるアクション巨編でもない。だから陰惨な人殺しやグロテスクな展開を懸念している方は安心してほしい。そしてそれを期待していた方はご容赦いただきたい。  さて、本題に入ろう。  十年ほど前、俺と姫君であるカザミは「血の契約」を交わした。「血の契約」とは、カザミが

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紹介動画|青春小説『水曜日の放送当番』

■紹介文 青春短編小説をNoteで掲載しています ■小説配信元URL(Note内) https://note.com/cryrock_1971/m/m029db50a9087(外部リンク申請中) 上記リンクへは本チャンネルのバナー>Cryrock.e|短編小説|小説マガジン から移動できます ■使用BGM 『青の季節』written by shimtone 様 『雨の音』written by ゆうり(ユウリ)様 ■使用イラスト illustrated by Image Creator

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見て楽しむ小説|『鏡さん』

■紹介文 1分半で読める物語です ■使用BGM 『夏に吹く風』written by ゆうり(ユウリ)様 ■使用イラスト illustrated by Image Creator

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見て楽しむ小説|『一途な恋』

■紹介文 掌編小説『一途な恋』をノベル動画にしました。 小説版はNoteにてご覧いただけます ■小説配信元URL(Note内) https://note.com/cryrock_1971/m/m029db50a9087(外部リンク申請中) 上記リンクへは本チャンネルのバナー>Cryrock.e|短編小説|小説マガジン から移動できます ■使用BGM 『砂の記憶』written by shimtone 様 『片思い』written by ゆうり(ユウリ)様 『千里眼』written by ゆうり(ユウリ)様 『霊の歌声』written by ゆうり(ユウリ)様 ■使用イラスト illustrated by Image Creator

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紹介動画|Note掲載中の『青春小説シリーズ』

■紹介文 友情、はつ恋、ノスタルジックをテーマにした青春小説シリーズをNoteで掲載しています ■小説配信元URL(Note内) https://note.com/cryrock_1971/m/m029db50a9087 から小説をまとめたページに移動できます ■使用BGM 『to_You』written by shimtone 様 ■使用イラスト illustrated by Image Creator

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見て楽しむ小説|『三寒四温』

■紹介文 Noteに掲載している青春小説のビジュアルノベル版です。 音のズレなどを修正して再掲載しました。 ■小説配信元URL(Note内) https://note.com/cryrock_1971/m/m029db50a9087 ■使用BGM 『雨の音』written by ゆうり(ユウリ)様 『降り注ぐ光』written by ゆうり(ユウリ)様 『素敵なドライブ』written by ゆうり(ユウリ)様 『寂しい人形』written by ゆうり(ユウリ)様 『FRIDAY FEELING NIGHT』written by ゆうり(ユウリ)様 『片思い』written by ゆうり(ユウリ)様 ■使用イラスト illustrated by Image Creator

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見て楽しむ小説|『アイのいる店』

■紹介文 Noteに掲載している小説のビジュアルノベル版です。 ■小説配信元URL(Note内) https://note.com/cryrock_1971/m/m029db50a9087 ■使用BGM 『雨の音』written by ゆうり(ユウリ)様 『FRIDAY FEELING NIGHT』written by ゆうり(ユウリ)様 『素敵なドライブ』written by ゆうり(ユウリ)様 『待ち合わせ』written by ゆうり(ユウリ)様 『日が暮れる』written by ゆうり(ユウリ)様 『Sniper』written by ゆうり(ユウリ)様 『寂しい人形』written by ゆうり(ユウリ)様 ■使用イラスト illustrated by Image Creator

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見て楽しむ小説|『予約した席』

■紹介文 Noteに掲載している恋愛小説をビジュアルノベルにしました。 ■小説配信元URL(Note内) https://note.com/cryrock_1971/m/m029db50a9087 ■使用BGM 『雨の音』written by ゆうり(ユウリ)様 『降り注ぐ光』written by ゆうり(ユウリ)様 『待ち合わせ』written by ゆうり(ユウリ)様 『FRIDAY FEELING NIGHT』written by ゆうり(ユウリ)様 『彼女の面影』written by ゆうり(ユウリ)様 『すこしいそごう』written by ゆうり(ユウリ)様 『青の季節』written by shimtone 様 ■使用イラスト illustrated by Image Creator

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見て楽しむ小説|『寿命タイマー』

■紹介文 Noteに掲載している小説のビジュアルノベル版です。 ■小説配信元URL(Note内) https://note.com/cryrock_1971/m/m029db50a9087 ■使用BGM 『雨の音』written by ゆうり(ユウリ)様 『Sniper』written by ゆうり(ユウリ)様 『be free』written by ゆうり(ユウリ)様 『FRIDAY FEELING NIGHT』written by ゆうり(ユウリ)様 『夏に吹く風』written by ゆうり(ユウリ)様 ■使用イラスト illustrated by Image Creator

