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6年間の非正規雇用からの脱出

非正規雇用のスタート

2017年9月16日、いろいろあって非正規雇用の幕開けとなった。最初の非正規雇用では正社員候補としてアルバイトでネット販売のベンチャー企業に入社した。年明けに正社員に昇格するはずだったが、業績不振によりそれも叶わず3月でリストラ。

夢のような職場で


途方にくれて将来に不安を感じていたが、2018年4月に元大企業の玩具メーカー副社長からスカウトを受け、玩具のベンチャー企業に入社した。この玩具会社では、自分が今までに経験したことない世界を味わうことになった。某ボードゲームの広告塔として、出版社のスタジオで写真撮影を行い子供用雑誌に掲載されたり、地方のビッグイベントに参加したりニコ生に出演するなど信じられない夢のような出来事ばかりだった。

しかし、そのボードゲームの売れ行きは悪く、さらにコロナにより追い討ちをかけられ業績悪化。2020年3月末に不定期出社を言い渡されたが事実上のリストラとなった。

体調不良を患う

その後、関連会社に3ヶ月だけお世話になった後、なんとか派遣バイトで食い繋いでいたが9月にうつ病を発症する。あまりにも辛すぎて知り合いに電話をした際に涙が自然と溢れてしまった。その知り合いは、大学時代に異業種交流会で出会ったご年配の方で、今でもよくお世話になっている方だ。電話で話をした後、気が楽になった。

退屈紛れに簿記3級の勉強

うつ病を発症させた後、部屋の中で籠ることが多く何もやる気が起きなかった。ふと本棚を見ると、今まで手をつけては挫折していま簿記3級のテキストが目に止まった。試しに解いてみたところ、今まで出来なかったことが嘘のようにスラスラ解けるようになっていた。余計なことを考えなくなったために簿記だけに集中できるようになったのだろう。その年の12月に簿記3級を合格した。

ネット販売会社に再雇用と転職後の諦め

2021年2月に再びネット販売の会社に再雇用でお世話になり、簿記を活かした職場が見つかるまでお世話になった。8月に念願の簿記2級に合格し、10月に税理士事務所に転職した。しかし、12月の前半に税理士と上手くいかず辞めてしまった。

思うように仕事ができず、自分には一般企業が向いてないのではと思い始めた。以前から脳に障害があるのではないかと思っていたので病院で検査をしたところ、主治医にADHDと診断された。少しショックを受けたがすぐに受け入れられた。

再び派遣バイトをやりながら

2022年1月、再び単発派遣バイトを続けながら障害者雇用の会社に就職するため就活を行うことに決めた。しかし、手帳の取得や自分に合った支援機関の登録をするのに1年以上掛かった。

単発派遣バイトでは生活がきついと思ったが、幸いにも長期の駅中物流業務の案件を見つけた。その駅中の長期物流案件は移転者業や引っ越しに比べると楽であったのと時給もそこそこ良かったため、次の転職先が見つかるまでの良い案件だった。当初は半年以内にやめる予定だったが、1年2ヶ月続けることになった。

就職活動の苦労と非正規雇用へのピリオド

就職活動に関しては中々苦労した。本来ならアルバイトはせず就労支援機関でお世話になりたかったが、事情により登録できなかった。しかし、就労支援は無理だったものの、仕事の休みの日にハローワークの担当者に履歴書と職務経歴書の添削をしてもらった。また、その担当者より、就労支援機関に代わる支援機関を教えてもらい無事に登録ができて安心した。

2023年の5月から本格的に転職活動を行い、無事に8月の最初に特例子会社から内定をいただいた。そして2023年8月31日、およそ6年続いた非正規雇用生活にピリオドを打った。


2023年9月〜現在

特例子会社は入社当初は契約社員の場所が多いが、自分がお世話になっている会社は初めから正社員での勤務だった。働きやすい環境で、今までの非正規雇用がどれだけ大変だったのかを思い知った。

非正規雇用時代には得られなかった心の中の安心感が少しずつではあるが今は感じられてきている。

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