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もしゲームの中に閉じ込められたら 24

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オレは目が覚めた。。。。

「あれ、子供たち、静かだな、いつもは起こしに来るのに・・・」

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オレは・・・・・

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愕然とした。

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オレの部屋じゃない・・・

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オレは・・・・

「戻ったのか・・・。」

頬に涙が伝わってきた。

愛するパートナーや、愛する子供達・・・・。

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会いたい・・・・

会いたい・・・・

会いたい・・・・

いつの間にか、オレの中で現実が変わっていた。

ハヤテの世界が自分の中の現実となっていた。

「オレは・・・クリアしたのか・・・」

涙が溢れていた。

オレは・・・部屋を見渡し、鏡を見た。

そこには「トオル」の顔が映っていた。

時計の日付をみてみると、ゲームを始めてから1週間しか経っていなかった。

トオルのオレは、1週間でクリアしたのか。ゲームのオレは何年も入っていたのに・・・

ふと、ゲームの中のルールを思い出し、デジタル時計に視線を向けると

そこには

「11:11」

新しい始まりか・・・・・・えっ・・・

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オレは、またもや愕然とした。

そして、冷や汗をかいていた。

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この感覚は、オレがゲームに中に入った時に感じた感覚と一緒だ。

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まさか・・・・

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まさか、オレが本当のオレだと思っていた「トオル」のオレも

画面の中のプレイヤーなのか?

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冷や汗が止まらなかった。

わからなくなっていた。

ゲームを始める前のオレ「トオル」は、

ずっとトオルがオレだと思っていた。

しかし、ゲームに入ってからのオレは、ゲームの中のオレと

この世界のオレが存在した。。。。

もしかすると・・・・

ずっと本当のオレだと思ってきたトオルの他にも

本当のオレが存在するのか?

・・・・・・・

・・・・・・・

©️2020/1/26 hiro


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