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百合漫画総評004 - 私は君を泣かせたい

概要

作:文尾文(ふみおあや)
発売:2017/5/29(1巻)
連載(当時):ヤングアニマル(白泉社)

あらすじ

高校生・相沢羊(あいざわ・よう)の隠れた趣味は、ひとりの映画鑑賞。ある日、いつものように誰も居ない映画館に赴いたところ、同じクラスでヤンキーな見た目(虎の刺繍入りジャージ)の虎島ハナを目撃する。とんだ厄日だと羊は思いながら映画に集中するが、映画が終わってみるとそこには号泣するハナの姿があって……

ポイント1:ヤンキー百合

百合の王道のギャップ×秘密系百合である本作。
ハナは「映画で泣いてたことを誰にも言うな」と羊を脅し、彼女と同じ空間(映研)に入り込むことになる。
羊自身には何の落ち度もない。ハナには羊の傍に居なければならない理由があるが、羊には彼女に付き合う明確な理由がないのだが、なぜそんなことに?
それが「私は君を泣かせたい」というタイトルに繋がるのである。

ポイント2:恋愛は、よそでやってくれ!

羊とハナが主人公に据えられている時点で二人のCPが確定しているのだが、明確な二人の『好き』の描写は、なんと最後まで出てこない。
とは言え、レックス(ここでは、百合CPのこと)自体は存在して、二人の友人である二人が恋愛関係になり、羊やハナはそれを助ける役目に徹している……という、他紙でやるような百合から半歩ずらしたような話の進め方は新しいなと感じた。
明確な『好き』がない『好き』って、日本文学みたいでいいと思うんですよね……

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ポイント3:キーワードは

覚えておくととてもいい言葉を教えておく。
ヘビ柄。
以上だ。

さいごに

終わってる百合漫画読むのって、NTRしてるみたいでもの悲しくないですか?
それではまた。

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