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四年越し~ようやく見られた白馬三山・八方池

今年も白馬にわずかな時間ですが避暑に行ってました。今年で連続四年です。
コロナ禍でほとんど観光地に人がいなかったとき、暑い夏を家で過ごしていても気が滅入るし、街中には危険で行けない。
けれども涼しくて自然の中で過ごせるならいいだろうということで白馬に行ったのです。その時に八方池に行ったがために四年も連続していくことになるとは。
四年前、朝から白馬は晴天で下からでも白馬三山が見えていました。この天気だと八方池に行くと美しいポスターのような景色が見られると思いウキウキしながら登ったのです。
ところが、八方池に着くと、白馬岳にガスがかかり、しばらくして杓子岳もガスの中に消えてしまいました。かなり長い間見ていたのですがガスは消えることがありませんでした。
ということで、来年こそはきれいな景色を見にまた来るぞと言いながら下山しました。
そして次の年、やはりガスに包まれ白馬三山が池にうつしだされることはありませんでした。
そして去年も。去年は過去二年と比べてもきれいな青空だったのですが、最も濃い雲のようなガスがモクモク湧いて全く山が見えなくなってしまいました(下の写真)。

八方池に到着すると白馬三山は濃いガスに覆われ全く見えませんでした(2003年の写真)

そんなわけで、今年も再び白馬へ。
今年は、8月2日に行ったのですが、当日の朝は濃い霧が白馬村全体にかかっていました。今年もダメかなと嫌な感じにもなりましたが、とりあえず行くだけ行こうと思い、車で黒菱林道(黒菱スカイライン)を登りました。
どんどん高度を上げていくと、霧が抜け、下界だけが霧になっていることが分かりました。上から見ると雲海に見えます。
上は晴れているんだと少し喜びます。
そして林道をさらに登ると急に白馬三山が道路の正面に見え、大喜び。
狭い林道ながら車を止めて一枚写真を撮りました。

黒菱林道を走っていると急に白馬三山が正面に見えてきました。
大迫力です。

こうして期待の持てる晴天の下、林道を駆け上り、終点の駐車場に到着。
少し待って黒菱のリフトが動きだしたので、リフトに乗って黒菱平に到着。
ここでも天気は安定していました。

黒菱平でも天気は安定していました。きれいに白馬三山が見えます。

ついつい白馬三山に目が奪われますが、反対方向を見ると遠くの山々もきれいに見え、眼下には白馬村も見えます。霧は昇ってくることなく消えたのです。これは今回こそポスターのような景色が見られると思ったのです。

眼下に白馬村、山並みは妙高、戸隠の山々さらに奥に四阿山や浅間山が見えます(黒菱平から)。

ここから歩き始めようと思ったのですが、できるだけ早く行ってガスが湧く前に到着したいと思い、登りだけはグラートクワッドリフトに乗って八方山荘の前まで到着。ここから登り始めました。
途中五竜岳と鹿島槍ヶ岳を見ながら登ります。
天気はここでも安定しています。

五竜岳とそこから伸びる遠見尾根、その奥に鹿島槍ヶ岳が見えます。

さらに登って行くと八方第二ケルンに到着。ここからはずっと白馬三山を眺めながら歩きました。

八方第二ケルン辺りからの白馬三山

八方ケルンまで登って来るとあともう少し。
ここまで来てもガスが湧いてくる雰囲気がありません。
ようやく八方池に映し出される白馬三山が見られると確信。

八方ケルンの少し上あたりから
iPhoneのパノラマ機能で撮影

そしてようやく八方池に到着。
四年越しの願いが叶いました。
やはり絶景です。
ポスターで見る景色が目の前にありました。

白馬三山と八方池、そこに映し出される山並み。
見飽きることのない景色
白馬三山から天狗の頭、不帰ノ嶮までが池に映し出されています。
iPhoneのパノラマ機能で撮影

池でとにかくこの絶景を眺めたら池周辺を少し歩きまわり、いろいろな角度から景色全体を眺めました。

八方池を右下に眺めながら白馬三山から不帰ノ嶮までが見えます。
iPhoneのパノラマ機能で撮影
八方池を左に見るルート
iPhoneのパノラマ機能で撮影

こうしてかなり長い時間池周辺に滞在したのち下山を始めました。
ゆっくりと高山植物などを見ながら降りて行き、第二ケルン辺りに来たところ、面白い形の雲が急速に出て来ました。

山並みの上に面白い形の雲が急速に湧いてきました。

雲のない青空ももちろん美しいけれども、こんな不思議な雲が池に映し出されているとまた違った美しさがあるんじゃないか。
そんなことを思うとどうしても見たくなり、再び八方池まで登り返しました。
八方池では予想通り不思議な形の雲が映し出され、最初に見た景色と違って幻想的な雰囲気に包まれました。
ただ、山の手前にあるガスで白馬三山はは隠れていました。

手前のガスの影響で白馬三山は隠れていました。

少し待ってみると、ガスの動きが速く、消えたり湧いたりを繰り返していましたが、山のピークが見えるときがありました。
すかさずスマホを構えて写真を撮りました。

かろうじて白馬三山が姿を現しました。
幻想的で美しい景色です。

こうして四年も同じ時期に同じ場所に行くと一回は天気に恵まれて絶景を楽しめるんだなぁと思いました。
こんな景色を見てしまうと、また来年も行くような気がします。

なお、下界の白馬村は、最高気温が32℃ほどになっていたようですが、木陰に入ると驚くほど涼しく、さらに夕方、太陽が傾いてくると一気に気温は下がります。そして朝は18℃~19℃、日中だけ上にいると最高の避暑ができます。避暑という意味でも来年も行きそうな気がします。

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