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自分のこと4 24歳~2社渡り歩き

これの続き

縦長で見切れたので貼り

瀬尾優梨『大公妃候補だけど堅実にいこうと思います』KADOKAWA


えー就職してからですか。
ダブルワークの傍ら、母の介助をして過ごしてましたかね。その分給料は少ないですが実家ですし、親に返す金が入れば問題は無いかなと思ってました。

1社目は特に問題もなく、理想論だけではないサ高住でした。
まあ私の手際の悪さとか、体調が崩れやすいのを理解しない社員は3人はいたし、「正社員に判断を仰いでください」と逃げる人もいたし(最終判断は正社員とか当たり前だが、正社員からだと聞けないことが多い)、全く何もなかったわけじゃないけど、むしろ職場いじめみたいなのやる恥ずかしい人居るんだなぁと思いましたけど。
私は「仕事は仕事」というのでしょうか。「利用者さんへサービスを提供するのが最大の目的であって、必要な相談や調整はしているから、個人的ないがみ合いとか職務上必要がない」みたいな人でした。
いじめの時もそうでしたが、なんかスイッチあるっぽいですね私。

まあ実際、利用者さんからその人たちは疎まれていましたから(私には気を許せるからと愚痴を零していらっしゃいました)、正直にどうでもいい。
利用者さんに嫌われるような上司より、「〇〇さんが来る日って、前の日からワクワクして待っていたのよ!」とかいう利用者さんが愛しいですね。

まあ強いて言うなら、やっぱり体質への理解がないこととか、法律の難しさにぶち当たったことが大きかったかな。

サ高住ですから、高齢者の死亡を見送る機会も少なくはありません。
私が担当していた方も、何人かはご逝去召されました。
ただ、そろそろもう無理だろうという頃に、「せめて好きな食事を」と進言したことがあるのですが

「法律が許可していないから、出来ない」

と言われたことがあります。
どう見ても不慮の事故による死亡であれば、施設は特に問題視しませんが、例えば好きな料理が…母でいきましょう(秘密保持契約の都合)、イカであったとすれば。
詰まって嚥下出来ず死亡となると、施設の責任になります。
それを利用者家族が許しても、死亡原因は役所へ提出しなければなりません。

社会的信頼を失う。
どの企業も一番気にするところです。
分からないほど馬鹿ではありません。

でも
ひとりの人として生を終える方に
最期の喜びになるものを一切与えられない
それが当時の現状でした。


なんて。
さびしいせかいなんだろうな。


家族が引き取って、一時帰宅の時に、イカを食べて詰まって死亡は、故意ではないんですよ。


そうしないと、看取りは、上手くできないのか。
さびしいせかいだな、と思いました。



他にも色々ありましたが、今回は飛ばします。
さて2社目ですが、部長から直々に電話オファー来たんですよね。そんなに私を雇いたいのか。(3回くらいは打診が来た)

まあヘルパーだけではどうしても食っていけないので(仕事が増えない)、他の会社の内部とかもきちんと見聞を広めたかったので、承諾しました。

部長に呼ばれた1回目は、まあ通常業務です。
人数が大勢要るだけの部署です。
何もしてないですが総括に嫌われたので、さっさと辞めることにはなりましたが。
総括以外の正社員には渋られました。
きちんとした挨拶と礼儀のある子だと。
まーあ人数部署なら一々「はい!」「おはようございます!」とか要らないとこは多いですね。
ただ、要らないと判を押しただけです。
本当に要らないわけではない
よくわかりますね。

仕事は特には問題ありませんでしたが、オーバーワークしてる人に八つ当たりされたことはあります。
メモ一々取り出さないでみたいな、まあ簡単に言えば「1回の口頭説明で覚えろ」ですね。
いや細分化されまくってるし量も量ですから、覚える時が大事ですよ。早く覚えて間違えるより、きちんと覚えて早くやれるようになる。
それより貴方のオーバーワークが気になるからもう少し休んで欲しい。余裕が無いからキレてるようにしか見えない。

さて2回目の部長からのオファーです。
そんなに私が好きか。
こちらは割愛。

次、3回目の部長からのオファーです。
どうしても私が欲しいのか()
3回目だけは特殊で、「新設する部署があるから、そこで働いて欲しい」でした。
まあヘルパーが薄給だったのと、時間的に都合が合うので行きました。

後々知ることになりますが、正社員すら嫌がると専らの噂の新設部署です。
部長、私に何を期待したの…ww
私の初出勤時点での班員は、私を含めて3人。
正社員も混じりながらやっていました。