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紹介動画|青春小説「恋するシカク」

■紹介文 Noteに掲載している青春ビジュアルノベルです。 ■小説配信元URL(Note内) https://note.com/cryrock_1971/m/m029db50a9087 ■使用BGM 『雨の音』written by ゆうり(ユウリ)様 『降り注ぐ光』written by ゆうり(ユウリ)様 『素敵なドライブ』written by ゆうり(ユウリ)様 『片思い』written by ゆうり(ユウリ)様 『寂しい人形』written by ゆうり(ユウリ)様 『日が暮れる』written by ゆうり(ユウリ)様 ■使用イラスト illustrated by Image Creator

掌編小説|『エイプリルフール』

 例年より早めの桜が咲いた、三月の終わり。  春休み中に自宅でゲームをしていたら、机の上の携帯電話が鳴った。見覚えのない番号だったけど、出てみたら聞き覚えのある声がした。 「澤田です。これって柿山くんの番号だよね?」 「澤田って、あの澤田さん?」  誰なのかはすぐにわかったけど、あまりに想定外な相手だったので、僕はしどろもどろになって聞き返してしまった。 「あなたの隣の席にいた澤田です、って言えばわかるかな?」  電話の向こうでクスクスと小さな笑い声が聞こえた。ど

掌編小説|『ふしぎな夢』

 このところ、毎日のように、ふしぎな夢を見ている。  最初は見知らぬ女性が目の前に現れて、魅力的な笑顔で僕に話しかけてきたところで目が覚めた。それからは眠る度に彼女の夢を見るようになり、僕たちはこの現ならぬ世界で、二人きりの時間を過ごすようになった。  夢の舞台は決まって、今住んでいる場所の近所にある夜の公園だった。僕はブランコに乗っていて、隣を見るといつも彼女がいた。そして目が合い、「また今夜も会えたね」とほほ笑んでくれるのだ。  現実の世界で奥手な僕にとって、これは

連載小説|恋するシカク 第20話『新しいシカク』

作:元樹伸 第20話 新しいシカク  あれから一週間が経ち、映画が完成した。でも試写会に安西さんと手嶋さんの姿はなく、会場には僕と寺山しかなかった。 「まあ、完成してよかったよな」  試写会が終わって席を立つ時、隣にいた寺山がねぎらってくれた。 「ここまでやってこれたのは、みんなのおかげだよ」 「その腕はまだ治らないのか?」  包帯で固定された僕の腕を見て寺山が聞いた。病院の屋上で手嶋さんを助けようとした時に痛めてしまい、医者には全治二週間だと言われていた。

連載小説|恋するシカク 第19話『覚悟』

作:元樹伸 第19話 覚悟  救急車が病院に到着し、手嶋さんは治療室に収容された。同乗していた僕は酷い頭痛と耳鳴りに襲われていて、廊下の椅子に座ったまま動けなくなっていた。 「君も少しベッドで休むか?」  当直の若い先生が来て僕を気遣ってくれた。羽織っている白衣には「研修医」と書かれたバッジが付いていた。 「……すみません、大丈夫です」 「これでおでこを冷やすといいよ」  研修医さんは横に座って小さな保冷材をくれた。 「手嶋さんは大丈夫ですか?」 「発見が早

連載小説|恋するシカク 第18話『悲劇』

作:元樹伸 本作の第1話はこちらです ↓↓↓↓↓↓ 第18話 悲劇  部活の名簿にあった住所を頼りに手嶋さんの家へむかった。彼女が住んでいるのは集合住宅の五階だけど、エレベーターがないので階段を使った。  林原がインターフォンを鳴らすと、少し間があってから声がした。 『誰ですか?』 「美術部の河野です。手嶋さんだよね?」  林原に急かされてマイクに話しかけた。 『トン先輩、何で?』  元気のない声だけど、手嶋さんに違いなかった。 「ずっと休んでるから心配に

連載小説|恋するシカク 第17話『暗雲』

作:元樹伸 本作の第1話はこちらです ↓↓↓↓↓↓ 第17話 暗雲  文化祭が二週間後に迫っていた。編集作業も佳境に入り、映画がちゃんと完成するかどうかは、僕の体力とやる気にかかっていた。  鞄を背負って教室から出ると、廊下に林原がいた。 「よお、元気か?」  どうやら彼は僕を待っていたみたいだった。 「何か用か?」  前にあんなことがあったので、つい刺々しい態度になった。 「そうだな、まずは謝るわ。この前は殴っちまってすまん」  林原が頭を下げた。周りの