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流転の地球\さまよえる地球


原作は劉慈欣の「流浪地球」。
急速に膨張する太陽から逃れるため、1万基の地球エンジンが建設。地球ごと太陽系を脱出し、4.2光年先の恒星系を2500年かけて目指す「移山計画」が発動する。

「未来戦記」のような設定てんこ盛りSF。原作はもっとシンプル。原作「流浪地球」に「2001年宇宙の旅」とか、色んなSF作品の要素をぶち込んでとりあえず煮込んだような感じ。

木星の重力に捕まり、大気を吸われる地球の画はインパクトがある。他にも凍りついた上海、巨大な地球エンジン、CODみたいな強化外骨格兵士など映像は見ていて楽しい。

後半の諦めムードの中、拳銃自殺した日本人モブが個人的には印象的。
「味噌汁が飲みてえなぁ。
  白飯がありゃ文句ねぇ…」
冒頭、昆虫食のようなものが主食となっているような描写(セリフ?)があるため、大豆や米といった穀物類は、もしかしたらこの世界ではもう栽培できなくなったか、あるいは高級な嗜好品なのかもしれない。悲しい。

最近公開されていた続編「太陽系脱出計画」は「さまよえる地球」の前日譚にあたるらしい。なんとなくそっちの方が面白そうな気がする。

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