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#3Japorium®︎localtrip 江津コケプロジェクトvol.1

皆さんは、島根県江津市という町をご存じだろうか?
島根県の中部に位置するマイナーな町。
私も6年前は知らなかった(笑)
出雲より西は、石見地方となる。
近くには、日本でも有数の観光地の出雲市、お隣には石見銀山の大田市がある。なかなかこれといった名所もなく市民はマイナーシティコンプレックスを抱いている。何もない町江津と自虐ネタをよく話してくれる。

とにかく近隣地域は江津には負けてないが口癖らしいとか…

ただ、小さな世界に着目してちまたで話題を振りまいている。

苔という名の植物

それはどこにでもある?
謎の植物
ズバリ苔である!!

えっ苔?
んー普段歩いて見るけどあの気にもとめないもの?
道端の端っこに生えたり、お寺や神社の庭、はたまた山に行けば岩や木にあるあの緑のものだろ!
まぁ大抵こんなイメージが苔の現実(笑)

じゃあ苔は一体何があるの?って思うかも知れないが最近は、雑貨店やグリーンショップにも並ぶれっきとしたインテリアで女子からは、とてもかわいい植物になっている。
植物インテリア、雑貨としてこの苔は注目され小さなガラス容器に入れて育てる事が一般的である。
そしてショップや作家などが主催するイベントのワークショップは連日いっぱいになるほどの盛況ぶりだという。

ただ一般的にはどうしても苔と聞くとジメジメした所に生える見向きもされないおまけ的なイメージがつきまとう。
しかし、苔好きを公言するタレントやマニアの好きすぎるSNSなどで拡散されたことで苔=かわいいとなっている。
今では、苔専門店ができ、苔クリエイターなどがテレビに出演したり雑誌でも特集が組まれ頻繁に目にするようになってきた。

52コケプロジェクト
江津の苔で世界を潤す

さてまた江津に戻そう。
苔プロジェクトは、行政あげて苔を栽培し販売する苔農家を支援する制度や苔生産者の会まである日本で唯一の市町村なのだ。
江津の苔で世界を潤すというキャッチコピーを引っ提げてプロジェクトを立ち上げたのである。


苔プロジェクトは、民間企業、新規就農者など新たに参入して栽培を中心に行なっている。
ただ、様々な問題も抱えていて栽培しても需要のある所が単価が安くしか買わずで持続するのが困難な事業者も多い。
そしてそのほとんどが二毛作、三毛作で生計を立てているのが現状なのだ。
新規就農や新規企業の参入も減り、立ち上げ当初の中心的存在の業者もついに撤退した。

マイナス要素ばかりが目立つが、農林課の市職員や地域おこし協力隊も日々苔に関するあらゆることを支援し徐々に成果も出てきている。
立ち上げ当初とは、別の苔に関するリソースがある外部との連携で

苔のツーリズム
苔の事業など露出の増加
苔の生産者の会の仕組みづくり
上げればキリがないが、真摯に取り組んでいる成果如実に現れたのが

来年開催の苔好きの為の総会である、蘚苔類学会の総会がここ江津に決まったのだ。
これは、本当に活動や苔の美しい場所として認められたからこその開催地決定だったと思う。

少しだけ今回は書きましたが江津編バート2は、また書きます。
Japorium®との関わりや栽培の未来についてなど次回以降を乞うご期待!

写真は苔car(笑)

Japorium®localtrip#3
#江津市 #苔プロジェクト#苔#moss#japorium


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