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我が家の英才教育

「我が家の英才教育」

僕が尊敬している、
福岡在住のミュージシャン、とんちピクルスさんは、
全国のカフェやライブハウスでライブをしている、
さすらいのミュージシャンなのだが、
福岡でも時々ライブがあるので、
僕は行ける限りは行っている。

うちの子供もとんちさんのファンなので、
スケジュールが合う時は子供も連れて行くのだが、
あちこちのカフェに行っているうちに、
子供が「いつかカフェをやりたい」と言い出した。

中でも警固にある「コホン」というカフェがお気に入り。
子供は母子家庭なので、小学生の頃、
夏休みに、母親が仕事に出ていて家に一人でいる時、
時々「コホン」に行っていたらしく、
「コホン」の店長さんがツィッターに、
「時々小学生が一人で店に来る」と書き込んだら、
別の、よくとんちライブを開催する店の人が、
「その子ならうちにもよく来ますよ」と書き込んで、
それを読んだ人が僕が行っている美容室の人に教えて、
という感じで、回り回って、僕に、
「紀川くんの息子さんがツィッターで話題になってるよ」
という情報がもたらされた。嬉しい噂話である。

はじめて子供ととんちライブに行った時には、
まだ子供の手を引いていたように記憶している。
今では子供は、その頃より50センチも背が伸びて、
僕よりもとんちさんよりも大きくなった。まだ中一だけど。

写真は子供の行きつけのカフェ「コホン」
今回も食べ物シリーズにするつもりだったのに、
食べ物がまったく出ないままに終わってしまった。
次回「レトルトカフェめし」に続く。

「レトルトカフェめし」

子供が「いつかカフェを開店したい」と言っていて、
それに「いいね」してしまった僕だが、
それではメニューはどうしようかということになり、
「とりあえずレトルトでいいんじゃね?」ということで、
半年くらいかけて、レトルトのカレーとパスタを大量に試食した。

カフェで出るいわゆる「カフェめし」は、
有機なんたらみたいなのが結構あって、
クレソンとかローズマリーとか、
名前がしゃらくさくて、しかもたいしてうまくもなく、
腹の足しにもならないようなものが多い。

そんなのばっか食ってたら子供が「草食系」になってしまう。
ここはがっつりレトルトで行こう。
大盛りはサービスで行こう。
添加物でも防腐剤でも、何でも消化して、
耐性のある人間に「食育」しよう。という方針だ。

というわけでフードメニューはあらかた決まり、次はドリンクメニュー。
子供は去年のクリスマスプレゼントに、
おじいちゃん(僕の父親)にコーヒーミルを買ってもらった。

しかし子供は猫舌で熱いコーヒーが飲めず、
さめたコーヒーはまずくて飲めたもんじゃないと言う。
しかも紅茶は苦手とのこと。面白いでしょ。

ならドリンクは缶コーラでいいじゃん。大人には缶チューハイだ。
あと、僕の好みでドクターペッパーも加えることにした。
こんな駄目駄目な開店計画なのだが、なにより問題なのは、
開店資金はどうするのか、ということである。
まったくめどが立っていないのだ。

しかも子供は中学生で、開店しても店には立てない。
でもバーチャルカフェ計画は着々と進行している。
カフェの名前は「スープ」に決まっている。
これは僕と子供が、とんちピクルスさんのコピーバンドである、
「いんちきクルトン」というバンドを結成したからで、
そのクルトンが浮いているスープという意味なのである。

しかも僕も子供も楽器はほとんどできず、子供はかなりの音痴である。
子供は、とんちさんのライブに行く度に、
一緒に唄わないかと誘われているのだが、
もう3年くらい断り続けている。

なんか、すべてが楽しい。
今回も食べ物シリーズにする志で書いたのだが、
どうもファール、あるいは空振りで、もうアウトかもしれない。

とりあえず今日のメニューは、
中村屋のレトルトカレーとドクターペッパー。
しかし実在しないので、写真は添付できない。

そのかわり、子供が書いたカフェ開店計画書をアップする。
ちなみに子供は「いんちきクルトン」では、ウッドブロック担当。

スープのスペルが間違っているところがいかにも中学生らしい。

「コホン」は店長さんがお亡くなりになって閉店してしまった。
子供ももう24歳で4月から東京の広告関係の会社に就職する。


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