見出し画像

私の物語⑩

社会科の先生方とは退勤後にファミレスや焼き肉へ行き、
たくさん語り合ったこともあった。
特にB先生とは家の方角も一緒で、よく一緒に帰り、仕事の相談からくだらないことまで話して笑っていた。(懐かしい!)(また会いたいな!)

他の教科の先生方も私にお菓子とかくれたり(娘のように可愛がってくれた)、真面目にアドバイスしてくれたり(自分を犠牲にしてまでアドバイスしてくれた時は嬉しすぎて泣いた)、
全体的に優しさに包まれた1年間だった。

定時制で勤務する中で、複雑な家庭環境の子がいることを知った。
不登校を経験していて、学校に対して良い思いをしていない生徒の存在も明るみになった。
でも、学年が上がるにつれて、明るい子が多いことを考えると、
定時制高校という存在は、先生方の優しくて温かい支えを受けた生徒の自己肯定感を少しでも高めているのではないだろうか。

どの人にも学ぶ権利がある。それが全日制高校というパターンだけでなく、
定時制でも通信制でもいいと思う。自分自身が学びやすい環境が一番。
こんな広い視野を養えたのも、定時制のおかげ。

定時制高校での勤務は珍しいと言われる。
レアな経験を1年間積んだ私は、幸せ者なのではないだろうか。

現在は全日制高校で勤務しているが、これはこれで学びがいがある。
母校も全日制高校だったが、いかに忙しいのか。
そして、いかに楽しいのか。
まだまだ未熟者で、役立たずだけど、頑張っていきたい。

私の物語、これにて終了です。
ネーミングの由来は、我が家で取っている「東京新聞」の最終ページにある、「東京物語」です。
いろいろな著名人が東京での思い出を語るコラムなのですが、そういうことをしたくて、今回10回に分けて書きました。

やっぱり思うのは、自分の思い出や気持ちを文字に起こすという作業が好きであるということです!

これからも続けていければいいな!と思っていますので、よろしくお願いします!