もしゲームの中に閉じ込められたら　１４

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トオルのハヤテは、法則に夢中になった。

それまで何となく遊んでいた友達とも、誘いを断るようになった。

自分の時間を有効に使いたいと思うようになったのだ。

今まで、どれだけの時間を無駄に過ごしてきたか。

しかし、無駄ではなかった。

全てがつながっていた。

その時間があったからこそ、今のこの時間を大切さを実感できるのであった。

生活があるからまだ会社には行っているが、とにかく、考えようによってはラッキーであることに気がついた。

石川がオレを放置しているということは、オレは堂々と単純な割り振られた作業だけしていればいいということだ。

単純な作業は、簡単にできる。その間、自分の頭の中では学んだことを実践していられるからだ。

つまり、

・このゲームを攻略したければ、自分の頭の中を変える事。それまでの思い込みを外し、制限をつけずに物事を考える事。

・何にフォーカスするかが大事になってくるので、常に自分が心地よいことを考える事。起きた出来事にジャッジをする必要なはいこと。

・常に高い視点、俯瞰的な視点を持つ事。

・目の前の現象に振り回されない事。

・自分の気持ちを何よりも大事にする事。

・全てはバランス。偏り過ぎない事。

面白い。実に面白い。

今までは、自分の気持ちなんて全て後回しにしてきた。

いつの間にかゲームに入り込んでいた。

いつの間にか、トオルの視点を忘れ、ハヤテの視点で過ごしていた。

これからは、トオルの視点でこの世界をみてみよう。

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トオルのハヤテは、昨日２５歳の誕生日を迎えていた。

©️2020/1 hiro