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[機材レビュー]Ibanez AS93

少し前に2008年製のIbanezのセミアコースティックギターAS93を入手して、練習用セミアコとして使っている。AS93は発売された時期によって同じ名称ながらスペックが異なるのだが、入手したのは2007年に発売された初代AS93。

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カラーはViolin Sunburst。その名の通り、バイオリンのような色合いで落ち着きがある。

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特に夜間、暖色系の照明とよくあう。ピックアップセレクターとノブ類の距離が近いのが若干弾いていて気になる。

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スペックやデザインは、セミホロウギターとしてはかなり標準的な方向性だ。代表的なセミホロウギターの一つであるGibsonのES-335と並べると、サイズやデザインがとても似ていることがわかる。

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ネックはメイプルとマホガニーの3ピース構造。グラデーションの塗装が格好良い。

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ペグやテールピースはゴールドパーツが使われている。ペグはロック式ではなく、トラディショナルなタイプでなぜか若干安っぽさがある。

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初代AS93ではポジションマークにアバロン貝が使われている。現行のAS93FMでは普通のアクリルブロックに変わってしまっている。

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Quik Change IIIテールピースでは、溝に弦を沿わせるだけで弦を張ることが可能。ただし、慣れていないためか弦交換の最中に意図しないタイミングで弦が外れてしまう時もあった。

フロントに搭載されているピックアップACH1は、セミホロウ構造特有の響きと相まってか、ローがかなり強く出るようだ。クリーンの場合は、ボリュームを少し絞ってイコライザーで若干ローを削ると丁度良い感じになった。

歪ませても割と暖かみのあるサウンド。前述の通り、ピックアップセレクターとノブ類の位置が近いのは若干使いにくい。

逆にいうとこのセレクターの位置の問題以外はあまりネガティブなことが見当たらない。渋い見た目もなかなか良く、安く購入できたこともあり、壁にかけておく練習用のギターとしてはとても満足度が高い。せっかくなのでピックアップを交換してみようかと考えたが、一度ジャックの配線を修理した際にセミアコのピックアップ交換には相当な気力が必要だということがわかり、断念した。

参考: 最新のAS93FMとの違い

現行のAS93FMでは、ピックアップがSuper '58に変更、指板がエボニーになり、ブリッジも変更、ネックがニャトー/メイプルの3ピースに変更されるなど、若干パーツや材のグレードがアップしているようだ。それに合わせて、値段設定も若干高くなっているようだ。







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