「データプロダクト」モデル

  • 企業は多くのユーザーのニーズに応えようとカスタマイズ可能な基本製品を開発するが、データ戦略にこの考えを当てはめ、誰もがアクセス可能で様々な課題に適用可能、高品質で取り扱いが簡単なデータセットを提供する「データプロダクト」に着目

  • データプロダクトは、データウェアハウスやデータレイクといった既存の業務用ストアの上位に立つ

  • 各データプロダクトは様々なニーズを持つデータ「コンシューマー」をサポートするが、この場合のコンシューマーは人手ではなく、システムであり5種類存在。5種類のコンシューマーは、データの使用目的を示すものとして「消費アーキタイプ(原型)」と呼ぶ。

  1. デジタルアプリケーション:特定のデータをクリーニングし、必要な形式で保管し、特定の頻度で配信

  2. 高度な分析システム:シミュレーションや最適化エンジンなどの機械学習やAI(人工知能)システムで処理できるよう設計

  3. リポーティングシステム:ダッシュボードや規制・コンプライアンス用に活用するために、基本レベルで集約され、検査済みの形で提供される高度に管理されたデータ

  4. ディスカバリーサンドボックス:生データと集計データの組み合わせで、アドホックな探索的分析を可能

  5. 外部データ共有システム:データの保存場所や管理方法、セキュリティに関する厳しいポリシーや契約を遵守

  • それぞれのアーキタイプでは、データの保存、処理、配信に異なるテクノロジーを必要とし、それらのテクノロジーを特定のパターンで組み立てることが必要で、そのパターンは基本的に必要な技術をどう組み合わせるかという構造上の枠組み

#DIAMONDハーバードビジネスレビュー