FM PiPi たじみふるさとWalker [ 3 ]

[ 2020.04.14放送 ]第二週 1/2 - Powered by Vrew
キャリアの紹介 ①

たじみふるさとWalker

「今月のゲストは、東海クロスメディア株式会社 代表取締役 公益財団法人日本生産性本部 地方創生カレッジ総括プロデューサー 三輪知生さんです。今日もよろしくお願いいたします。さて、先週ですね、多治見とのご縁がどういったものなのかというのを聞かせていただきましたが、多治見でも色々とお仕事をされていたということで、今日は、そういったお話を聞かせていただきたいと思います。まずですね、この産業文化センターの上、2階で活動されていたという、よろず支援拠点でのお仕事のお話聞かせてください。」

「私は2012年から、岐阜県の産業振興にかかわっていたんですね。これは、岐阜県産業経済振興センターに拠点がありますけども、そこで受けて、自分で出回って企業さんの相談を受けるって事をやってました。それで、2014年からですね、中小企業庁の予算事業で新たな取り組みとして、よろず支援拠点事業が始まりまして。始まるにあたって、結局、誰が代表を務めるかっていうことで、私自身は、その背景として日本生産性本部の経営コンサルタントだったということもあって、国に対して、ちゃんと物が言えるだろうからお前がやれって、指名を受けまして。チーフコーディネーター、これ代表職なんですけれども、受けてスタートしたのが、2014年ですね。体制を整備するにあたって、相談員を集めるって言う事もありましたし、それと合わせて相談拠点を外地、岐阜のよろず支援拠点があるふれあい会館だけで、来てもらうっていっても、岐阜県広いですしそれぞれ地域性があるので、地域での相談窓口を出そうっていうことで、一番初めに思いついたのは、多治見ですね。ご縁が深いので。これは、商店主さんとの関わりもあったので。東濃信金さんと、市役所さんと相談して、多治見市には起業支援センターもあるのでここを使ってちょうだい、という話になって。ずっと毎週、金曜日来てたんですね。」

「色々な方の相談があったと思われますけれども、多治見でのよろず支援拠点でのお仕事というのは、例えば、どういった方のどういった相談があったんですか?」

「そうですね。陶磁器商社さんとか、タイルのメーカーさんが結構大変な状況になる中で、次の打つ展開はどうすればいいかという様な。私はチーフ、代表なので、深刻な問題だとか、大枠で何かどうかしなきゃいけないっていう相談を主に受けて、スタッフを揃えて対応していたので、一つひとつの企業の支援の方は他の相談窓口の人に、お願いしてたんですけどね。」

「このよろず支援拠点に関しては以前もこの番組で、お話を聞かせて戴いたことがあるんですけれども、その時は本当に中小企業のみなさん、少しなんかちょっとうまく行かないっていう困り事、ほんの些細なことでもいいので、ドンドン相談してください。という風だったんですが、それもやっぱり、国からのお金で運営されていて、私達相談する人達は、お金を払わずに、気軽に立ち寄れる、そういうところだったということですよね。」

「企業さんから、税金を集めますよね、法人税。それの使い道なんですね。新たな企業経営者の経営を健全化させて、また税金で返してね。だから、無料の経営相談なんです。それを国が判断して、そういう窓口が必要でしょう、ということで作ったのが、よろずなんです。多治見の商工会議所さんは、経済団体なんです。企業が、会議所に所属してその人たちの会費と、市役所からのお金で運営しているんですけれども、これは会員制のクラブ組織みたいなもので、それに対して、純粋に経営の相談を受けます。会議所のメンバーさん同士ですと、なかなか当たり障りもあって腹の痛いところは見せられないとか、見せたくないとか、ちょっとここぶっちゃけトークだから、ささやき声でしゃべるんですが、そんな事情もある中で、それを取り払って純粋に経営相談を受ける組織として、そういう意味では、会議所さんとも手を組んで、市役所さんとも連携して、取り組んできたんですね。」

「先程、多治見市の起業支援センターの名前が出ましたけれども、当然この起業支援センターとも二人三脚で。」

「そうです。同じように、彼らが中に入っている事業者さんの支援もしますし、ここを巣立っていった事業者さんの支援もしますし。そういう伴走型の支援って言うんですけれども、手続き申請の手伝いをするのではなくて、経営判断に関わるところですね。企業規模を拡大するのかしないのかとか、経営者さんは、なかなか一人で悩んでいても解決に至らない様なことを、ともにより沿って相談対応する、という体制なんですね。それができて。従来の産業経済振興の対応というのは、大体相談スタッフは企業のOB。過去の経験はありますけれども、これから新しい仕事でどうしていけば、例えば女性がハーブティーのお店でどうやってやっていこうかってことは、大手の企業にいたOBのシニアの方では、ちょっとそれは、業界が違いますから。答えられない様なことも、正直あったんです。そういうところに対して、女性の若手の相談員もラインスタッフとして揃えて、相談対応するということを、やってきたんですね。それをゼロから組み立てて、岐阜のよろずを作ってきた、良き時代の代表です。」

「相談の内容、あるいはその方の立場によって相談に当たる方もそれぞれ変わってくるということなんですね。」

「そうですね。それは、どうしても属人性が高くて。経営の経験とか、自分の今までやってきたこと知識だけでは経営はできないので。特にどんな経験があるか、ということですから実務経験のある人を、そのエリア、例えば、飲食店の経営を経験したとかサロンの経営をしたとか、という人を採用して。従来だと、ちょっとこれはなかなか採用に至らないんですけれども、そこを意図して、採用して相談員として配置して、っていう取り組みを行ってきましたね。」

「では、色々な相談事に対して、三輪さん自身が相談に乗るということではなくて、いろいろな話を聞いて、参考になりそうな方とのマッチングもずっと行ってきたということなんですね。」

「そうです。結局、鵜飼でいう鵜匠さんみたいですね。役割、まぁ船頭さんの役割というようなところも必要ですから。どうしても、何でも私が私がと言っても、それだけ対応しきれないです。岐阜県内に、17ヶ所相談窓口を作って、曜日は分けましたけれども、全域を全部、網羅的に私が全部対応することは不可能ですし。そうじゃない人の方が、最適な答えを出せるって言う場合もありました。例えば労務相談であれば、社労士さんの方が最適ですし、っていうことですよね。あとは金融ですと、金融機関のOBだった人の方が、良いとかですね。それは、金融機関との交渉事ってのも出てきますから。そうすると何を問われるかっていうのは、金融機関の人は、過去の経験においてそれを企業さんに、聞いていた側だから何が聞かれるっていうのが、手に取るように分かるわけですね。ですからそういう人が伴走型で支援すれば、金融機関との交渉もうまくいくわけですね。私では、それはそちら側にいたわけではないですので、そういう事ですね。専門性というのは、非常に重要になってきますね。個別に相談を受けると、そこのきめ細やかさが、一番のポイントだと思いますね。」

「そうなんですね。今でもよろず支援拠点時代の方々とは、お会いしたりそういったお仕事の話をされるんですか?」

「そうですね。相談を受けたりとか飲みに行ったりとか、ゴルフに行ったりとか色々な交流がありますし、園原さんとは、欠かさず交流がありますよ。」

「そうなんですか。まずは、よろず支援拠点を中心にしたお話を聞かせて戴きました。」

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