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エッセイ

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2022年1月の記事一覧

「今ここスイッチ」を押してみる

2021年を振り返ると、改めて楽しかったなあと思う。 海外で働いている友人を交え、オンラインで数年振りに会話ができたこと。実家に顔を出して、家族と食卓を囲んだこと。おばあちゃんの家に行けたこと。イベント仲間や、大学の友人と対面で会えたことなど。 自分の大切な人たちと同じ時間を過ごせたことで、だいぶリラックスができた。でも不思議なことに、彼らと同じ時間を過ごしている最中は、どこかソワソワして、その瞬間を楽しめてなかったことに気づく。 例えば、「明日はこの予定があるのか」、

ムダ毛と一緒に全部を水に流そうじゃないか

「ああ、やっちまった…」 深夜、自宅の鏡の前でひとり立ち尽くした。もう後戻りできない。でもこの日、あることを手放すことで、日々に微かな希望を感じた気がした。 話は2日前に戻る。 仕事の繁忙期につき、どうしようもなく忙しい毎日を過ごしていた。PRの代理店で働いていた私は、毎日深夜に家に帰っていた。業務が忙しいあまり、疲労が元であり得ないミスをしてしまう。そうした失敗は雪だるまのように積もる一方で、仕事の自信はどんどん溶けていく。どうしよう。本当に追い詰められていた。 ス

川の流れを下る葉っぱのように

2021年の年の瀬、ふとLINEの友人の一覧を見たくなり、画面をスワイプしてみる。すると、過去に連絡をとっていた友人たちの存在に気づく。なぜ彼らと連絡を取らなくなったのか。 いや、特に理由はない。別に嫌いでも何でもないのに、距離と時間が離れれば、自然と他人の状態に戻ることも多いと、30歳になった頃から実感し始める。 その後もLINEの友人一覧を見ていると、元カノの苗字が変わっていることに気づく。それを見て、悲しい気持ちを抱くことなく、事実として受け止めている自分に、大人に