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連載【1】 5歳と1歳の育児中の専業主婦が刺繍教室を始めることになった閃きとは?


 刺繍教室をはじめたのは29年前、私が35歳の時だった。5歳の幼稚園児の息子と母乳を終えたばかりの1歳の娘の育児真っ只中に何故「お教室」を始めようと思ったのか?そしてそれが何故刺繍だったのか?30周年を迎える前に自分自身を振り返ってみることにしよう。そしていま、何某かの自宅サロンを開講したい人のヒントになれば幸いである。

 子供の頃から「つくる」ことが意味もなく好きだった私は、育児中でも時間を見つけては「つくりたい」ものを作っていた。それは、おもちゃ入れの段ボール工作や木工家具、洋裁、編み物、キルトなどで、刺繍もその中のひとつだった。
 ある日、息子の幼稚園ママが遊びに来た時のこと。壁に飾った刺繍作品を見て、「かわいい!作り方教えて〜」と言われたことがあった。その時の私は、「え〜?誰でもできるし簡単よ」と答えた記憶がある。教えることなんて何もない、わざわざ教える必要もないほど簡単だと考えていたからだ。

明日に続く…


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