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そろそろ相場が暖まってきたか

とうとう、日経平均は4万円を超え、ビットコインは1000万円を超えました。

一部の記事ではAIによる革命はドットコムバブルの前段の1995年のインターネットブームに似た香りがするというのもありました。
日経平均は6000円台まで落ちたのが4万円に、ビットコインは10万円以下だった頃もあり(というか元々は1円以下)、それがとうとう1000万円にまでなっています。
相場というのはそういうものなんだなということを改めて感じさせられています。今の所、関係者だけが盛り上がっていて、世間一般は自分にはあまり関係がなく、高揚感ゼロといった感じですが、このままの調子で行くと、今年の後半くらいからもしかしたら、なんとなく世間的にも高揚感が出始めてくるかもしれません。

やはりAIが起爆剤

この先、このまま相場の上昇が続くかどうかはAIの性能向上とそれが生産性の向上に効いてくるかどうかがカギとなる気がします。もし、AIがビジネスの局面で本当に使えるツールとなるなら、生産性の向上は目まぐるしいものになる可能性があると思われます。
今の所はそうなるのではないか、にとどまっている気がします。確かにチャット型の生成AIは質問をすると、それらしい答えを返してくれます。調べ物にはかなり使える気がします。ただ、まだ実用的なのはそこまでで、例えばパワポの資料作成をお願いしても、かなり自分で手を入れたり、詳細にやりとりして完成度を上げるということは必要のようで、丸投げはできない。これが丸投げできるようになるとかなり変わってくるのではないでしょうか。

さらにいわゆる資料作成的なものだけではなく、例えば、工場の生産ラインの改善とか、精度改善とか、創薬、電池開発などに活用されれば、大幅に生産性が上がる可能性があります。そこまでくると、新しいものを生み出す速度が飛躍的に改善し、例えば、みんなして苦労している太陽電池の発電効率やバッテリーの性能向上など何年もかかって少しずつ改善していたものが遥かに早いスピードで進化する可能性があり、そうなると例えばEVの航続距離や充電時間短縮などの課題が一気に解決し、さらに利便性が上がった商品が開発される可能性が出てきます。

もしこのような話が実現されてくれば、既存の企業でAIを活用した企業の商品、サービス開発力が向上し、一気に業績が改善する可能性があります。そうなるとエヌヴィディアの躍進だけでなく、さまざまな業種で業績を伸ばす企業が現れることになります。そうなると相場の過熱感も過熱だけでなく実績も伴うため、さらなる上昇があり得るかもしれません。

と、ドキドキするような話を書きましたが、現時点では生成AIはまだまだ話題だけで、本当に使えるかどうかは今後を見ないとわかりません。ただその可能性はかなり高いと感じています。一部の分野ではほぼほぼ実用化されて実際の業務改善に繋がっていると勝手に想像しています。

日本の会社がこのAI革命をうまく活用できるかどうかで日経平均がさらに上昇するのか、それとも腰折れするのかが変わってくるのでしょうね。

ビットコインはどうなのか

一方のビットコインなどの暗号資産ですが、これはAIとはほぼ関係ありません。無理やり結びつける節もありますが、ちょっと無理やり感が否めない気がします。あくまで仕組みの一つです。こっちは経済の仕組み次第なので人の気分次第です。基本的に常に紙幣を刷り続ける法定通貨に対して量が固定されているビットコインは相対的に上がっていくのがセオリーですが、それに気づき始める人がどのペースで増えていくかによります。おそらく、今はFOMO状態が生まれ始めているだけで、この波に乗り遅れるとやばいと思っている人が大半でしょう。中身を理解した上で論理的に上がるのが必然と確信を持って買っている人はあまりいない気がします。
でも、ある時点でもしかしたら気がつくかもしれません。資源には限りがあるということを。つまり、発行量は固定されているので、どんなに買い集めようとしてもある時点で一定量しか発行されないため、需要が供給を大幅に上回る状況になるかもしれません。
過去、チューリップバブルや南海バブルなどのバブルでは恣意的に需要が増えると供給も増やしました。結局、最後は紙屑でした。しかし、ビットコインは供給を増やすことができません。なので、バブルが同じように弾けるのかどうなるのか、同じように紙屑になるのか、それともならないのかに興味があります。

それにしても株も暗号資産も上がり方が急すぎるので、どうしても落ちる話がそれなりに出てきます。当然そうなります。みんな半信半疑な状況でしょうし。これが、落ちる話がなくなり、これまでとは違う、という論調が主流になった時に泡が弾ける気がします。今はまだそんな感じがしないのは私だけでしょうか。

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