この時点においては
正社員の怒号とか愚痴が勤務中絶え間なく聞こえて大草原ストレス不可避って空気なのと、先にいた先輩の片方がお年を召されていたので、めちゃくちゃ倦厭されていたことと、社内のパートナーシップがそもそも存在していないことでした。
いやー手が掛かりそうだなぁ(笑顔の仮面)。

お年を召された先輩をBさんとして、もう1人をAさんとします。どんどん増えるぞ、入ってもすぐ辞めていくからな…(遠い目)

Aさんも、仕事が遅くてミスが多いBさんは好きではなかったようで、毎回睨みをきかせていました。
それは逆効果じゃないかなぁ(笑顔の仮面)。
一応Bさんも私から見れば先輩ですから、『質問いいですか?』とAさんかBさんに聞けば、どちらかは答えないといけません。
時間稼ぎは得意です機能不全家族なので。

私の質問が多いのを見るや、Aさんは「こっちを教育した方がいいかもしれない」と方向転換しましたが、正社員はそうじゃないので、Bさんにクドクドクドクドと無駄な愚痴を吐くたびに「すみません、これはどう処理しますか?」で止めてました。
愚痴る暇があるなら仕事しろぉ。(笑顔の仮面)

それだけじゃ駄目だろうなと思って、Bさんと休憩時間が被った時に探して回った事がありますが
どこに居ても、Bさんぽつんと1人なんですよね。

もちろん、他の方でもつるまない人は居ます。
でもBさんはなんだか孤立しているように見えた。
飴ちゃん持ってたので、「よかったらどーぞ」と毎回毎回渡すたび、Bさん少しずつ笑うようになりました。
Bさんはお年も召されていますが、自信の無い方でした。仕事が遅い自分への劣等感とか、周りへの申し訳なさを感じるタイプです本人から聞いた。
「きみは孫くらいだからね、なんだかね、話しかけてもらえると安らぐね」と。
それは何よりでございます。
仕事でストレス抱えるって、こういうところから端を発するんですよね。1回目のオファーの時の同僚も、倒れて緊急搬送されるまで我慢する人が居ました。何回か庇ったことあったなー。

さて、全く仕事になれないまま3ヶ月か半年か過ぎ、Cさんが来ました。他の部署からの異動だそうで、まあ経験者ですよね。
Aさんに指導されながら日々を過ごしましたが、毎回思う。

この企業、横の繋がりも縦の繋がりもない。
個人主義を極めすぎて、利用者へのサービス業の一端である自覚がない。
a→b→c→d→e→f→g→h→i→j→k→l→mという流れの中で、個人主義。話にならねぇ~(笑顔の仮面)

衝突しないようにとか、愛想良くとかは教えてくれます。Aさんも勤務歴長いので。
もちろんそれも大事ですが
私たちはaからmまでに関わる全ての人間がビジネスパートナーなのだと。言わなかった。

さて後輩Dが入ってきました。
見切りをつけるのが早かったので数ヶ月で退職しました。先がないのが分かるんだろうなぁ分かる。

次、後輩Eが入ってきました。
ちょくちょくサボりながらやるのが、自分のスタンス崩してまで頑張らないだったので見守りましたが、Aさんキツイとは愚痴ってきました。
わたしそんなに愚痴りやすいのかなぁ。(父親とか)

クソ忙しい時期に部長から「この子借りていい?」と言われたり。(Aさんキレ笑いしてたな)
何かと思って借りられれば、「正社員が出られないから、バイトに指示して」待ってそれ私が正社員扱いじゃねすか。(バイトには正社員をつけないといけない決まりがある)
乗り切ってさあ仕事仕事。

みんなから嫌われてる班長に「仕事慣れた?2ヶ月あればいけるよね」とか言われたり。
正社員も嫌がる複雑怪奇班の業務が2ヶ月で覚えれるかタコスケぇ(笑顔の仮面)

そのうち後輩Fが入ってきましたが、後輩Eがあまり差を開かず辞めました。入れ替わる入れ替わる。

後輩Eの愚痴が聞こえたのか、この頃に、先輩Aから「私は後輩から嫌われてないかな」と相談されたことがあります。
自他ともに厳しい自覚があるので、その厳しさで後輩を潰したり嫌われたりするのはやっぱり嫌らしい。私がぶっても蹴っても銅鐸のように動かないだけで。(メンタル鋼)
素直に応えるとダメージ受けますから、「じゃあゆるりと聞いてみておきますね」と言うと、縋るように「任せた」って言われました。
同時に、「何でもかんでも出来る神様にされたくない」と弱音を吐いたので、後輩が辞めるどうこうもでしょうが、人がいなくなるたび増える業務を捌くのを、正社員から圧をかけられたのでしょう。

