くまもと復興映画祭 19:49〜

10/3土は家にいながら配信をチェックしていました。せっかくなのでその時のメモそのままを載せます。今回は19:49〜 「真夜中の五分前」ティーチイン

行定監督、きべとしお、ミルクマン斉藤

ミルクマン この作品は五本の指に入ると思う 素晴らしい 皆さんが聞きたいことはあの方のことだと思うけど他にも語りたいことがたくさんある

2014年公開 撮影は2013年 上海

行定 元々は原作では日本 日本では成立しなかった 少女マンガが読みあさってる時代 純文学や小説のベストセラーも映画化できない 双子のアイディア 共存する男の話をやりたい ホンダさんに頼んで外国でやってもいですか?と チャレンジしてみたい プロットを書き直したらぜひにと 
最初は台湾→お金が集まらない、釜山の企画マーケットで殺到 上海が名乗りを上げてくれた
このラブストーリーが作れるならば・・・
リョウだけが日本人 三浦春馬とやってみたい 東京公園を見て ドラマから映画に移行していた彼 繊細な感じがいい 非常に好青年、出来過ぎ 当時は幼さもあった 繊細 ガラス細工のような部分を感じる 

時計の技師の役でもある

精密機械を扱うことってどういうことか
適当でいいけど・・・ こういうことですか?と実際に見てみる 名刺交換して勝手に時計屋にいく 修行みたいに 助監督も知らなかった 何回も通って改造できるまでになった

手の芝居が多い 手って全ての繊細さが出る
春馬の手は本当に美しい 握るときの力の入れ方 なにも文句ない 顔の表情よりも手の握り方 

ミルクマン どんな位置づけ
原作から離れることも多い これも特にそう
アジア映画に造詣が深い ヒロインは中国 男性は台湾 主役は春馬 上海を舞台にしているということは絵の美しさがある 空気感が全体にわたって湿った感じが出ている 
ミステリー どうにでも観客がとれる
上海映画 文化大革命の前には自由な雰囲気
パン・アジア的な立ち位置 

スタッフは日本と中国の混成
行定 半々 撮影・照明は日本 美術は上海、助監督・プロデューサーも メイク・コスチュームは日本 美術は上海 録音は上海

三浦春馬の唯一面白い話 
サウンドミックスの前に取り直しがあったが多忙で撮れなかったんだけど現地に行くと聞こえる 三浦春馬の声を研究してなるべく似てるスタッフに言わせてはめた 彼がパーフェクトな中国語の発音だったからできた
彼の役はそんなに2,3年しかいないからそんなに語学ができなくていいよと言ったのに、上海喜劇学院の女の先生が燃えて教える もっと下手にできないか、無理です 努力家もあるけど天性的なもの 精密な俳優 伝えると理解したら実直にやる その中に味がある

ミルクマン わかりやすい役ではない 微細な役柄 
上海の環境がそうさせている 撮影の状況が大変だった この時間って決めてる場所にいくと必ず揉め始める オーナーがこの金額じゃ貸せないと言い始める 
道で撮影してると公安がくる 管轄が違う地域でもライティングしてる光が来てるからこれはダメ 
女優さんは慣れてる ウォークマンをずっと聴いている 煩わしいから
春馬は 壁の塀の上にあぐらをかいてじーっと怒ることなく静かに見守っている もしくは 通訳の人と中国語でずっと喋っている
ジョセフがフレンドリーに話してくれる
外国人であるのに現場の雰囲気を作ってくれるのに感謝してる 与えられるまでの時間をずっと保っている 失意の感情で上海に来ている役 粘り強くやってくれた
うろたえることなく淡々とやっていた

質問・感想

・中国語をリョウを話している 一言二言日本語が入っている 音が違う ちょっとドキッとする 意図的なものか彼が作ったのか

彼自身がそうしている そうなっている
中国語と日本語のトーン 彼の持ってる柔らかさが全然違う 異国に来て一つの殻として作っているけど本質的なものが垣間見える
本来持ち合わせているものがこぼれ落ちる
異国人であることを思い知らされる

・3ヶ月前から北京語を練習していた 上海はちょっと訛りがある 言ってからレクチャーを受けた 監督からはパーフェクトじゃなくていいと言ったのに評判の良い中国語 
舞台挨拶で現地に行っている 何かエピソードがあったらぜひ 綺麗な海だがあれは上海?

行定 自分のことで精一杯でやりとりを忘れている だけど頼れるやつだった 僕のことは大丈夫ですから存分に戦ってくださいって感じ この映画においては相棒だった 階段のシーンはびっくりするくらい迫力があった 台湾の俳優が終わったあとびっくりして監督の元にきた くるものがあった 
完全に自分の準備をやってきていた
異邦人のふわっとした弱さ どこかで本人に寄せていった 柔らかさはあるけど本人のじゃなくて作っている柔らかさ 尖っている部分を隠していて寛容になっている 
ボーダーレス 寛容な形で相手の気持ちになって向き合う 彼自身がそういう人間だから役がそうなっていく 自分自身も勉強になった カメラの前でベストな形で表現をしてくれる  春馬のエピソードがあまりないのは彼が淡々と撮影を見守っていたから

また一緒できて作品が撮れればよかったんですけど 真夜中の五分前は永遠に残る

天国の春馬も喜んでいる 自分の残した作品 しめっぽくなるのはいやだけど映画はこういう時に力がある 永遠に残る 周りの人の空気の中 感情 自ずと触れ合っている

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