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カリブ海におけるクリケット文化圏

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今回はカリブ海におけるクリケットについてです。

カリブ海諸国

アメリカ合衆国の南にあるカリブ海には、700以上の島、岩礁があり、その中で独立国が13カ国、非独立地域が10地域あります。

独立国
🇨🇺キューバ
🇯🇲ジャマイカ
🇭🇹ハイチ
🇩🇴ドミニカ共和国
🇧🇸バハマ
🇰🇳セントクリストファー・ネイビス
🇻🇨セントビンセントおよびグレナディーン諸島
🇱🇨セントルシア
🇦🇬アンティグア・バーブーダ
🇩🇲ドミニカ国
🇬🇩グレナダ
🇧🇧バルバドス
🇹🇹トリニダード・トバゴ

非独立国
🇵🇷プエルトリコ
🇰🇾ケイマン諸島
米領ヴァージン諸島
英領ヴァージン諸島
🇲🇸モントセラト
🇦🇮アンギラ
🇲🇶マルティニーク
🇬🇵グアドループ
🇲🇫サンマルタン
🇨🇼キュラソー
🇦🇼アルバ
🇸🇽シント・マールテン

野球派のキューバとドミニカ共和国

多くの国と地域があるカリブ海諸国ですが、地域ごとで盛んなスポーツが異なります。カリブ海諸国は、20世紀半ばまで、多くの国が植民地支配下にあった地域で、その国ごとで盛んなスポーツも大きく異なってきます。

まず、スペイン語圏のキューバとドミニカ共和国は、非常に野球が盛んな国です。両国ともアメリカが軍政を敷いていた時期があり、野球の他、バレーボール、ボクシングが盛んです。あと、米領のプエルトリコも野球が盛んですね。

しかし、キューバとドミニカ共和国、プエルトリコは、イギリスのスポーツであるクリケット、ラグビー、サッカーはあまり盛んではありません。

仏領はサッカーが盛ん

そして、フランス語が公用語のハイチに、仏領のマルティニーク、グアドループは、主にサッカーが盛んな国です。

マルティニーク、グアドループでは、出身者やルーツを持つ選手が、W杯優勝のメンバーになるなど、多くの選手を輩出しています。ハイチはフランス、ベルギーなどのフランス語圏を中心に、多くの選手がプレーしています。

ハイチの場合は、隣国のドミニカ共和国同様、バスケットボールが非常に盛んで、NBA選手も輩出しています。ボクシングや陸上も盛んに行われています。

旧英国領はクリケット

上記の国と地域以外は、ほとんどがクリケットが国技となっています。

これらの国々は、最初はスペイン・ポルトガルが植民地支配下に置きましたが、大英帝国が後に支配下に置きました。大英帝国の統治下で、クリケットが広まり、この地域は現在の西インド諸島代表の原型である「西インド諸島連邦」として、イギリス本土との対戦が行われるようになりました。

現在の西インド諸島代表はこちらの国が参加しています。

🇯🇲ジャマイカ
🇰🇳セントクリストファー・ネイビス
🇻🇨セントビンセントおよびグレナディーン諸島
🇱🇨セントルシア
🇦🇬アンティグア・バーブーダ
🇩🇲ドミニカ国
🇬🇩グレナダ
🇧🇧バルバドス
🇹🇹トリニダード・トバゴ
🇬🇾ガイアナ

非独立国
米領ヴァージン諸島
英領ヴァージン諸島
🇲🇸モントセラト
🇦🇮アンギラ
🇸🇽シント・マールテン

カリブ海の旧英国領の地域と、南米のガイアナを加えた9カ国と5地域が西インド諸島代表としてプレーしています。

陸上とレゲエのイメージが強いジャマイカは、実を言うと、クリケットの強豪国。世界的なバッツマンで「ビッグボス」の愛称で親しまれているクリス・ゲイルを輩出しています。

バルバドスは、かつての世界屈指のオールラウンダーのガーフィールド・ソバーズ、世界屈指の速球派ボウラーのマルコム・マーシャル、アンティグア・バーブーダは世界屈指のバッツマンだったヴィヴ・リチャーズ、トリニダード・トバゴは90年代を代表するバッツマンのブライアン・ララを輩出してきました。

ワールドカップ2度の優勝

通称「ウィンディーズ」の西インド諸島代表は、過去にクリケットワールドカップを1975年と1979年に制覇し、T20ワールドカップでは2012年と2016年の2度優勝しています。

ここ近年は主力選手の高齢化もあり、なかなか思うような成績を収められず、オーストラリア、ニュージーランド、イングランド、インド、パキスタンらから遅れを取っているものの、クリケットはカリブ海のビーチで遊ばれているだけに、非常に根強い人気があります。

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