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ちょこっと奄美に住んでみた。〜可愛い生き物たち〜

12/27~01/06 母の故郷・奄美大島で過ごしました。
とても面白かったのでその記録です。
一つの記事では書ききれないのでいくつかに分けてのんびり書きます
✏︎


そもそもどこだっけ?


そもそも奄美大島ってどこにあるの?って思っている人も少なくないであろう。先週も職場でお土産の黒糖饅頭を渡していたら「沖縄ですか?」と言われてしまった。別の人がすかさず「それ一番言っちゃいかんやつや!」と言い、うちも間髪入れずに「ちゃうし!」と返した。饅頭の裏面に「鹿児島県」って書いてあるんだけどな。
けどやはり、「どこだっけ」という表情をしている人も何人か。

ここが奄美大島🏝

Google マップ

黄色で囲ってるのが夏に行った屋久島。
赤色が奄美大島。この二つは意外と離れている。島の自然も違うし、産業も言葉も違う。
屋久島はコケ類、奄美大島はシダ類の島、とガイドさんから説明を受けた。実際に言ってみて、屋久島の山と、奄美の山は全然違う。(この話も機会があれば)

緑色が沖縄本島。地図では近いが、結構離れている。
これは似ているのでは?というものもあれば、そうではないものもある。
そして同じものもあるしそうではないものもある。言葉も文化も歴史も違う。

というわけで、本土とは切り離されており、また沖縄とは同じ動物もいれば全くそうではない固有の動植物がたくさんいるのだ。一番有名な固有種は何といっても「アマミノクロウサギ」だろう。

クロウサギ


環境省HPより
https://www.env.go.jp/nature/kisho/hogozoushoku/amaminokurousagi.html

このウサギは原始的な特徴を持っていて、耳が小さく鳴き声がネズミに似ている。奄美大島と徳之島の二つの島にしか生息してない。

テレビでも時々紹介しているし、うちが小さい頃はマングースにやられて数を減らしている、と聞いていた。
そんなウサギなので一度お目にかかりたいと常々思っていた。
というわけで、「ええ、そんな遅い時間起きていられるかいな」という怪訝な表情の母に、うちは「一人でも行くわ」。
かくして二人して夜の動植物を見るというナイトツアーに参加することに。


とても深い森

申し込んだツアーでは20時に出発するコースと22時半以降に出発するコースが。
「ええ、そんな遅い時間無理だよ」と病み上がりの母の渋る顏に泣く泣く20時に。(しかしこの時間で正解でした!うちもがっつり寝たいひとだし、めっちゃ堪能しました✌

ホテルから出発し、新和瀬トンネル付近の今は使われていない道へ🚙
観察開始!とともにガイドさんがライトを照らしながら10キロくらいの運転で移動。目を凝らしながら夜の森を観察。


だいたいこの辺にいきました。

GoogleMapより上は名瀬中心部へ 下は住用(マングローブで有名)

黄色の道は国道58号。ちなみに隣の白っぽい線も道。おそらくこの道を行ったのだと思う。国道が途中から切れているがこの部分はトンネル。

地図にすると簡単だけど、こんなの素人じゃ絶対無理。本当に森が深く、怖い。こりゃケンムンもでてくるわ。

道もすごい。いきなり45度くらいの坂道から始まり一台すれ違えるかどうかの悪路から始まる。以前の国道らしく、話を聞くと、母はこの道を使って住用から名瀬まで移動していたらしい。ひえー!

様々な生き物たち

最初に出会ったのはアマミシリケンイモリ🦎

真ん中の黒いのがイモリ

奄美では山や田んぼの水たまりになっているところにイモリがたくさん♪
イモリなんて本土ではほぼ見たことなかったのでうれしい。

次はカエル🐸

アマミハナサキガエル

ハナサキのハナとは、🐸の鼻👃だそう。
トノサマガエルよりも少し大きいサイズでした。かわいい。

こんな風変わりなヘビも🐍

ヒメハブ

毒蛇ハブの仲間ですが、おとなしい性質で積極的に動かない。帰り道にも出会ったけど10㎝くらいしか移動していなかった。特にとびかかってくる様子もなく、非常に興味深い👀
不格好な形ですが、これで通常。「なにか飲み込んだ後なんですか?」と聞いたら「いつもこうです」「ツチノコみたいですね」「これを見てツチノコって思ったかもですね☺」

ちなみに母はヘビが大嫌いで、「ハブを見たい」と言ったら却下。
ヒメハブが現れたときは「こわいこわい」と言いながらも遠くからこっそり写真を撮っていました。

憧れのクロウサギ!


そうこうしているうちにアマミノクロウサギ発見!しかしすぐ隠れてしまう。1時間も経たずに見つかったので驚き。
「1羽見つけたらラッキーだと思っていました」
「最近はマングースもいなくなったし数が増えているんですよ」

最初に書いたけど、見た目も鳴き声もネズミに似ている。
大人はさっと逃げるけど、子どものウサギはゆっくり動くので観察しやすい。

ウサギを写したつもり

本当によく道路にでてくるアマミノクロウサギ。
理由は…「森だとハブに襲われる危険があるため、見晴らしのよい広いところを選んでフンをする」からだそう。

人間もそうだけど、排せつしている際が一番無防備だもんね。

左がウサギ!

合計で13羽見ることができました。

今はマングースよりもロードキルの問題(運転中にウサギを轢いてしまう)方が心配だそう。

この日は雨の降ったあとで月もでていませんでした。
クロウサギのシーズンは6月だそうですが(多いと30羽見れるらしい)、条件が良かったのもあり、たくさん観察できました☻

他には

ライトで見えにくいけどフクロウも現れた。

リュウキュウコノハズク

こんな変わった鳥も

アマミヤマシギ

地上で餌を探す鳥だそう。沖縄にも生息しているらしい。


上の方にモズクガニがいます


大きくなるとこうなります😋


とても有意義で楽しい時間でした⌛

ちなみに、母は植物特にお花が好きなのでその説明もしてもらい、二人ともとても満足でした☺

今回はここのガイドさんにお願いしました。よかったら参考に♪
親切で丁寧、動植物がお好きなのが伝わってきました。

今回も読んでいただきありがとうございました。
次回はマングローブで有名な住用町について書きます✐

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