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ホームシアタが欲しい。欲しいったら欲しい。①家を建てる

ホームシアターが欲しい。

トム・グリン=カーニーとサム・クラフリンを大画面で観たい。ヨギボウに沈みながらトム・グリン=カーニーとサム・クラフリンを大画面で観たい。

経済的理由により、機材がいつ揃うかわからないのでこのシリーズもいつ終わるかわかりませんが、段階を追って記事を残すことにしました。誰かの役に立つといいけど、役に立たないものの存在に関してもう少し寛容になっていい世の中。

初回の今回、タイトルは『家を建てる』です。

未だ実家住の私と弟に対して、いよいよこいつら最期まで実家に居座る気だなと観念した両親は、この夏実家を建て直すことにしました。今の家はとにかく雨漏りがひどすぎます。幸い、私にも一部屋あてがわれることになりました。ホームシアター仕様をリクエストしない手はありません。色々調べた結果、部屋を作る時点でできることがいくつかありました。

1. 天井・壁・床の色→迷光対策のため暗い色がベスト
2. 窓の位置および仕様→暗室化のため窓なしがベスト
3. 天井のスクリーンボックス
4. プロジェクター設置用の下地・コンセントおよび配管

もちろん、どれも必須ではないです。

1.天井・壁・床の色

迷光対策、という言葉を知らなかった。

専用ルームではなく自室なので、全部暗いのはちょっと無理。さらに、天井も壁も床も、暗い色というのは一般的ではないのでオプション料金になってしまいます。それでもどれかひとつはオプション行使しようと思い、担当の方にサンプルと時間をもらって1週間検討し、壁だけ濃い色にしました。ヨーロッパっぽい壁色にあこがれもあったからです。

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弟には「完全に理科室の机」と評される。

2.窓の位置および仕様

これも専用ルームではないので設計士さんによるデフォルト案のままにしました。光が入ってこないよう、大きい窓はシャッターにしたかったのですが、無精なお前は絶対にシャッター閉めっぱなしになる、と母親からのダメ出しがあり、つけられませんでした。

3.スクリーンボックス

憧れの!スクリーンボックス!!憧れが強すぎて「スクリーンボックス作る!」くらいしか考えていなかった私は、室内デザイン担当の方「スクリーンボックス作ってください!」と鼻息荒めに伝えたところ、「幅と奥行きと深さは?」と聞かれて白目になりました。スクリーンに関しては、どの商品を購入するかを考えておく必要があるということを知らなかったのです。

〇〇インチのスクリーン用、だけでは情報として完全に不足しています。同じインチでも、メーカーによって全幅が結構違います。手動か電動かでも違います。電動の場合、電源の取り方も全然違います。

何インチにするかは、部屋の大きさ(視聴距離)によりますが、それだけでなくプロジェクターが要求する投影距離も考慮しなければなりません。なので、部屋にどれくらいの距離がとれるか計算しておき、かつプロジェクターに関してもいくつか候補を挙げておく必要があります。面倒くさい!!

大きさは130インチにしました。限界の限界です。きっちり計算したら限界を超えているかもしれませんが、細かいことは気にしません。130インチスクリーンの本体幅はほぼ部屋の幅とイコールです。手動の方が電動よりも本体幅が狭いので、手動にすれば140インチ行けるかもしれませんが、やっぱり電動の方がかっこいいのと、でかいスクリーンを手動ってちょっと怖い。スクリーン下ろすたびにどっかに負荷がかかりそう。

あと、電動で注意しきゃならないのがこれ。

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このタイプがわりと多い。悪くないんですけど、施工前の今なら天井のスクリーンボックスにスクリーン用のコンセントをつけられるし、壁をケーブルが這わないようにCD菅を設置したりする予定なのに、これは少し悲しい。もう少しすっきりしたシステムにしたい。あと、大きいスクリーンの場合は、取り付け金具が心もとないメーカーのものも避けるべきだと思います。海外製品とかわりと「大丈夫かこれ」ってのがある。

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こういうのはちょっと怖い。

などなど考えると候補は1つに絞られてしまい、当初予算の半分をスクリーンで占めそうな勢いです。ちなみに秋葉原ヨドバシの売り場でスタッフさんに聞いたところ、画質を考えるならスクリーンかける予算をプロジェクターにかけるべき、スクリーンは画質に関してはそんなに違いがでない、とのことでした。とのことでしたが、まぁ仕方ない…。

スクリーンボックスの位置については、投射距離を稼ぐためには壁ギリギリにしたいところでしたが、スクリーンの後方にテレビを置く予定なので壁から30cm離しました。ちなみに「ここには太い柱がくるので作れません」とか色々あるので、相談はなるはやで。

4.プロジェクター設置用の下地・コンセントおよび配管

天井にプロジェクタをぶら下げる場合、裏に下地が必要です。更にそこにコンセントがあれば壁に電源を這わせる必要がありません。

スクリーンが予算の半分を食ったため、プロジェクタを決定することが私にはできませんでした。できるなら、決めてしまった方が良いです。プロジェクタによって、スクリーンからどれくらい離す必要があるか(投射距離)が異なるからです。とはいえ、ある程度は数値に幅(最小距離~最大距離)があるので、スクリーンボックスほどきっちりしなくてよさそう。なんといってもプロジェクタは製品に幅がありすぎて、1~2日考えたくらいでは決まりません。ので、スクリーンから3.5mくらいの、だいたいの場所に下地を打ってもらうことにしました。この投射距離からプロジェクタを逆に絞り込めばいいだけの話です。コンセントは2pか3pどっちにするかも聞かれましたが、変換できるからとりあえずどっちでもいいです…と疲れ切った声でお願いしました。

最後に配管のお話です。プロジェクタと再生機器を繋ぐHDMIケーブルを通すCD菅です。なくても天井と壁を這わせればいいのですが、せっかくだからつけてもらうことにしました。CD菅は内径がΦ22、Φ28、Φ36とあるのですが、HDMIのヘッドが入らないと話になりません。大は小を兼ねるのでΦ36でお願いしたのですが、窓のサッシとか断熱材がどうこうとかで(よくわからなかった)、Φ22になってしまうと言われました。検索してみると、Φ22というのは「ケーブルのヘッドが入りませんでした」という報告でしか出てこない規格だったので、そこをなんとか再検討してもらえませんかねぇ…と渋り、Φ28でなんとかやってみてくれることになりました。個人的には28でも少々不安ですが、仕方ないです。ダメなら壁を這わせます。

そんなわけで、現在順調かどうかは知りませんが我が家は建設中です。9月に完成予定です。スクリーンとプロジェクタで予算を使い切りそうですが、加えてアンプとスピーカーと高性能で長いHDMIケーブルを買わなければなりません。こんなことなら例の10万円を使わずにおけばよかった(もらう前に使い切った)。

こけら落としの作品を何にするかを考えている時間が一番楽しく、電卓を眺めている時間が一番つらいです。

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