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メインストリームが正しいとは限らないから、テクノロジは面白い。

Twitter で見かけました。

もしかすると、もう想像もつかないことかもしれないのですが。

かつて…とはいっても 30 年くらいまえですけど…インターネットって、メインストリームの情報通信関係者からは「何がやりたいかわかんない」って言われていたのですよ。

オフコンやメインフレームを売っている会社にとっては。自社製品を中核としたオンラインシステムを使わず、あえて他社製品と混在させて信頼性下げるなんて、アホかという話ですよ。正論です。少なくとも当時は。

通信方面に詳しい方はあまり多くないと思うのですが、同じ通信分野でも、電信と電話で結構スタンスが異なります。「FAX で済んでいるものを、なんで到着確認がでない電子メールなんかで置き換えようとするのよ?」「しかも帯域予約も優先度設定もできないパケット通信で?」その辺、ガチで保証するのが当然な電話系技術者にとっては「オモチャを有難がって馬鹿じゃないの」という話ですよ。正論です。少なくとも当時は。

当時からパソコン用のOSでシェアを握っていたマイクロソフトも、最初は正論側でした。自社開発のネットワークで、いまでいうインターネットみたいなものを作ろうとしていた時期があります。しかしそこは流石のビル・ゲイツ、潮目が変わったのを的確に判断して、インターネット対応へ向け一気に舵をきり没落を避けることに成功しました。…まあ、ちょっと技術的に頑張りすぎて、ヨーロッパの辺りから独占禁止法だのなんだの叩かれたりもしたようですが。

我々は、あれから 30 年後の世界にいますから、彼らの正論が、世界が選んだ正論でなかったことを知っています。後出しで「だから日本は没落したのだ」みたいなことを キリッ と言えたりもするわけですが。

...

ビットコインやイーサリアムの開発者たちって、いまや一つの分野を形成しているメインストリームなんですよね。

で、計算機とか通信とかっていう界隈は上で例示したとおり、「メインストリームは草の根にやられる」というサイクルで回っています。

メインストリームが取っている態度が正解だ、って思うのは、中長期で見ると、機会損失のリスク高いと思いますよ。

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