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氷点下の朝は美しい・上高地早朝散歩

海でも山でも日の出ごろの時間帯は美しい景色が見られるものですね。
上高地に行かれたらぜひ一泊し、早朝の散歩を楽しんでほしいと思います。
山に囲まれている上高地では日の出時刻前はかなり暗いので、あまり早くても景色は見えません。
日の出時刻の15分ほど前に河童橋を出て田代湿原を目指しました。
私の持っている温度計でマイナス1℃。
私の住む町では真冬でも滅多にマイナスにならないので恐ろしく寒いという感覚です。
そのような寒い中をしばらく歩いていると体も温まってきます。
また、空も明るくなり、高い山には太陽の光が当たってきます。
そうなると高い木々は上の方の葉っぱが霜で白くなっているのも分かり、足元の木道も霜で滑りやすくなっていることにも気づくのです。
そんな状態を楽しみながら、田代湿原に到着。
晩春の枯れた草が広がる湿原も、霜で驚くほど美しい景色になっていました。

穂高連峰は日が当たり、湿原はまだ光が当たらず一面霜となる絶景です。

もう何十回も訪れていてもさすがにこの景色を見たのは初めてです。
イワイチョウやレンゲツツジの咲く美しい湿原ですが、別世界です。
寒さも忘れる美しさに驚きました。

梅雨時にはレンゲツツジが咲いてすごく雰囲気のいい田代湿原ですが、この季節は初めて見ました。

さらに湿原の少し先の田代池にも行きました。
ここも春や夏とは違う美しい景色が広がっていました。

春や夏とは全く違う景色の田代池

池の周りの枯れた草にはいっぱい霜が付き白くなっています。
さらにカラマツなどの黄葉した木々も葉っぱに霜が付いていて白っぽい色になっています。

池の水はゆっくりと流れています。

徐々に明るくなってきてより一層寒さを感じるような雰囲気が出て来ました。

このような霜に覆われた景色というのは神秘的な美しさがありますが、早朝にだけみられる景色だと思います。
この場所を後にして河童橋まで戻る途中の散策道を歩いていると、少しづつ光が当たる場所ができ、そのあたりでは晴れているのに雨が降って来たかのように水滴が落ちてきました。
木々の霜が溶けて水滴となって落下してきたのでしょう。
多分8時頃になると全く違う景色が見られたでしょう。

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