旅をする。(仮)
最近になって、andymoriをよく聴くようになった。
彼らのことを知ったのは少し前だが、実感がなかったのか、その時点ではあまり良さを感じなかった。
バンドのリーダーである、小山田壮平さんの言葉は、これまで聞いてきたフジファブリックやくるり等の日本のロックバンドの歌詞よりも少しばかり口語的に感じたけれど、優しさや若さに見え隠れする一種の陰りみたいなものに、共感できるものがあった。
andymoriの曲の詩は、20歳である自分や同世代の人達にとって、共感できるところが多いのではないだろうか。
自分は、今年が成人式でこの3ヶ月の間に色々な人々に会った。懐かしい人達。小中高の友達やら知り合いや、友達だった人、好きだった人、よく知らなかったけどこの機に話してみようと思った人、
付き合いがずっと続いている人達の変化はもちろん、話すことを通じて、相手の変化だけでなく、自分自身の変化やこれから変えるべきところ、良し悪しを考える機会になった。以前までは、"成人"というイベントに対して、斜に構えて捉えるきらいがあったけど、大学生で宙ぶらりんになっている自分にとっては、非常に有意義で貴重な体験だった。
この3ヶ月の間に会った人達に、人生単位で、あと何回会えるのかとか、少しだけ寂しい気持ちもした。だからこそ、その有難みを実感できたとも思う。
今までよりも、周りの友達と本音で話し合える機会も増えた。これは正直とても嬉しかった。過去のことや誰かに対する批判じゃない、将来やこれからのこと、自分や相手が今感じてることを外に出して、一緒に考える。自分たちは人生の中でも転換の時にいて、個人というものを今一度確認する。みたいな。
やっぱり、そういった会話のなかで気づきを得るのが楽しかったし、特に自分の感じているのと同じように、"悩み"は誰にでもあるんだな、という事実を実感できたのは印象的だった。そこから自分は今まで、周りの人達と本音で関わり合うことが、必要な場面で全くできてなかったし、そのまま通り過ぎてきてしまった、と非常に後悔している。
andymoriと小山田壮平さんの詩は、自分の近況や心境と重なる部分があって、彼らの音楽との引き合わせがなかったら、この3ヶ月間の気づきの多くを見逃していただろうなと思う。
ところで、andymoriの楽曲は、旅をモチーフにした曲が多く、たとえばインドやタイといった地名が出てきたりするのは、小山田壮平さんの実際の旅の経験に基づいているらしい(本人は、ジャイサルメールには実は行ったことがないらしい。笑)
そういった小山田壮平さんの旅への関心は、彼の姉である小山田咲子さんの影響だという。彼女は、大学時代の多忙な生活の合間を見つけては、掛け持ちしたアルバイトの貯金を使って、世界各地を旅するようなアクティブな人だったそうな。
旅をする。大学2回の春休みになると、周りの友達は、それまで貯めたお金を使って、みんないろんなところに行っている。ひとりだったり、複数だったり。お恥ずかしながら、自分はこの休み中引きこもって映画を見たり、睡眠などで忙しかったため、
旅の話を聞いて、その行動力とか瞬発力に対して、純粋にすごいなと思った。(浅
そういう人達を見ていると、10、20代のうちに行きたい国や場所に行っておけ、という助言が身に染みてくる。とは言いつつ、自分の腰はそう簡単に上がらないし、オールウェイズ&マイ&ペースで生きていきたい性分なので、アラスカにオーロラを見に行くとか、ヨーロッパの食を食べまくるみたいに、行きたい場所を書き出すところからのんびりやっていきたい。
とりあえず今は、モチベーションを上げるところから頑張ろ笑。まず「宇宙よりも遠い場所」をもう一回通しで見て、andymoriの音楽を聴いて、小山田咲子さんのブログ本を読んで、旅の期待を膨らませよう。
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