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『乃木オタ回顧録〜デビュー10周年を迎えるにあたって』#16

2014年晩夏〜「真夏の全国ツアー2014」in明治神宮野球場

2014年8月、乃木坂46は2度目の「真夏の全国ツアー」に乗り出す。前年は全国五都市のZeppを巡るツアーだったがこの年は大阪、福岡、仙台、名古屋のアリーナ級のホールをめぐりラストは東京、明治神宮野球場で開催する事が決定した。神宮球場をアーティストがライブで使用するのは2000年のTHE ALFEE以来14年ぶりとなった。以降夏のツアーで乃木坂が使用するのは2019年まで恒例となった。
基本的に関東エリア内のイベントに限り足を運んでいた私は千秋楽の神宮球場のみに参戦、少し乃木坂に興味を持ち始めたカメラ友達を誘いはじめての神宮に向かった。ビギナーズラックなのかまだまだ今のように競争率がバカ高く無かったからかアリーナ席のセンターステージからは程遠い中ほどの席を2席ゲット。しかしこの時、ライブが始まる直前だったかまだ席が埋まってない頃に前に座ってたAKBから流れてきたのかどうか知らないがしたり顔で「乃木坂もまだまだだからねぇ」と嘯いていたオタクの言葉は未だに忘れない。この頃はこんな事ばっかりだった。
開催日は8月30日、毎年のことながら初めてのこの日も台風の影響で天候は思わしくなく朝からぐずついた天気だった。しかし、ライブが始まる直前急に雲がはけ青空が見え始めたのだ!

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こんな奇跡的な晴れは後にも先にも経験した事がない。そして、いよいよライブが始まる。この時のOVERTUREはBOOM BOOM SATELLITES制作の特別バージョン。センター西野七瀬を中心にステージに登場するメンバー。「夏のFree&Easy」からのスタート!ハイテンポのノリの良い曲を中心に夏曲を挟み一気に盛り上がる。
このツアーの縦軸のストーリーとして「バレッタ」のMVに登場した手塚とおる演じるボス率いる悪の軍団にさらわれた生田絵梨花をメンバー、ファンが協力して救い出さねばならないと言う企画があり、神宮はその最終回となっていた。ラストの課題は「サインボール1000」と題しメンバーが1000個のサインボールを客席に投げ切ると言うもの。なんとかクリアして囚われていた生田絵梨花は解放された。その時友人がキャッチした伊藤寧々のサインボール。

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無事帰ってきた生田絵梨花はセンターに立ち新曲「何度目の青空か?」を初披露。
本編ラスト「君の名は希望」では460発もの花火が神宮球場上空を華々しく飾りファンの目を楽しませた。
そしてアンコール。そう言えばこの頃はまだ「のーぎざか!」「フォーティーシックス!」の掛け声も揃ってた気がするなぁ。再びステージに登場したメンバーたち。そこへキャプテン桜井玲香が呼び込む。ステージに現れる橋本奈々未!

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福岡、仙台、名古屋とツアーを体調不良により休んでいたななみんがステージに立ってくれた!大阪公演を終えた後倒れ、以降のツアーを休んでいた彼女は「アナフィラキシー」と言う症状に見舞われ入退院を繰り返していた。この時多くのファンが初めて「アナフィラキシー」と言う言葉を知ったのではないかと思われるほど聞き馴染みのない病名だったが強いアレルギー反応の一種で原因がなかなかわからないのが怖い病気である。
そんな病を乗り越えてどうにかステージに立ち喋れるくらいには回復しましたと彼女は直に報告してくれた。
ななみんの回復を祈りファンの間では千羽鶴を折ろうと言う運動が広がり自分も何羽か折って献上した。それは本人に渡すのではなく神宮球場の外にお花と一緒に飾られた。
さらに名古屋で握手会を終えた交換留学生・松井玲奈とも中継で繋ぎどうにかこうにか乃木坂46全員揃って大団円を迎えた。
こうして乃木坂46にとっての初めてのスタジアムライブは完遂されたのだが乃木坂メンバーどうやら誰一人として満足していなかったようだ。やはり初めての大箱でのライブ反省点も多かったらしく、次回雪辱を誓うのだった。

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