壊れそうなブーツで

黒かった筈のブーツが色褪せて
爪先の鉄芯は剥き出しの儘
ソールも溝が無くなって
今にも千切れて壊れそうだ
変わり映えのしない街を
まだこのブーツで歩けるのさ
だからあの娘を迎えに行こう
何時もの単車に火を入れたなら
美しいブーツが壊れてしまっても
彼女は素敵ねと微笑んでくれるから



読んで頂き感謝致します サポートして頂いても書く事しか出来ませんが 宜しくお願いします