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昨日はエツィオの誕生日

「私がこの人生を選んだんじゃない。
  選ばれたんだ。人生に。」

きのう6月24日は「アサシンクリード」シリーズを代表する主人公エツィオ・アウディトーレ・ダ・フィレンツェの誕生日。

アサシンクリードシリーズは去年最新作の「ミラージュ」が発売。前作「ヴァルハラ」で物語の新たなキーマンとして登場した隠れし者「バシム」を主人公に据える。また、今年11月には遂に戦国日本を舞台とした「シャドウズ」が発売を控えている。
1作目「アサシンクリード」から最新作「ミラージュ」に至るまで13作品が制作され、さらに外伝作品として「クロニクル」やコミックスなどが展開されてきた。
そんなビッグタイトルの「アサシンクリード」シリーズだが、中でも最高傑作との呼び声高いのが、「アサシンクリード2」「アサシンクリードブラザーフッド」「アサシンクリードリベレーション」の3作品、通称「エツィオ三部作」だ。

エツィオはフィレンツェの銀行家の家で生まれ、家族がテンプル騎士団によって謀殺されたのち、アサシンとしてイタリア各地やコンスタンティノープルで騎士団との戦いを繰り広げていく。
物語はエツィオがこの世に生を受け産声をあげた瞬間から始まり、その生涯の大半が2~リベレーションの三部作の中で描かれる。
シリーズ屈指の陽キャ主人公であり、情熱的で女たらし。しかしアサシンとしての能力は卓越し洗練されており、晩年もその技は失われてはいなかった。
2~ブラザーフッドでは、テンプル騎士団そして黒幕のロドリゴ・ボルジア(教皇アレクサンデル6世)やその息子チェーザレへの復讐と「エデンの果実」の争奪戦が描かれる。
物語の中でエツィオはレオナルド・ダ・ヴィンチやマキャヴェリら仲間たちと共に戦い、マスターアサシンとして大成、やがて教団を率いる指導者となる。

「リベレーション」ではオスマン帝国支配下のコンスタンティノープル(イスタンブール)に舞台が移る。亡き父が手紙で語った、前作主人公「アルタイル・イブン・ラハド」が残した書物庫に眠る秘密を探るべく、書物庫の「鍵」を求めてコンスタンティノープルに赴いたエツィオは、その地で再びテンプル騎士団との戦いに身を投じることになる。
戦いの末、再びアルタイルの書物庫を訪れたエツィオ。そこで彼は、これまでの人生の意味と自分に与えられた本当の役割を知る。

また、「クロニクルチャイナ」に繋がるアニメーション短編作品「アサシンクリードエンバース」ではエツィオの晩年の姿が描かれる。
全てを終えた後、故郷フィレンツェへと戻ったエツィオ。コンスタンティノープルで出会った女性、ソフィアと家庭を築き隠居生活を送る。この時、エツィオは齢60を過ぎ、病を患っていた。
ある時、遥か東方シルクロードの果て中国から一人のアサシン、シャオ・ユンが訪ねてくる。過去からは逃れられぬことを悟ったエツィオはユンと共に追っ手を退け、アサシンの教えを説く。
ユンと別れた後のある日、エツィオは妻と娘と共に街へ出かけた。かつて父と兄弟が処刑された広場のベンチに腰掛け、市場で買い物をする家族を見つめながら、エツィオは息を引き取る。

誕生から人生の幕引きまで、プレイヤーはエツィオの人生まるごとを追体験させられるため、「エンバース」視聴後はもれなく情緒が崩壊する。エンディング後の余韻は「アサシンクリード4ブラックフラッグ」といい勝負。
正直、PS3時代のゲームのためリマスター版でも操作感にやや難ありで、ゲームプレイそのものにはぶっちゃけストレスを感じていたが、ストーリーの完成度は間違いなくシリーズダントツ。フルリメイクしてくれないかな…。

ちなみにエツィオと同時期のアサシンに、映画「アサシンクリード」のアギラールがいる。
ゲームのアクションをそのまま映画に落とし込めるのがすごい。イーグルダイブのシーンも命綱なしでの撮影らしく物凄く気合いの入った実写化作品。アギラール役のジェイク・ギレンホールがかっこいいのでジェイクファンもアサクリファンも必見の作品。

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