カミサマにされてきた私は、それがつらいとよく分かってました。
みんなしてさぁ、あなたなら出来るよねあなたなら出来るよね。やっかましいねんな。

Aさんもちょっとしんみりしてたので、フルパワー元気で居ました。アホが1人いると、悩んでるのがどうでもよくなったりする。
Aさんの背中を庇いながら、まずは空気の入れ替えをしようと思いました。

アホの子は意外と浸透しやすかったようで、正社員の数時間にわたる愚痴大会もなりをひそめ
AさんのピリピリがなくなったのでBさんも肩肘張らなくてよくなり
後輩Fの指導も、最初はAさん、細かいとこは私に投げられるようになりました。

さてさて後輩Fはどんな人かな。
休憩時間に話してみたら、「他人とあまり会話しなくてもいい職場に就きたくて」。なるほどー。
の割には、話しかけたら嬉しそうにするのです。
前職がつらかっただけで、話すのは好きなんだろうな。飴ちゃんあげよ。

細かいとこは私ですが、相変わらずメインはAさんなので、徐々に後輩Fもヒョロヒョロし始めました。
Aさんストイックだからなぁ。ついていけないとかあるかな。
定時が同じなので、「よかったら一緒に帰りませんか」と言ってみたら、駅に着くまで15分くらいあるんですが、出るわ出るわネガティブの山。
Aさん由来もありますが、Fさんの気質的に心配性なとこもあるかなと思ったので、業務中も気を回すかと考えました。

Aさんは、教え方が滅法、外殻的です。
「公式に当て嵌めたら解けるでしょ」です。
どうやって解いてるのかを教えない。

他の部署に行く時に、同行させて細かいことを教えます。
相手も忙しい身です。だからこそ礼儀は必要です。
その上で、同じ仕事仲間であることを認識しましょう。

違う部署は、やり方も色々違います。
責任者にしか分からない問い合わせをする時は、まず当日の責任者が誰か分からないと話ができないので、バイト相手でも話し掛けましょう。

こっちの班は、何時と何時が繁忙期です。
その時間帯に行くと邪魔になります。
手が空いてる時間帯を把握して、なるべくその時間帯に渡しに行きましょう。

自分の班にいる時は、ケアレスミスの確認。
何が苦手とか、ミスの仕方を見ないと分からないので。ミスがあれば教えます。過剰に謝るので、責めていないことを伝えます。私が確認したから問題は起きません、次に頑張りましょうね。

そんなこんなやってたら、仕事のペース配分とか考えるようになり、Aさんも「あの子はケアレスミスを見付けるのが得意らしい」と気付きます。
のちのち辞めますが後輩Hの時は過酷を極めた。ケアレスミス連発するので、ほぼ全部確認してる。
日勤の役割では???(頭パンク)

後輩G、I、J、Kとちょいちょい入っては、ケアレスミスだとか苦手な業務の回収だとか、説明足りてないAさんの補足をします。
特にJさんは「解いてる経過を理解してようやく全貌を読める」タイプだったので、外殻だけ教えられても分からないらしい。
日勤は日勤、夜勤は夜勤で区切ってしまってるAさんをどうにか説得して解説を聞いて、やっぱり分からんと首を捻るJさんと、ならここはこうだからこうですか?いやこうだからこうなって。ああつまりここがこうなってるからこうなる。そうそう。とAさんから聞き出した「Jさんが分かってない部分」を最初から説明し直します。なるほど!ってなります。

そこまでやってくれAさん0(:3 _ )~('、3_ヽ)_笑

バシバシ仕事が出来るようになるFさんJさんと、元からできるIさんと、新入りKさん任された私。またかーい。
Aさんを含めて全員、仕事のペース配分とかは頭にないようで、私が指示するとAさんが不思議そうにしたりな場面ありましたが、Aさん今そっちやらんといてくれるか詰むから()
Iさんは「自分の方が出来るから!(ドヤ)」って言った割に1時間半解決せずに後輩二人の作業時間奪うのやめてくれるか。後輩が「Iさん…帰ったな?バタンって言ったな!?」で、すぐに私とこにピューっと飛んでくるんですよ。
五分で終わったので、後輩二人の「自分らの1時間半は…?(灰化)」ってなっちゃったんだけど。

あとはほかの班との連携の仕方だったり、ミスの見つけ方だったり、日勤の仕事が夜勤に回ってくるとか考えてなかったAさんのおかげで大混乱極めてた(休憩時間帰り)とかあって、いつかはこうなるだろうとは思っていたが…と日勤の処理を教えます。後輩に後方をガッチリ固められています。(やり方がわからないから)
夜勤だと勤務歴長い人とか正社員とか部長とか全員帰宅してるからこうなるんだよぉ。

