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『乃木オタ回顧録〜デビュー10周年を迎えるにあたって』#3

2012年秋から冬〜高まるライブ欲

一度目のイベント参加「16人のプリンシパル」に味をしめた私は次のイベントを物色する。乃木坂は定期公演がないのでいつどのようなリアルイベントがあるのかは日々公式サイトなどのチェックが欠かせない。そして次に手を伸ばしたイベントは日テレで放送していた「ハッピーMusic」と言う歌番組の公開イベントだった。11月11日、場所は横浜アリーナ。
このようなイベントは初だったので友人を誘い付き添ってもらった。この頃はライブでサイリウムを振るなんて事も未経験で、たまたまライブ運営から配られた液体サイリウムを手に乃木坂の出番を待った。
奇しくもこのライブ、4thシングル「制服のマネキン」初披露の場となった。当時のキャプテン桜井玲香が「制服を着たマネキン」とタイトル紹介をミスったのを覚えている。愛すべきキャプテンのポンコツ健在である。初披露と言うこともあり会場のアイドルガチ勢はなかなか盛り上がった。が、しかしこの後自分は目を疑う光景を目の当たりにした。
乃木坂より後、NMB48がステージに登場した途端おそらく乃木坂推しのTシャツを着ていたアイドルガチ勢のオタク達が一斉にそのTシャツを脱ぎNMB48仕様になりNMB48でより一層爆発的な盛り上がりを見せたのだ!
これは私の思い出補正かも知れないがその光景に戦慄を覚え、何故か友人と会場を後にした。
まさに48勢のとてつもない勢いを肌に感じた瞬間だった。

4thシングル「制服のマネキン」は当時、乃木坂界隈のファンを騒つかせた選抜だった事は周知のことだろう。秋元真夏の復帰である。「乃木坂って、どこ?」での急に名前を呼ばれて戸惑う場面は乃木坂の歴史を振り返るたびに目にする有名な場面となっている。観ている視聴者としてはまさに青天の霹靂、今まで全く知らない人が突然現れた印象となった。おそらくグループ結成の頃からチェックしてる人はピンときたのかも知れないが番組途中から見ているものには訳がわからない状況となった。まさかこの子がいずれ乃木坂46のキャプテンになろうとはね。

「制服のマネキン」のカップリング曲に「指望遠鏡」がある。当時放送が開始されたアニメ「マギ」のエンディングテーマに選ばれている。乃木坂46としては初のメディアミックス戦略に乗っていたのだが友人のアニメファンによればファンに叩かれてるよとの報告。アニメ主題歌にコテコテのアイドルは昔から反感を買うことが多い。その割にアイドル起用も多い。このアニメファンとの戦いは翌年「ナルト疾風伝」でも繰り返される。

「制服のマネキン」が発売された2012年師走、ついに東京で乃木坂46の純粋なるライブが開催されることとなった。それまで何故かZepp名古屋とZepp難波では単独ライブを行っていたものの関東圏では単独ライブを開いてなかった乃木坂46がついに年末Zepp東京でのライブを開催する。
12月27日、14時の回と18時の回2ステージ。自分は仕事終わりに18時の回に合わせて駆けつけた初めてのZepp東京。入場すると一階のだいぶ後ろのバーの近辺だった。ステージ上には巨大モニター。ステージまではだいぶ距離あるがモニターのおかげでメンバーの表情も見て取れる。自分の近くにはほぼ全曲の振り付けを完コピしてて踊ってるオタクがいた。自分はと言うとがならない程度にカラオケ状態で歌って過ごした。

この時初めて公式のライトステックが発売され持っていった。今よりかなり光の弱いライトステックはボタン電池式。屋外に設営された物販コーナーは小さなテント一つ、今では考えられない量だったなあ。自分は地味な黒いTシャツを購入。初めての乃木坂46オンリーのライブは興奮のうちに2012年を締め括った。

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