彼方

殺す為に生まれて来た
ブリキの兵隊達は
何の疑問も持たずに
戦場で安い命を散らす
倒れて剥き出しになった
鉛の地肌をした仲間の
躯を見て初めて遠い彼方に
行って見たいと思い
今日も皆で死の河を渡る
此処が世の果てとは気付かず



読んで頂き感謝致します サポートして頂いても書く事しか出来ませんが 宜しくお願いします