しかしまあ、みんなに色々教えたかいがあり、最終的には班内の掃除をする時間が出来るとか、ワーカホリックのAさんに有給使わせるまでにはこぎ着けました。みんなえらいね。
何を優先的にやるか、どうやってると翌日に引き継ぎやすいか、何から潰すと業務が楽になるか、各々が考えて動けています。

ただまあ、そこまで育成に力を入れたので、私も若干キャパオーバーを繰り返していました。
もちろん無理なら無理で貫いたのですが、そうもいかない時ってある。

そう、障害への無理解です。

Aさんと揉める。
一人欠けるだけでも困るんだと。
いや分からんでもない。でもわたし体が弱いからよく休みますとは最初に言ったはずだ
そもそも4時間勤務が一人欠けたら進まないって時点で違和感覚えてくれよ。

しかし現実問題、私は週4でしたので3日は居ないわけですが、その3日は確実に残業コースらしいのです。いや私居なくても間に合ってないじゃん…。
私がいれば定時より早く終わり、私が居ないと2時間の超勤だと。いやおかしいでしょ。
夜勤4人ですよ???4時間勤務が一人欠けたら1人頭1時間ちょっと延びますなら分かります。分かっても障害はどうにもならんが

あなたが神様扱いされない程度には下地を整えてきたし、私が居ないことがトリガーではない。(ペース配分できるのは私だけだったが)
話を重ねても「そんなこと言ったっけ(言った)」「重いんだけど(酷くね)」。話は交わらないようだ。

しまいには無理がたたって血圧と脈拍異常になり、ドクターストップが掛かりました。医師からは「死ぬ気ですか?」いや死にたくはないけどね。
私がこうだってテコでも認めてくれないんだもの仕方ねえわ。これが社会人の闇だわ。

まあ後輩も一通り業務覚えたし、人数も足りてるだろうし、潮時かな。
部長にはめちゃくちゃ引き止められましたが、ほかの条件だとそれこそ障害に合わない。

「あなたが居てくれて良かったです」と言ってくれたBさんも。
「あなたが話しかけてくれたから、他の人と協力する大事さが分かったんだよ」と言ってくれたFさんも。いやFさんには頭が上がりませんね私の体調を毎日先に気にしてくれてね。
目眩がするって言ったら座り仕事中心にしてくれたんです、頑張ってくれたと思う。ただまあ作業スピード最速が私なので、どうしても最後の頼みは私になるのですが。
Kさんに至っては「あなたが居なくなったらこの班はどうなるんですかぁ!!」。・*・:≡( ε:)∑どむっ
なるようにしかならんよぉ(血反吐)

けどまぁ、KさんはJさんに続いてよく考えよく動いてきましたからね。理論より実践派だったけどw
「作業aと作業cと作業dがあります、翌日に繋ぐのに先にやるのは?」とかにも考えてから答えを出してました。当たりはしなかったけど、教えたら吸収が早いタイプです。

まあ、最後の方にはなりましたが、他班が積極的に協力しに来たのは、やっぱりFさんの努力の結実だし、嫌われ者の班長をじっくり観察して、「班長こういう時に可愛い人だよ」って言ったら「(後日)確かにそうでした!!」って和解しあえたのもKさんとかJさんいたからです。
AさんIさんは経験が先に出てしまうから、無駄だと決め付けて取り組まなかったけど
出来上がったものは、とてもいいものではないですか。
だって前は作業してるだけで埃がまうような場所でした。掃除する暇なんかないとか言われて。
掃除する暇ができて、掃除しきってむしろ暇までいきましたね。

ではさようなら…☆
と退職しました。
私の謎ジンクスなんですが、私が退職した企業って経営悪化するか倒産するんですよね。
ここは私がやめてすぐにテレビ報道されるようなことがつまびらかになり、敗訴敗訴敗訴を繰り返して赤字が凄かったそうです。
私がいる時だけはビッグウェーブに乗るんだけどね。

その後もFさんとはちょいちょい会って話してました。
聞いた話だと、私が居なくなったことでペース配分が分かる人間が居なくなり業務が終わらず残業、残業すると叱られる、叱られた愚痴を聞いていた私がいないのでストレスが溜まる、なにより「私がいる」というのがみんなの精神安定になっていたようで、だんだん崩壊していってるとかなんとか。
まあそうだろね。
Aさんが鞭で私が飴、それで成り立ってたから。
鞭しか居ないんじゃね。
みんながみんな、私みたいにAさんの鞭を銅鐸防御できるわけでもない。

他にも色々ありましたが割愛します。
社会の闇を知るという点では、収穫のある企業でしたよ。
さて次の社会の闇を拾いに行きましょう。


_(┐「ε:)_休憩フー

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