9月を振り返る その2 〜カネ恋について〜

9月は忙しかった。新学期が始まったが例年と違い、コロナ禍で文化祭等行事が先延ばしになっている中、進路のことを進め、授業もやり、就職指導もあり・・・そんな毎日だったが、そんな中の楽しみは「おカネの切れ目が恋の始まり」だった。

夜風吹き  ひりつく肌を 感じつつ

君の姿見 夜明けを迎えん


以前の記事にも書いたが、カネ恋を見るかは直前まで迷っていた。しかしある記事を読み、最後まで見ようと腹を括った。彼の、見せたかった彼に、喝采を送るために。また、ドラマスタッフの英断にこたえるために。


最近のテレビ事情

最近はテレビと言ったらほぼNHKしか観ていない生活をしている。

元々、大河好きで今年は朝ドラ勢。

そしてEテレが好きなこともあるが、春馬の訃報を聞いてからはバラエティを意識的に避けていた。必然的に観るテレビはEテレになった。今は大丈夫だが、NHKのニュースですら刺激が強く感じたので、母親が6:25〜のテレビ体操を日課にしていることもあり朝の支度の時間もEテレがそのまま流れることになった。

「にほんごであそぼう」では番組のセンスが好きな上に三浦大知が出演していて上手な歌に朝から癒されるし、
「えいごであそぼう」は英語に耳が慣れるし、
「シャキーン!」も番組の各コーナーが面白いし(ぶどうかんずの歌が好きだ) 、ラストで「今日に向かって出発進行!」とのセリフを叫ぶのもよい。(この夏はこのセリフを良く感じる反面、春馬はあの日こういう気持ちになれなかったんだよなぁ・・・と考えてしまい、しんどい気持ちもあった)

その中で、カネ恋は見よう、見なくてはと強く思った。春馬が見せたかった、慶太を見よう。コメディ、うまいんだよね。うん。

カネ恋

平常な気持ちで観れるだろうか、春馬があんなことになってしまって世間含め周りはどう観るんだろうか、好奇心だけで注目されたくないな、

なんやかんや思いつつ、カネ恋は始まった。  

最初は「ん?草刈正雄がナレーションしてる、まるで美の壺やな
女の子出てきたぞ、えっ、そんなケチケチなお金の使い方窮屈やな 気持ちわかるが極端なおカネの使い方、おっ、春馬出てきた、えっ、なにこのぼんぼん、おカネの使い方ないわー うわっ元カノにラインすんなっつーの

おっ、めちゃ貢いでるやん!ボンボンのほうが意外とまともなのか あっ1話終わっちゃった 続きが気になる終わり方や〜ここからどうなるんだろう

「カネ恋」は面白く、楽しいドラマだった。回を増すごとに金持ちのボンボンが魅力的なキャラに見えるから不思議だった。ただのボンボンではなく、天才的な閃きだったり人たらしだったりと、設定もよかったが、本人の持ってる引き出しで嫌味のない可愛らしいキャラクターに仕上げていた。さすがは三浦春馬だった。

しかし2話を観た後、残すところあと1話かぁ・・・と思うと、元気がなくなってしまった。コメディな分、観ていて切なくなってきたのだ。演じている本人はもうこの世にいない。この気持ちいつまで続くんだろう 辛いなぁ。

ラスト、そして

3話のオンエア。収録していた分はこれでラスト。ドキドキしてチャンネルを合わせた。しかし内容が楽しいものだったし(途中で学ランの春馬はうれしい驚きっ)、話も動いてとてもハラハラドキドキするものだった。ラストの雨の中のチューはとても可愛らしいし。

「とりあえず今日の最後が可愛い表情で終わってほっとした。せかほしも笑顔で終わってほっとしたことを思い出した。うまくいかなかった時期にサムライに夢中になってたことを思い出すよー。楽しませてくれて感謝してるよ春馬ありがとう。」

Twitterでつぶやく。

ね、
良いシーンをやり切ったんだ。

ありがとう、最後に笑顔にしてくれて。


そして4話。春馬不在で話は進む。感謝の言葉を口にしたり、玲子さんの過去に向き合いに行ったり、話は穏やかに進んでいく。少し旅に出かけているような、そんな不思議な空気。

最初は「なぜライトな雰囲気のこのドラマに出演したんだろう?彼でもそりゃいいけど、他に適任者がいるのでは?」と思ってたけど、話が進むにつれ、とても魅力的な人物に仕上がっていたし、役やドラマを本人は気に入ってそうだと思った。

未だにいろんな憶測はあるけど。真実は本人しかわからない。

コロナとは違った非常事態の中、共演者の方、スタッフの方には感謝しかない。
中には以前から付き合いのあった方たちもいる。キムラ緑子さんは「サムライハイスクール」でも親子役だった。訃報を聞き、ドラマの相関図を見た時、「うそだ」と思った。草刈正雄さんは以前不本意な形で息子さんを亡くしているはず。三浦翔平くんはごくせん3からの付き合いでインスタにも思いの丈を書いている、何も言えない。周囲の方の心中を思うと悲しかった。松岡茉優さんはこの状況で本当にベストを尽くしたやり切ったと思う。


未だに続く、このドラマの賛否。


いろんな人がいろんなこと言うけど。

わたしはこのドラマを観ることができてうれしかったよ。

ありがとう。ずっと大好きだよ。




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