黄昏時は心が揺れる
買い物帰りの少し空の色が変わる頃。
高速の下の大きい公園と公園の間の道を通るのに
自転車を左折させると、高校生くらいの男子が自転車の向きを変えてた。
その横には変な屈み方をしている同級生らしき子が2人。
もう行こうぜーと自転車の子が声をかけているが、二人は屈んで動かない。
二人の目の前には生垣があり、何かを覗いているようで。
その先にある少し暗くなった公園には
覗き込んでる二人と同じ学校の制服の男女が二人。
女子は覗いている事を知っているのか、二人のいる方に踵を返し
男子は少し照れ笑いをして二人の方へ数歩向かおうとしている。
成功したのか、失敗したのか。
それともそういう話ではなかったのか。
ちょっとだけ甘酸っぱい気持ちを分けてもらい
高速の高架下を越えた秋の空は高く赤く色を変えていた。