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コピーライター、三井明子氏。元気でアクティブな新聞広告が増えれば、元気でアクティブな新聞がもっと増える。2020年、お正月の新聞広告の盛り上がりをみて、あらためてそのことを実感しました。

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「新聞広告は、グラフィック広告のスタンダードというか、原点だと思います。新聞広告が元気になれば、新聞ももっと元気になれるのではないでしょうか。2020年のお正月・新聞広告の盛り上がりをみていて、広告が新聞をひっぱっていければいいな、と、思いました。」

大手広告会社ADKクリエイティブ・ワンのコピーライター、三井明子氏の新聞広告へのまっすぐな愛が、純粋な言葉となって溢れでている。新聞広告のプロフェッショナル、アートディレクター、副田高行氏と同じくらい、三井氏も新聞広告を熱く熱く愛しているのだ。

「新聞広告はブランドの姿勢とか、企業の姿勢とか、その哲学というものを表明するという意味で、あらたまった場だと感じています。宣言広告がやりやすいメディアなんですね。

新聞広告だからこそできるチャレンジがある、と実感しています。今はSNSによって拡散してもらえる時代になったので、ドーン!!という登場感は、一日かぎりですけど。

おもしろければ多くの方が興味をもってくださって、その後もSNSで広がり、多くの方に知っていただけます。

これからの新聞広告の方向性としては、若い人たちに、さまざまな若いアイデアをいただきながら、創っていけるといいなと思いますし、まだまだいろんな可能性があるメディアだと思います。」

時間を忘れてしまうくらい、三井氏独自の情熱・新聞広告論は続く。

僕も、三井氏のお話にどんどん深く入っていく。三井氏は、新聞広告に夢、可能性、そしてこれから出てきてほしい新しい広告の姿を感じはじめている。

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「2020年の今年のお正月に制作した早稲田アカデミーの新聞広告と雑誌広告があるのですが。いまの時代、AIは、社会や未来を変えてくれる期待に満ちた存在です。そんな時代だからこそ、

『私たちは、人間ならではの感情とか、感受性を大事にする教育をこれからもしっかりと続けていきます。詰め込みの学力ではなく、受験勉強にちゃんと立ち向かえる精神力を養い、AIと良い関係を築き、未来を創造する能力も大事に育てます。』

こうしたメッセージを強く打ち出すために

『ぼくたちは、AIにならない。AIは、ぼくたちになれない』

というキャッチコピーを使って、早稲田アカデミーの企業広告を制作しました。」

新聞広告などに強いメッセージ・コピーを使うことで、宣言広告を掲載する企業が、これからももっと増えてほしいと、僕は想う。新聞広告は、あなたを幸せにします、という企業の熱い誓いでもあるのだ。

新聞は、今後、どのように変わっていくのだろうか。僕は、三井明子氏が述べた意見、

「新聞広告が、新聞をひっぱっていく。」

その一筋の光に期待する。


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