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ヤングケアラーの話を読んでいろいろ考えた

文春オンラインに「ヤングケアラー 介護する子どもたち」の一部を抜粋した記事が掲載されていたので記事の箇所について考えたことを書いてみる。

現在、文春オンラインに掲載されている記事は二つ。

統合失調症の母と二人暮らしだった女性の話。
「統合失調症」がどんなものか理解できないまま、母親に無視されているのと感じたり、突然家事をしなくなった母の代わりに家事をせざるを得なくなったりしたことが書かれている。

祖母が区役所や児童相談所に相談をもちかけたが、「母親を入院させるべきだ」などと言うばかりで、何もしてくれなかった。それが難しいから相談してるのに、と幸は思った。

文春オンライン

他人から相談を持ちかけられた時に正論を返す人って多い。
だけど、考えてみて欲しい。
自分から他人に悩みを相談するときって、「悩みができた!」っていう瞬間に打ち明けているわけじゃない。悩み始めてから抱え込むのが苦しくなってようやく相談するのが普通じゃないだろうか。
誰かに相談を持ちかけられたとき、その場で出せる正論なんて相談者はとっくに思いついていると考えた方がいいということだ。
その上で、その回答が相談者にとって正解ではなかった、あるいは不可能な一手だった。だから自分のところに相談に来ているという想定で返答しなければ意味のない時間になるよということを知っていて欲しいと思う。

僕の子供時代を思い出すと、「統合失調症」ではないが発達障害と思われる児童が学校には数名いてみんなと違う教室で授業を受けていた。
発達障害と言い切れないのは当時、発達障害とか統合失調症などの精神疾患についてのワードを口にすると教師を含めた大人に怒られていたから確認が取れなかったのだ。
大人の言い分としては「差別しては行けません」ということだった。
確かに、発達障害や精神疾患を理由に差別を行う人間は大勢いる。
だから全員に発達障害や精神疾患にかかっていることをカミングアウトしろとは思わないが、そういうものをひた隠しにするとその人は「心身ともに健康」だけど扱いづらい人のような印象を受けてしまい返って本人も周りもつらい思いをすることがある。
発達障害や精神疾患など病名がつくことで不利になることもあるが、周りの人間は正しい対処法を学べるし手を差し伸べてあげることも容易くなる。
理解できなかったことで傷ついていたことも、理解できれば納得できる。

ヤングケアラーの問題を解決するためには、こういったケースの場合はいかにそういった疾患を家族が持っているかを検知し地域のサポートに結びつけるかだと思う。
そのためにも発達障害や精神疾患などの理解はもっと深められるべきだと思う。

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