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[要約]愚か者のグループ アーサー・へイズ


Arthur Hayes

Arthur Hayes

Group of Fools. (Any views expressed in the below are… | by Arthur Hayes | Jun, 2024 | Medium

ドル円の為替レートは、世界経済の最重要指標と言えるでしょう。

円安是正に向けた金融政策の選択肢

以前、私は円高方向に向かうために、米国FRBと日銀が協調して無制限のドル円スワップ協定を結ぶべきだと提案しました。しかし、G7は別の方法で円安を止めようとしているようです。それは、円とドル、ユーロ、ポンドなどの金利差を縮小することです。市場がこのシナリオを信じれば、円を買って他の通貨を売る動きが加速し、円高が進むという算段です。

G7が直面するジレンマ

しかし、この「中央銀行の奇術」には大きな問題があります。なぜなら、この戦略を実行するには、日銀を除くG7の中央銀行が政策金利を引き下げる必要があるからです。問題は、G7各国のインフレ率が、現在いずれも目標値である2%を上回っていることです 。一般的な経済理論では、インフレ率が目標値を上回っている状況下での利下げは、火に油を注ぐようなものです 。

円安阻止の背後にある真の狙い

では、なぜG7はこんなにも無理をしてまで円安を止めようとするのでしょうか?それは、円安が続くと、中国が人民元安競争を仕掛けてくる可能性があるからです 。もしそうなれば、米国経済、そしてひいては「パックスアメリカーナ」体制にも大きなダメージを与えることになりかねません 。

今後の金融政策と暗号通貨市場への影響

今週開催されるG7会合で発表される声明は、今後の金融市場の行方を占う上で非常に重要です 。G7が協調介入によって円高誘導を図るのか、それとも利下げで足並みを揃えるのか、市場は固唾をのんで見守っています。私個人としては、米国では11月の大統領選挙が控えているため、FRBは利下げに踏み切らないと予想しています。一方、イギリス銀行は利下げを行う可能性が高いと見ています。

もし、中央銀行が金融緩和に舵を切れば、暗号通貨市場、特にビットコインとアルトコインには追い風となるでしょう 。私自身も、マクロ経済の状況変化を踏まえ、自身の投資戦略を暗号通貨中心に見直すつもりです。

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