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街耽溺へのいざない①三宮篇

はじめに


 大学生の頃は、近畿地方の耽溺街に直ぐに行けてよかったと涙を流すばかりの今日この頃、やんほんち改め、見上げてごらん夜の星を(半値にしては長いですね、、)です。この度は、「街耽溺への誘い」と称して、わたしが阪神間と西陣で、それぞれ三年ずつ暮らして見つけた「街の隙間」にある「答え」について記していこうと思います。アルバムや日記を読み返してみると、今はもう閉業したお店や煙草の吸えなくなったお店もいくつもあり、時の流れと再開発の残酷さをひしひしと感じています。
 「街の隙間」を見つけることは、街の中に自分の居間を見つけるような試みと考えています。気分と場所に併せて時を過ごせるお気に入りの「居間」を見つけると、街歩きはずっと悦しくなりますし、この愉悦からなかなか抜け出せなくなってしまいます。そんな愛おしい街の記憶を留めて、次代の耽溺人(たんできすと)が街耽溺の入り口として役立てられる様な案内を記そうと思い立ちました。ここに書けた耽溺情報は一部にすぎません。この案内を入り口に街に出て、ぜひともあなただけの街の「答え」を見つけてください。
 それでは、とあるTwitterのフォロワーさんからのご意見で、まずは神戸篇から行ってみましょう。当初の予定と異なり、地区ごとによる分冊で皆さんに答え情報をお届けしていこうと思います。

神戸の街とわたし


 西陣に住む前に、三年程、阪神間に居ました。その頃から神戸の街、三宮に元町、そして新開地に耽溺していたかというとそうでもなく、阪神間にいた頃の週末の遊び場の多くは京都で、時々、大阪へと赴いていました。西陣に住んでからでしょうか?神戸を訪れることが多くなったのは。当時は金券ショップで阪急の優待乗車券が400円以下で買えることが多かったので、街耽溺も捗ったものです。広東省出身のわたしには香港を思わせるような山と海の迫った街に教会、ジャズ喫茶、レコード店に広東料理屋、新開地にある極上のスナックも忘れられません。この街から積み出され世界中に広まった真珠のように街に煌めく宝石の様な“隙間”を思い出話と共に紹介します。記事最後に添付したリンクを開いていただければGoogleマップで“答え”スポットを辿れる仕組みになっています。まずは三宮周辺の七つの“答え”からどうぞ…

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